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意外と身近にある性差のはなし


ジェンダード・イノベーションとは

皆さんはジェンダード・イノベーション
という言葉を耳にした事はありますか?
近年、フェムテックやメンテックのような性別毎に最新の技術を使い問題解決を目指していく分野の他に
そもそも男女という概念だけではなく、
科学・技術・政策など幅広い分野から性差分析を行い
新しい視点から技術革新を起こし、健康問題を解決していく分野に注目が集まっています。

身近な例えだと、
自動車のシートベルト。
成人男性向けの設計で、女性が事故にあった場合
重症を負う確率が男性に比べ47%高く、胎児の死亡原因の第1位でもあります。
誰が運転するのか、乗車するのか、どのようなリスクがあるのかふまえた上で解決していくべきひとつだと思います。


性差分析により開発が期待される3項目

今後は男女共通疾患における性差に着目した製品の開発が期待されます。

【1】女性のみ、または男性のみに起こる健康問題を解決・予防する製品

【2】男女ともに起こるが、女性または男性に多く見られる健康問題を解決・予防する製品

【3】男女に同等に起こる健康問題を、女性特有、または男性特有の症状・原因・心理・環境などに配慮して解決・予防する製品

今後は男女共通疾患における性差に着目した製品の開発も進むことが期待されます。

女性の脳は男性よりも老化速度が遅い

米ワシントン大学医学部マリンクロット放射線医学研究所のManu Goyal氏らの研究によると
女性の脳年齢は実際の年齢よりも平均で3.8歳若く
男性は実際の脳年齢よりも平均2歳老けていることが判った。
これは、思春期における脳への影響と推測され
男性の方が脳への血流が減少すると言われています。
ですが、アルツハイマーの発症は女性の方が多いとされ
閉経後の女性ホルモンの低下や様々な要因がある可能性があるのでしょう。

ジェンダード・イノベーションは身近な性差問題に着目し
医療現場や薬学、様々なところで活躍が期待されるでしょう。

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