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リモートワーク対策:社内ポッドキャストをSoundCloudでプライベート配信すると社内報代わりに。

私の勤める会社では社内Podcastを配信しています。これは社内報などの手間暇がかかるものではなく、お手軽に会社内の情報を共有できる方法がないかなーと言う理由(後付け)で開始したのですが、新年からその配信方法をSoundCloudに変えました。
この記事ではこれから社内Podcast配信を考えている方(?)向けに、何の話をしているのか、どうやって配信しているのか、なぜSoundCloudでやっているのかを、備忘録がてらご紹介したいと思います。

社内報のデメリット

紙の社内報を作っている会社もあると思いますが、社内報を作るには結構な時間がかかります。編成会議を行って、取材したり記事を書いたり、写真を撮ったり印刷したりと、何かと手間暇がかかります。その上、普段の業務の合間を縫って配布したはいいものの、読まれているかどうかもわからない。。社内報を作る側としては改善方針やモチベーションを保ちにくいのが印刷媒体のデメリットですね。

社内Podcastの内容

紙の社内報に対して、弊社のPodcastはかなりざっくばらんな内容です。

トピック例
・出張者の仕事報告
・社内イベントの宣伝
・社長による全社ミーティングの内容フォローアップ
・社長の社長友達へのインタビュー
・新入社員へのインタビュー
・経験豊富な社員からのナレッジシェア...etc.

見ての通り、かなりきっかけドリブンなエピソード収録になっています。編成会議≒井戸端会議で、思いついた時、時間のある時に「早速収録しましょう」と言う感じで内容を決めて収録しています。なので、ほぼ手間なしです。

逆にただ雑談している人をみると、「社内podcastで配信したほうが無駄にならなくていいよね」と思ってしまうほど。

肉声はリモートワークにも良い

なぜこのような内容をPodcastで配信するのかというと、単純にテキストで配信するよりも手間がない、という理由の他に、肉声で配信する方が前後の文脈や行間が読みやすく、話の真意が伝わりやすい、ひいてはその話の熱量や本気度が伝わりやすい、からです。

最近もアメリカンフットボールファンの社員が休日に開催するイベントについて語ったものを聞いたら、熱量が凄すぎて全く興味のない人でも行きたくなるような語りが展開されました。

また、リモートワークしている人にも社内の雑談を届けられるというメリットがあります。

昨今の新型コロナウィルス対策で自宅勤務が推奨されている会社員も多くなっていると聞きます。リモートワークには通勤時間が短縮されるメリットもありますが、デメリットとして気軽に他の人に話しかけづらくなる、というのがあります。雑談から生まれる仕事のアイディアや生産性向上のツール共有など、セレンディピティー的な会話が失われることが最も機会損失ではないでしょうか。これを補う意味で、他愛のない話でも配信することは一定程度の効果があると思っています。

社長が最も熱心なリスナー

実は社内Podcastに最も耳を傾けているのは社長です(笑)。なぜなら社長がシリコンバレーにいるので、日本法人のことを知るには社内の雑談も貴重なツールになるから。

社長が聴いてると社員も話しにくいのでは?と思うかもしれませんが、逆に言えば社長に言いたいことは社内Podcastで言えばよい、ということも言えますね。これは小さいフラットな組織ならではのメリットだと思います。

社内ポッドキャストサンプル

最近一部が公開されていたので、興味ある方は聞いてみてください。
https://youtu.be/dNAYIY81iqM

*SoundCloudの説明が下記にありますが、YouTubeの限定公開でも近しい事は可能。デメリットはMP3ファイルをそのままアップロードできないこと。メリットは倍速再生ができること、です。

で、なぜSoundCloudなのか

前置きがだいぶ長くなりましたが、SoundCloudには社内報向けと言う意味で良い機能が揃っているといえます。

1. プライベート配信で機密管理
小さい会社とは言え、クライアントの情報などが外部に流出するようなことがあってはいけません。SoundCloudのプライベート配信では、各エピソード専用のURLがランダマイズされたリンクが作成され、このリンクを知っている人のみにエピソードを届けることができます。
しかも、万が一URLが外に漏れた可能性があった場合には、管理画面から専用URLを再度作成しなおし、漏れた可能性のあるURLをアクセス不能にすることが可能です。

2. 中央集中管理で機密情報漏洩防止策を二重にできる
SoundCloudのPodcast配信では、PodcastのRSSを使うのではなく、SoundCloudのアプリケーションを使って音声を配信します。よって、どこかにMP3ファイルがダウンロードされるといったことがなく、情報の管理を1カ所に集中させることができます。
また、無料版SoundCloudアカウントのアップロード可能な音声ファイルの制限として、トータルの再生時間が180分を超えると新しいエピソードをアップロードできなくなるという制限があります。
一見不便ですが、いくら各エピソードのURLが専用で作成されているとは言え、長い間アップロードされているエピソードは漏洩の危険性が日々高まっていきます。この制限があることによって、古いエピソードをどんどん削除していかないと新しいエピソードを配信することができなくなるので、情報管理には良いインセンティブが働いているといえます。
副次的な効果で「短期間しかエピソードを聞くことができない」というタイムプレッシャーも、リスナーの「いつか聞けばいいや」という気持ちをなくすことにもつながるので、この点も社内Podcast向けといえます。

3. 再生回数がわかる
そしてなんといっても重要なのがリスナーがいるのかいないのか計測できるということです。通常のRSSを使うPodcastでは、ダウンロード数などを確認することが可能ですが、それがどこまで聞かれたのか、信頼できるデータが取れないことが配信側のインセンティブをそいでしまうことも。。
SoundCloudでは独自の再生判定ロジックで再生数をカウントしてくれるのため、「最低でもこれぐらいの人が聞いてくれている」というのがわかりますし、SoundCloudアカウントを持っている人が再生した場合は、その人の再生状況もわかります。

まとめ

と言うわけで社内PodcastをSoundCloudで配信すると、
・機密を保持しながら配信できる
・再生回数がわかる
・手間がかからない
・テキストよりも伝わる
・リモートワークにも便利
ということで、もうやっている会社さん、これからやる会社さんで参考にしていただければと。

【追記】この投稿は正式に会社のブログに取り上げられたので、一応リンク。
https://www.principle-c.com/column/work-style/podcast-during-remote-work/

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