『ジュディ 虹の彼方に』レネー・セルウィガーの迫真の演技
ゴールデン・グローブ賞とアカデミー賞の両方で主演女優賞というのも全くうなずけるというもの。
ジュディ・ガーランド、その人が実際に出演しているとしか思えないような2時間弱を彼女とともに過ごすことになる。
何せ、レネー自身が歌って踊って演技しているのだけど、そんなことはもう忘れてしまうね。
『オズの魔法使い』は白黒の映像をTV画面で観たような記憶ぐらいしかないのだが、オズの国のパートはカラーだったようだ。
劇中歌「虹の彼方に」は、決して忘れることのない名曲で、その歌い手の晩年の物語というのもなかなかに切ない。
ロンドンでの興行側マネージャー役のジェシー・バックリーがなかなか良い。
今後は注目だな。
ジュディのリアルな歌唱は、ほとんど知らないが、この映画でリアルに感じることができることが素晴らしい体験だったように思う。
ゲイ・カップルのファンの家で卵料理をつつきながら過ごすシーンと、その台詞が、昔、誰かが話していたような、おぼろげな記憶のように思うのだが、そこは明確な記憶がない。
淀川長治さんなら、この映画をどのように評してくださるのだろうか...などとも思うのである。
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