Small success experience(小さな成功体験)

突然ですが、皆さんは自分に自信がありますか?
各国の10代後半から20代までの若者を対象に自分に自信があって肯定的に捉えている若者はどれくらいいるのかという調査を内閣府が行いました。
その結果がこちら。

他の国に比べて、圧倒的に低いのが分かります。
これはなぜか?
日本人は周囲に配慮して真面目で勤勉な人が多い傾向があります。
それは昔からある武士道精神が、関係しているの考えます。
でしゃばらず、奥ゆかしく、実直に生きるのが美徳とされていた時代の精神が知らず知らずに根底にあるため、私なんてそんなそんなー。
となってしまいこの低さが出ているのだと思います。
決してこれは悪いことではありません。
他者を想う気持ちがあることはとても素晴らしい事です。

しかし、これが子どもの能力を妨げている可能性もあります。
言ったことありませんか?
子どもに何かする時に、
『お前には出来ないからやめとけ。』
『まだ、早いから無理だよ。』

この一言が実は子供の成長にブレーキをかけてしまう可能性があります。
例えば、年上と遊ぼうと思った時、親が使っている包丁を使ってみたい。
そんな時に、大きいお兄さん等と遊ぶのは無理。包丁は危ないから出来ないと、小さな子供が自発的に何かをしたいと思った時にこれを言われると、子供の脳では、一番信頼している親が無理と言うから僕には無理なんだ。
と、勝手に限界を決めてしまいます。
そうすると、何か問題があった時に、自分には無理だ→出来ない→やめておこう→自分は何もクリア出来ない→自信がない。
と、いう流れが知らず知らずに出来てしまいます。
そうなると、何事にも自分の限界の何歩も前でやめてしまい成長が出来なくなってしまいます。
では、子供の自信・成長を促す為にはどうしたらいいか?
それは小さい成功体験を積み重ね、自信を少しずつ与えることです。

僕の知り合いの運動教室のコーチは、子供がした事に対して、どんなに些細なことでもオーバーに褒めます。
『すごいね!マジで出来たの?天才だね!』
と、どんなに小さい事でも褒めてあげる事で、その子に小さい自信を植え付けてあげています。
子供は素直なので『私は出来るんだ!天才なんだ!』と、受け止めて、モチベーションも上がり何事にもどんどんチャレンジしていきます。
この小さい成功が子供の自信になります。

例として運動教室の事を話しましたが、これをもっと手軽に出来る小さい成功体験があります。
それはなんでしょう?
そう!ボードゲームです。

遊びの中で、子供が勝利した時は褒めてあげる。
その事で、小さい成功体験を味合わせてあげることが出来ます。
そして、負けたとしても、ここが良かったから、もう一回やったら次は勝てるかもよ。
と、声をかけてあげる事で、小さい自信だけではなく、負けるという感覚、悔しさ、諦めずに行うという事を小さく体験出来ます。
それを沢山積み重ねて成長した時、例えば、受験で失敗した時。
初めて失敗(負ける)した子は免疫がない為、凹み、やっぱり自分は出来ない、無理なんだという思考になり、自分を立ち直すのに時間がかかります。
しかし、小さい体験をしておく事で、負ける、悔しいという感情を味わっているので凹みが少なかったり、立て直す時間も少なく、小さい自信が次は大丈夫。
今度はどうしたらいいか?
と、前向きの思考、行動ができます。

コロナの影響で、ご自宅で過ごす時間が増えています。
テレビゲームや勉強で過ごすのも勿論いいと思います。
が、こんな時だからこそ、密なコミュニケーション、いつもと違う体験をさせてみませんか?
勿論、出来ない。ではなく、これが出来てすごい!
と、褒めてあげながら(^ ^)