なぜ森保監督が兼任なのか、どうしたら解任なのかを協会目線でめっちゃ考える。
筆者:クレ(@analyze_foot)
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アジアの五輪最終予選で日本の敗退が決定し、解任論が湧いてやまない森保監督。
兼任監督というハードなタスクとは言え、結果を残さなくていいことに一切ならないのだが。
今回はなぜ森保監督がA代表監督になり、さらに兼任監督となっているのかを外部の人間ではあるが極力協会目線で考察をしたい。
*この記事は、あくまで客観的な考察記事であり、協会及び森保監督に対して支持・不支持を表明するものではありません。(個人の主義主張に関しては、あとがきをご覧ください。)
きっかけはハリルホジッチ&ロシアW杯
散々語られていることではあるが、ここがきっかけであることは間違い無いだろう。
ハリルホジッチのサッカーは、戦術が明確であったが日本の選手の特徴にあってたかどうかを考えると疑問符ではあったが、それは読んできた時点で分かってることなので今回は含めない。(そう信じたい。)
なぜハリルホジッチは、解任されたのか。
リリースされてるものを鵜呑みにすれば、コミュニケーション不足である。
それに加えてハッキリとした物言いをするハリルホジッチを厄介に思っていたのではないか。
そして、彼の後任には西野朗(現タイ代表監督)を据えてW杯に挑みグループリーグを突破し、ベルギーに善戦するも敗退、ベスト16という結果になったのである。
この一連の流れでコミュニケーション不足を「外国人」のせいにして、それを円滑にするために日本人という基本方針が生まれたのだと考える。
そして、ベスト16という結果を成功と考えていることも分かる。
そして、W杯後には退任の意向を示していた西野朗が退任。新監督を据えることとなる。
新監督のテーマはコミュニケーション
協会にとってこのコミュニケーション不足はかなりトラウマになっていたのではないか。(単に結果が出たので行けると思っただけかもしれないが。)
新監督を据えるに当たって、メインテーマは間違いなくコミュニケーションである。
そして、コミュニケーション不足は日本人同士にすることによって解決されたので当然後任候補は日本人になる。
その日本人の中で直近で結果を残しており、かつての千葉とオシムのような問題を回避するために現職の監督は避けた結果として森保監督という結論を下したのであろう。
森保監督が兼任の理由
さて、やっと本題に入るのだがなぜ兼任監督なのかというのはつまるところコミュニケーションを重視した結果となる。
JFAも一つの組織である。組織として見ると、各カテゴリーに分かれた代表を一貫した方針でコミュニケーションによるズレが起こらないように運営するとなると当然少数の人で行った方が良いということになる。
なぜそんな大きい枠組みでもコミュニケーションを重視したのかと問われれば、この段落の冒頭で触れた通りそれだけハリルホジッチの件がトラウマになっているということである。
そして、出だしこそ悪くなかった森保JAPANは不振に陥っている中で大きな問題を抱えている。
森保監督を解任できない理由
もう一度言う、森保監督の選定での大きなテーマはコミュニケーションである。戦術や戦略面ではない。
解任論が当然渦巻く訳だが、さっと解任することが出来ないのはなぜか。
何度でも言うが、テーマはコミュニケーションである。
そして、おそらくコミュニケーションにおいては問題が起きてないのである。
プロジェクトの見直し(記事内で言うと森保監督の解任)は、テーマや目標にそぐわない時に行われる。
現実として、テーマであるコミュニケーションに問題は起きてないし、結果もそこまで酷いものではない。
仮に中身のない試合を繰り返しても、五輪は開催国として出場。W杯は、各国が苦戦する中で2次予選は全勝。アジアカップでは準優勝なのである。
現実を客観的に見るとこのようになる。
森保監督が解任される状況
では、実際に森保監督が解任される場合を考えてみる。
そうすると、以下のケースが考えられる。
・急にコミュニケーションが取れなくなる
・主要大会で敗退or敗退の危機に瀕する
・想像を絶するファン・マスコミ・スポンサーの圧力
今回のアジアの五輪最終予選の敗退は、主要大会に当たるのかと言うのが今回の論点になっているが、素晴らしい実践の機会を残念な形で消化してしまったものの主要大会かと言われると微妙なところである。
それ故に一番下の各方面からの圧力が一番解任される理由になるのではないか。
特にスポンサーに離れられては、アウェイ遠征費を捻出できない等のマイナス面が浮上する可能性もあり看過できないものであろう。
田嶋会長や関塚技術委員長の記事を読む限り、方向性はどうやら間違っていないようである。
まとめ
少し話が広がってしまったが、森保監督の兼任の理由はコミュニケーション不足を引き起こさないためである。
そして、確固たる理由はそれくらいしかないので、どういうサッカーをするかは論点ではない。
コミュニケーションが取れて結果を残せる人が恐らく協会の求める人物像であるし、ロジカルに説明するにはこれくらいなので戦術の引き出しの無さは協会の耳に届いても「?」となるだけである。
さらに、主要の大会では解任されるような結果ではないのでコミュニケーションも取れているとなれば現時点で解任する理由はないということになる。
極力今の協会目線でロジカルに考えると、このようになるので解任する理由はそこまで見当たらず批判に対処しているだけの可能性が高いのではないかと考える。
あとがき
まずは、ここまでお読みいただきありがとうございます。
この段落だけ自分の意見を述べます。
勝負には運が絡むので絶対勝てないことなど存在しないですが、このままでは正直本大会で結果を残しても勝っただけということになり先に結びつくものが何もないように感じられてしまいます。
現在のように今いる選手それぞれの個人技とひらめきだけでは安定した結果を残せないですし、そこに頼って勝ちきれるほど突出した個ではないのはアジアレベルでも明らかです。
ここからは想像ですが、どんなに結果を残している監督であっても兼任監督は、激務であり自分の仕事を反省し改善する時間も十分にとれないかもしれないことを考えるとやはり監督そのもののパフォーマンスも落ちてしまいます。
それにそこまでして森保監督である理由は、ピッチレベルでは感じられないので少なくとも兼任監督は辞めさせてあげるのが森保監督自身の為にもなるのではないかと感じました。
お読みいただきありがとうございました。
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