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あきに気づく

社会人になって七年余り、思えば昼間にゆっくりと出かけることが徐々になくなり、ここ四年くらいは特に、窓の開かない職場に缶詰で帰る頃には真っ暗、夏の余韻も感じないまま気がつけば冬、ということが多かった。
今になって秋風を心地よいと感じたり、金木犀の香りに気分をよくしたり、サラリーマン生活の中にそういうことを探してみたけど、殆ど思い出せなかった。去年の秋も、忙しなかった。

齢三十にしていってしまう季節の寂しさに気づいてまだ秋を生きていたい。向こう一年、ほかが長い。

自分の中で幾悶着もあり(そんな言葉はないけど)、独立してからはシェアオフィスをふたつ経由したのちに、結局自宅を仕事場と兼ねることにした。それでもなかなか落ち着かないけど家だけは安寧の地にしようと好きを集めている途中。でもやっぱり仕事場が欲しいな。

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長いのに読んでくれてありがとうございます。