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R5 中小企業診断士 2次試験結果の振返りと反省

こんにちは、あんパパです。

世間ではR5同期合格の方々が1回目の実務補習を終えられた頃ではありますが、今更ながらではありますがR5 2次試験結果の振返りとR6受験される方々に私がやって良かったと思う事を書いて締め括りたいと思います。

この記事を読んで頂く事でR6中小企業診断士2次試験に挑戦される方のスタートダッシュの参考にして頂けると幸いです。

R5 中小企業診断士2次試験の過去投稿は以下の2本です。

R5 2次試験結果

R4試験結果との比較

・事例I 79(R4) → 61 (R5) 何とか踏ん張りました!
・事例II 55(R4) → 62 (R5) 初のA評価!
・事例III 45 (R4) → 73 (R5) リベンジ達成!
・事例IV 55 (R4) → 51 (R5) うーん、もう少し得点したい…
合計 234 (R4) → 247 (R5)

R4とR5の2次試験結果の比較

R5で出来た事、出来なかった事

R4から13点伸びての合格となりました。
正直、点数的にはこんなもんだと思います。絶対的な点数はさておき、得点傾向もこんなもんだと思ってます。

もともと、財務会計は苦手な私。
事例IVも過去2回の受験でもB評価が精一杯でした。

そんな中、R5の2次試験対策を考えた時に苦手な事例IVを伸ばして全体の点数の底上げをするか、それ以外の事例を伸ばして事例IVを補完するのか考えました。

1次試験もR4の保険受験で財務会計は獲っていたので、事例IVを伸ばすとすると2次対策だけに時間を使う事になります。1次、2次対策の相乗効果はありません。

一方でR4の事例Iが79点だったので何となく得意意識がありました。
もちろん、また79点レベルが取れるとは思ってませんでしたが何となく強みの意識は持ててた私の立てた戦略は事例IV以外を伸ばして事例IVを補完する事でした。

その意味では得点傾向は当初の思惑に沿ったものだったので、当初に立てた得点戦略は出来た事だと思ってます。

次に出来なかった事。

こちらも事例IV関連です。今年の事例IVはR3、R4に比べると易化したと思ってます。

事例IVを伸ばす戦略は取らなかったものの足切りにならないようにそれなりには勉強してました。

ただ、R3、R4の受験で植え付いてしまった苦手意識がR5の本番でも足を引っ張ってしまい、落ち着いてやれば出来た問題を落としてしまいました。

事例IVは難しい、苦手と言う過度な思い込みが本番での対応を邪魔した点は反省すべき点です。

よく「2次試験では何が起こるかわからない」と、言われますがこれに落ち着いて対応する事も大切なポイントです。

試験当日の落ち着いた対応が出来なかった点は、出来なかった事だと考えてます。

R6 受験生の方々へ

ここからは私の受験経験から申し上げる有効だと思われる合格へのステップの話になります。

まず戦略を立てましょう

3回目の2次試験の受験となったR5は自分なりに戦略を立てました。前述しましたが得点戦略が主な内容です。一度でも2次試験を受けた事のある多年度生の方は特に戦略は重要になってくると思います。

ご自身の得意な事例、苦手な事例がすなわちご自身の強みと弱みとなります。
私はどちらかと言えば弱みを克服すると言うより強みを伸ばす戦略にしました。そしてそれに沿った勉強方法や時間配分にしました。

多年度生の方は得意な事例、苦手な事例が見えてきていると思います。
4事例で240点以上、且つ40点未満の事例がない事がこの試験の合格条件です。なので、あと10点や20点を伸ばしたいと考えた時にどの事例で得点を伸ばすのが効率的かを考えるべきです。

私のような事例IVに苦手意識を持っている受験生が事例IVで5点伸ばすよりそれ以外の事例で5点伸ばす方がタイパは良いはずです。
単位勉強時間当たりの獲得得点の効率性が高い方が総合的に点数が伸びるのではないでしょうか。

もちろん、苦手事例を克服して合格するのが理想的です。ですが、同じ勉強でもこれは2次試験対策の勉強と割り切ってあるべき姿ではなく240点以上を取る事を重視した戦略が必要になると思います。

「本当の勉強は合格してからやりましょう」と某有名診断士の先生もおっしゃってました。

特に1次試験リベンジ組の方々は1次試験との兼ね合いも考慮に入れた戦略が求められます。限られた時間を1次と2次試験対策に割り振らなければなりませんので行き当たりばったりではなく1次試験、2次試験を俯瞰した戦略を立てるのが吉です。

戦略の次は戦術

戦略の次は戦術です。

その前に私の言う「戦略」と「戦術」のイメージは次の通りです。

戦略は長期的な視点での試験合格を目指すにあたっての計画。すなわち、どの事例で何点くらい得点して総合で240点を獲得するか。それにはどの事例にどの位の時間を割くか?マクロ視点で見た試験合格に向けた方針といった感じです。

戦術は短期的な視点で戦略に従って各事例をどのように勉強していくか?といった計画です。すなわち、色んな方々がやっている様々な事例毎の勉強方法です。これはご自身の事例毎の得意不得意など十人十色ですので正解はないと思います。
様々な方が色んな勉強方法を紹介されているのでここでは特に書きません。

ご自身が腹落ちして、このやり方と心中できると思える勉強方法で書く解答が一番響く解答になると思います。

習うより慣れろ

これは戦術の話になると思います。

私はR3,R4の2次試験対策の際は過去問をあまりやりませんでした。その反省からR5は過去問を10年分位やりました。

R4受験時に私はEBAで理論を学びました。これはこの試験に合格する上では非常に有益だったと思ってます。ただ、R4では不合格でした。単にアウトプットが足りなかったからだと思ってます。

野球のバッティングで言うと、打ち方、飛ばす方向、距離等のバッティング理論は教えて貰って理解したけど、その理論だけで打席に立っても打てないんですよね💦、当たり前ですが。

もっと素振りをブンブンやってみて、バッティングセンター通って何回も打席に立って球を打ち、初めて理論を体感できるんだと思います。

理論を学んで頭でっかちになった後は、事例をたくさん解いて色々と試行錯誤する工程が必ず必要なんだと思います。また、同時に事例をたくさん解く中で設問解釈、与件解釈、メモの取り方、マーカーの使い方、80分の時間配分などの自分の型を築く事が出来ます。

1日に1事例解いて4日で1年分になります。10年分を解くだけなら40日。
ただし、見直して良かった点、悪かった点、何が出来て何が出来なかったかを見直す事も非常に重要です。
なので、見直しにも各事例で1日使うと倍の80日、すなわち2ヶ月と20日。

ちょうど1次試験が終わって2次試験までの期間位になります。私はこの考え方とペースで過去問を約10年分解きました。

数をこなす事が効率的かはさておき、事例に慣れることで解き方を体に覚えさせると初見でも手は動きます。また10年分の過去問をやった事は試験に臨む上で自信にもなりました。

色々とテキストを読み本を読んで習う事も重要ですが、アウトプットを繰り返して解き方を体に覚えさせて自分の型を作り上げる事も重要で、これが習うより慣れろの考え方です。

今なら型(解き方)の変更はした方が良い

これも私の経験上、有効だった点です。

私はR4からR5へのタイミングで2次試験の解法、所謂、自分の型を大きく変えました。

今のご自身の型、特に多年度生の方でしっくりこないと思っている方はどんどんカスタマイズした方が良いと思います。

私の型はEBAのやり方を基本としてました。EBAは非常に設問解釈を重視して時間を掛ける解法がベースとなってます。R4時代の私の型も設問解釈多くの時間を割くやり方でした。

R4で不合格だった私はもう一度何がダメだったのかを考えた時に、おおよそ次の2点が問題点で改善する必要があると考えました。

一つ目は「与件に寄り添った解答になっていない」、二つ目は「80分を有効に活用できていない」と言う点に辿り着きました。

「与件に寄り添った解答になっていない」事の原因は、そもそも与件をしっかりと読めていから。

私の場合は時間が制約がある中で文章を読むと読み飛ばしたり内容が頭に入ってこない傾向にあるとは感じていましたので、確認の為に自分が事例を80分解いている状態を動画で撮ってみると、ページを捲って与件を読みに戻っている頻度が多い事がわかりました。

結果として、与件を読み返す頻度が多い事で無駄に時間を浪費しているのではないか?
与件をよく読み切れていない為、与件の内容を解答に反映できず理論だけの頭でっかちな解答にしかなっていないのではないかと考えました。

「80分を有効に活用できていない」点については私のあがり症の性格に起因しているのかも知れません。

つまりは、試験開始70分を過ぎてからの最後の10分はほとんど意味がない事に使っていた事です。

今までの経験からこの時間帯でもまだ書き終わっていない設問があると焦りがどんどん出てきて冷静な思考の中で解答を書く事ができなくなって、とりあえず埋める、何か書く、位の事しか出来ていない事が多い事を改めて認識しました。

もちろん、冷静に答案の見直しなんて事にまで手が回る事はマレでした。

この2点の問題点を改善する為に私が考えた事は、
「与件を読む時間を増やす」事と「試験終了10分前まで、すなわち70分で解答を書き切り残りは見直しの時間に使う」事でした。

その10分間をどこから捻出するかですが、私は設問解釈の時間を10分減らしました。それまでは25分位は掛ける事もありましたがR5では長くても15分で設定をしてその分与件を読む時間を多く取る型に変更しました。

最初はしっくり来ませんでしたが、慣れてくると時間に追われる事がない分、80分を冷静に使う事が出来るようになった気がしました。本試験でも事例Iから事例IIIは最後に10分程度を残して解答を書き切る事が出来ました。

私の場合はですが、設問解釈に時間を掛けていたとしてもその内容を上手く解答に落とし込めていなかったのだと思います。その原因が与件解釈の甘さや時間に追われる焦燥感であった事から型を変えてみた事は有効だったと思ってます。

ただ、これは今の時期だから有効だと思います。今ならまだ型を変えても精度を上げる時間はあります。直前期に変更する事はお勧めしません。

私の場合は80分の時間配分でしたが、今のご自身の2次試験の型がしっくりと来ていない方は、予備校の教えに反するとか巷で言われている事と違う、とかは一旦置いておいて自分に合った型にカスタマイズしていく事をお勧めします。
ダメなら戻せば良いですし試行錯誤して自分に合った型を完成できればそれはすごく強い武器になります。

最後のまとめ

ここまで拙い文章をお読み頂きありがとうございました。

以前の記事でも書いておりますが、私が書いてきた内容は全て結果論です。
模範解答のない2次試験は結果論で語るしかないのはある意味で仕方ないと思ってます。

結局、これをやれば合格すると言った確立した方法はなく予備校や支援団体、諸先輩方の発信する情報を基に勉強を進めるしかありません。(特に2次試験は)

ならば、自分に合った戦略と戦術(勉強方法)で戦った方が試験結果にも納得がいくと思いますし何より面白いと思います。

細かな勉強方法やお勧めのテキストなどは他の方々が色々と書かれているのでそれらをご参考にして頂ければと思います。

今回はR5の反省点とマクロな視点から私の経験上、やって良かったっと思った事を書かせて頂きました。R6の中小企業診断士試験(特に2次試験)に挑戦される方にとって一つでも有益な情報だと思って頂けると嬉しいです。そして合格される事を祈念しております。

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