見出し画像

PTAを辞めてみるという実験。


まず、私は地域と関わっているのか振り返ってみる

PTAを退会するのも、何かしらの偏見があるのかもしれない・・・
と退会する時に感じることがあります。

人と関わりたく無い、
役員めんどくさい、

まぁ、そうなんだけど、そうなんだけど、
その背景は様々で、それを無視して「ダメな親だ」的な扱いになっちゃうのって変じゃない?
と思ったのです。

やる人は良い
やらない人は悪い

みたいな感じはヤダなぁ。

でも、こういう内容の話しって
「何もやらずに文句言ってる」
っ言われそうな気もしちゃう。

なので
「私はそこそこやってきたよね?」
ということを確認してから本題に入りたいと思います。

・子どもが生まれた時から民生委員さんとつながり、子育てサークルのリーダーなどしていた。
・その繋がりで、まだ子どもは未就学でしたが、小学校の100周年記念誌を作られる時、表紙写真を撮影。
・自治会の活動にもできる限り参加。班長とか草取りとか避難訓練とか。
・公民館誌編集委員をしている。
・PTAでは5年間、機関紙を作る部の部長。
その前は、部長じゃない平のPTAも2.3年したかな。
だからPTAが嫌いなわけじゃない。
・地域でゴミ拾いのボランティアを年に何回か。

PTAを退会するきっかけ

・色々あって息子が学校に行けなくなり、PTAのお便りを見るのが辛くなった。
・学校に行かないのにPTA会費払うのが精神的苦痛に。(年12,000円と高額)
・今後また別の不登校の親御さんが「PTAどうしようかな~」となった時のための前例を作りたかった。(田舎なので退会者は今まで無いかもしれないので)

PTA退会実験の最大の理由

今後、理由はどうあれ
「PTAを退会したいなー」
って思った保護者さんがスムーズに退会できるよう、退会の実績を作るという目的があります。

どうしても田舎だからか、そこんとこ整備されてなくてね。

不登校の親個人としては、やっぱね切ないもん。
PTAのイベントのご案内とかお便りとか見るのがね。


子どもが学校に行かないっていうのは受け入れてるけど、学校のあれこれで切なくなることに極力触れないでいたい。

ケチだから退会するんだって思われてもいいさー
めんどくさい親だから退会するんだって思われてもいいさー
地域との繋がりを避けるために退会するって思われてもいいさー

だって、この労力考えたら退会しないのが楽だもん。
そもそもPTAは嫌いじゃないし長くやってきたし。
それでも退会してみて、学校がどういうリアクションをするのか実験観察。

PTAを退会する方法

私が取った方法はこちら。

・PTA上層部の人に退会の方法を聞く
・担任の先生に退会したい旨を伝える
・学校依頼文フォーマットに記入して伝える

PTAを退会する時の学校の反応を実験・観察

①息子が中3の時 

PTA上層部の友人に
私 「辞めたいんだけど手続きなど要りますか?」
友人「今度、常任委員会があるので聞いてみますね。」
常任委員会の日、友人が話してくれたようで
校長「私から話をします」

後日、校長から電話

校長「PTAのことでお話があるので一度学校でお話をしましょう。」
私 「わかりました。ではいついつはいかがですか?」
この時日時を決めたのですが・・・
私 「あれ、これってもしかして説得されるやつじゃね?」
と思い、校長へ電話
私 「PTAのことでお話ということでしたが、電話じゃだめですか?」
校長「直接会ってお話がしたいです」
私 「いや、退会できるかどうかだけを教えていただきたいので直接じゃなくても今教えていただけませんか?」
渋る校長。
私 「退会できるかできないか教えてください。」
渋る校長。
校長「退会できません。」
私 「出来ないはずはないですよ。」
校長「地域との繋がりが大事なので退会は出来ません。あと、金額に見合わないかもしれませんが、卒業証書フォルダーが付きます」

と言われちゃったので、

私って、ぜんぜん地域と関わろうとしない人だと思われた??
関わるのが良くて、関わらないのが悪いみたいな価値観でらっしゃる??

と、なんだか残念な気分になりました。

校長先生、PTAの予備知識が無さすぎて会話が成立しない状況でした。

校長とPTA会長それぞれに、学校に行けなくなった経緯と退会届を書いて渡しました。(エナジーの消耗がすさまじかった・・・)
なぜ学校に行けなくなったのか書いたのに・・・そこんところは考えてはくれないんだ~とがっかり

その後、シレ~と退会受理の紙が届きました。

②娘が小6の時

多様な学びプロジェクトさんが作成された「学校への依頼文」フォーマットにて、PTAを退会したような気がします。

何もなく、ス~と辞めれました。

③娘が中1の時

担任の先生に退会の旨を伝える。
で、確認してもらったところ・・・

担任
「校長によると、いくらか支払ってもらわないといけないかもしれませんとのことでした」

その後届いたお手紙。


「生徒の活動に関する部分については支援費を納入していただける旨をお伺いしております」

言ってはないですけどねぇ・・・

「いくらかかかるみたいです」
って言われて、
「退会するのに一体何にいくらかかるんでしょうね~?また教えて下さい」
って伝えてただけなのに、校長先生から払う前提で書かれた内容の紙が来ました。
(まぁ、いいけど)

ちょっと待って、PTA退会で発生する料金って何?

③のPTA退会時の学校のリアクション、なかなか斬新でした。
初めて聞いたパターン。
観察し甲斐がありました。

退会するのに市P連に払わないといけないの?
整備費とか公費の部分は無いの?
行事費って学校行事?PTA行事?
これ払わないと子どもに不利益?
PTA総会の予算書見てみると、この合計を単純計算するのなんか変だよ?

などなど疑問がわきました。

これ、ホントに通用するの?
何かがおかしくない??

PTAにお詳しい弁護士さんに聴いてみた

「払う必要はないと思います」

迷いなく、このひとこと。
ひとつひとつに笑っておられましたw

引き止めたいのか、これ払わないとデメリットあるよって脅しているのか。払わないことで関係が悪くなるとかもあるかもしれませんけど、
「払う必要はないと思います」

とのことでした。

お仕事柄「思います」を付けるんですね。
でも限りなく
「払わなくていいです」
に近かった感じでした。

弁護士さんのところには、意表を突いたリアクションに悩む人たちが、日々相談に来られるってことですね。

弁護士さんに聴いてみたのは、タイミングよく、ちょうどPTAにお詳しい弁護士さんをご紹介いただいたので、せっかくなので聴いてみたのでした。

次の保護者が胸を痛めないで欲しい

子どもが学校に行けないことでしんどい思いの保護者さんはたくさん。
登下校中の子どもたちを見て胸がギュっとなったり。
子どもは学校に行かないのに、その年のPTA役員だからと学校行事に参加して、切なく役をこなしたり。
そんな時
「退会できないかな~」
と思った保護者さんがスムーズに退会できるよう、体を張った人体実験wを好き好んでしています。(あ、でも結構キツイよ)

だってね、内訳見てるだけで胸がギュッってなるもん。

つまり、お金がどうこうではない。
だってさ、この肉体的精神的な労力を考えたら、「退会します」とか言わん方がマシなのは明らか。

ここまで来たら
「これだけは払ってもらいます」
「そうなんですね、分かりました」
では終われないので、もうひとアクション。

・以前退会者があった時も同じような形だったか
・今後もこの形で徴収されるのか
・市P連の会費を払わないといけないのは仕方のないことなのか
・他の学校も同じような感じなのか
・校長先生の独断なのか、PTAでそのような方針なのか

などを聞いてみようと思います。
(疲れる〜)

覚悟と決意をもってやっているので3,445円払いたくないとかってことじゃないことは勘違いして欲しくない。
払いたくないとゴネる意味ではなく、シンプルに聞いてみたい。
次の人のために。


強制加入問題と会費の使い道問題。

PTAの強制加入問題について詳しくガイドラインを作られています。

これを見ていると、私が学校から提示されたものってやっぱりおかしいな~と分かる内容でした。


世の中のPTA事情


不登校のことをPTAでてきないか

ということをよく考えはしますが、

・子どもの学校に不登校の保護者仲間がいない
・子どもの学校のPTA幹部とは親しいけれど、それ故説明が難しい
・不登校のことをPTAで取り組んでいる事例が市内で少なすぎるのか、説明してもハードルが高そう
・今まで全国で聞いてきたパターンで考えると、理解が追い付かない地元の学校では校長に却下される可能性が高い
・困っている親子のことについて、PTAに入り込んでなんとかしようというのは違うかなと思う
・本来は学校の課題でもある

今の自分のエネルギーを考えると、PTAの中で頑張る元気はないんですよね。

「話してみるだけ話してみればいいじゃん」

と思われるかもしれませんが、これまでの経験上、話すこと、説明することのエネルギー消耗がすさまじいのを知っているので、そこまでがんばれません。
今は、退会してみることで何か問いを残せたらという妙なやり方しかできないです。

せっかく子どもが学校に属しているから、それを活かす方が流れ的によさそうに思われるでしょうが、中からってなるとどうしてもPTAという立場じゃなきゃ言えないのか・・・
そう考えると、それもなんか妙というか。

それならば、学校の外の「不登校に詳しい地域の人」という位置づけになれたらと、今は思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?