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みんなのフォトギャラリー使ってくれた人!

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TOP画像に私の画像を使ってくれた人のマガジンをまとめました。どれも個性的な記事ばかりです、ありがとうございます。袖すり合うも多生の縁、あなたと同じ写真を使った人がどんな記事を書… もっと読む
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#小説

新しいマガジンを作りました

皆さん「みんなのフォトギャラリー」使っていますか。 私もちょくちょく画像をアップロードしているんですが、私のnoteの通知の半分くらいがこの「画像が使われました」のお知らせで、もったいないのでマガジンを作り、私の写真を使ってくれた方の記事を格納していくことにしました。 8月だけで52本の記事に利用してもらいました。これが多いのか少ないのかわかりませんが、自分の画像が使ってもらえるのはうれしいですね。うさぎのももたも喜んでいます。ありがとうございます! 記事作成時にヘッダ

青いキャンバス

 砂利道には、薄いスニーカーで歩くとときどき足裏が痛い程度に石ころが転がっていた。行く手の地平線の先に眩しい太陽が光っていて、帽子を目深に被り直す。走って横を追い越していくひと、同じ速さで歩いていくひと、しゃがんで沿道の小さな花を見つめているひと。そこまで見て初めて、沿道に花が咲いていることに気がつく。  世の中、見えていないことばっかりだなあ。  わたしはのんびりと歩く。風が気持ちいい。どこかから優しく香る海の匂いが、わたしにこんにちはと囁いた。わたしも柔らかな笑顔を返

「僕の改革 世界の改革」 最終夜(第7幕 28 ~ エピローグ)

~28~ その瞬間、舞台の照明が消えるがごとくパッと世界は暗闇に包まれた。 しばらくの間、闇と静寂が辺りを包み込む。 突然、ポッとロウソクの灯がともった。目の前には、漆黒の衣装を身にまとった1人の男が立っていた。 「さて、これにて全てのプログラムは終了というわけだ」と、男は言った。 「プログラム?」と、僕。 「革命ごっこは楽しかったか?」と、男は問い返してくる。 「ごっこ…って。じゃあ、今まで経験してきたコトは全部…」 「遊びみたいなモノさ。あるいは、ゲーム?本物の戦

新人社員の日常

みなさんお疲れ様です! 毎日書いているとなかなかネタが無くなってきますが、 今日、朝の朝礼にて、人への伝達の仕方、また人からの受け取り方について話がありました。 改めて、人に伝える時は自分が分かっていても相手は「何のこと?」となることがあるので、分かってもらえるだろう、ではなく、分からない人に説明する意識で伝えることが大事だなと思いました。 ただ、それが失礼になるケースもあるので、親切と失礼をはき違えないようにしてきます! 今日もお疲れ様でした!

【連載版】コッペリアの末裔 vol.13 部品は混ざり合うもの

遠くに足音が聞こえる。十数部屋は離れているだろうか。隠れるべきか、避けて進むべきか。 いや、頭の中に浮かんだ案を否定する。こんなところにまっとうな人間がやってくるはずがない。私がつけられていたか? 侵入者なら手術の邪魔をさせるわけにはいかない。排除しなければ。 身構える。足音が近づいて来る。耳に意識を集中する。足音が侵入者の詳細を語る。 さほど大きな相手ではない。子どもか女性か、両方か。その割に重量は重い。重装型のサイボーグか、アンドロイドだろうか。ゆっくりと足音が大き

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波とともに

 朝焼けの中に見える水平線は一層太陽の雄大さとその燦然たる眩しさを押し上げている。私の足元の奇岩たちは度々足元を覚束なくさせたが、その歩みを止まらせるほどの力もそうする気もないようで、私が一度決心して力強くその歩を進めだすと、はたと消えてしまったかのように存在感を希薄にして意識から途絶した風景の一物となった。私の視界にあるのは目前に迫ってきた此岸との境界であった。  去年の終わりごろに大きな事件があった。事故と言っても差し支えはないのだろうが敢えて私はそれを事件と呼んでいる

【エッセイ】甘くも苦い①(英国体験記)

「お前にはこの夏、 イギリスに行ってもらいます」 桜が咲き乱れ、ついに憧れの6年生へと上がるタイミングで、父にこう告げられた。なんの脈絡もなく発せられた父の言葉に、僕は固まって しまった。 イギリス?外国ってこと?え、待って一人で行くの?英語わからないし、そもそも飛行機乗ったことないんですけど! 思考の維持が大変だった。詳細はこうだ。 私の親戚のうちの一人がイギリス人と国際結婚をしていて、現地で居住しているらしい。父と年齢が近く、昔から仲が良かった。今回はそのツテで私が

横取り。

 さっき、Instagramにアップしたサバ缶は、オヤジが買った物だったけど、拝借した。実際、サバ缶1個で、オヤジが過去に使った金とかが清算されるわけじゃない。実際、オヤジは、福銀などから、事業で1000万円とか4000万円借り入れて、全部、叔父が弁済したのだ。オヤジの借金など、実際酷い物で、ボクが一生掛けて使うぐらいのお金を、事業で全部不意にしている。それに、オヤジの悪いところは、統合失調症を物珍しく見るところ。実際、ボクの行ってる病院の看護師などもそういった癖があって、統

Novelber/21:ボジョレ・ヌーボー

「今年の新酒はみずみずしさに加えて芳醇な香りが溢れる味わいで、それはまるで霧の中で十分に熟れた果実を思わせる出来。ばっちりです、完璧ですよ。オレの目利きに間違いはありません!」 「アーサーにこの酒飲ませたの誰だ」 「ごめん俺様」 「素直でよろしい」 「そう……、そうです、オレは知ってるんですよ。このみずみずしさは、アグネスの唇の味……。芳醇な香りに満ちた、魅惑の味……。彼女もまさしく熟れた果実のように、オレを惹きつけてやまないというのに、どうして、どうしてオレの気持ちは届かな

リモートやめようよ~2

今日も授業があったんですけど~ 出席とったり何やかやで始まるまで20分以上かかるんですけど~ そりゃ、カメラオフにしてお菓子を食べてもバレないし、途中でトイレにも行けるけど…… 90分授業を受けられる権利が70分になるのが悔しい😁先生っ❗わたくし達、もっとしっかりお勉強がしたいんですけどっ✨ ……まな子のヤツに言わせるか……

小さな話12 旅

死にたいと口癖のように呟く友人を横に乗せ、僕はひたすら海沿いを走った。 死にたいだけなのにどうしてみんなそんなに騒ぐんだ?と潤んだ目で友人は僕に尋ねてくる。その度に僕は出かけることにしてる。言葉を選べないだけかもしれないけど、そういうとき友人は腹が減ってることが多い。 日本では珍しいサイズのハンバーガーが売りの行きつけの店に車を停める。 「ほら着いたよ。」 「お前はいつもここだな。人生最後の食事もここでするのかい?」 「君だってお腹いっぱいになってから死にたいだろ。

書きバカってなあに?

最近書いている時間が楽しいのはけっこうなのだが書いていない時間が異様に楽しくない。感情が肉体からふわっと浮き出て雲散するみたいに、まるで身体もあたまもからっぽになってしまって、目の前の物事すべてがつまらないと思ってしまう。おかげで指は軽く筋肉痛になっている。いくらなんでもこんなのは生まれて初めてだ。 昨日は図書館で借りた中村うさぎさんの「愛と資本主義」を読んだ。うさぎさんと言えば文春の買い物依存症のおもしろおかしくぶっとんだ語調の連載が有名だけど、本当にこの方の国語力の素晴

9月18日(金曜日)◎為替相場の注目指標

◆【為替相場】本日の必見イベント&経済指標 ・15時00分:英)小売売上高&【除自動車】 ・21時30分:加)小売売上高&【除自動車】 ・21時30分:米)第2四半期経常収支 ・23時00分:米)景気先行指数 ・23時00分:米)ミシガン大消費者信頼感指数【速報値】 ・23時00分:米)ブラード:セントルイス連銀総裁の発言 ・25時00分:米)ボスティック:アトランタ連銀総裁の発言 ・28時00分:米)カシュカリ:ミネアポリス連銀総裁の発言 ◆その他、注目点及び懸念点など

良寛 最後の恋人!

子供たちにせがまれて、書いた良寛の「天上大風」 凧が大きな風に舞って、高く舞い上がりますようにとの思いがこもってます。 まるで、書自体が今から飛んで舞っていきそうな楽しさがありますね。 この書には一切の無駄がない。 そう、 良寛は、人生における一切の無駄を省いた。 地位、財産、名誉。 捨てる名人でした。 社会的にやったことは、乞食です。カッコをつけて布施とか表現しますが。 社会的に生産的なことは一切していません。 晩年は、40歳年下の美人元尼僧、貞信尼(ていしんに)と