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日めくりアルバムチャレンジ #15 『Urban Hymns』

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The Verve 『Urban Hymns』

 昔はCDショップが当たり前のように音楽を探す場所だったから、ジャケットを見て興味を持つ、帯を見て買うというのを普通にやっていた気がする。
97年のOasisの3rdアルバム『Be Here Now』以降、よりバンドのファンになっていた自分としては、「オアシスみたいな、バンドはいねぇがぁー」ともっともっと求めていた。そんな時に出会ったのがこのThe Verveだ。

帯には、「Oasisのリアム・ギャラガーが連続して30回以上再生したと言われる歴史的名曲収録」とそんなキッズに期待をもたせるよう事が書いてあり、それなら聴くしかねぇと手に取った。今思えば(当時も若干気になったと思うが)「30回」という基準がいまいちわからず眉唾ものではあったが、まあ期待は裏切られなかったのだから良しとしよう。確かにかの楽曲は今聴いても名曲であることは揺るぎない。

 当時、ロック=リアムだった僕にとってはフロントマンのリチャード・アシュクロフトの存在感はまるで椎名林檎における矢井田瞳、宇多田ヒカルにおける倉木麻衣。例えが悪いかもしれないが、あのねちっこい歌声にTHEフロントマンともいえる佇まいは十分満足できるもので、その後もリチャードのソロ・アルバムまでしっかり聴いた。

サマソニのヘッドライナーとして見た奇跡的な来日公演は、暑い炎天下の中、黒い革ジャンを羽織った姿が印象的で、最後に「Bitter Sweet Symphony」のイントロが流れたのは本当に圧倒的な瞬間だったな。



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