TKの『ゆれる』の感想。
この本は私にとって一言で云うと、『大変有意義だった。』文字通りの意味で。
切っ掛け。
当時まだ現役で入った大学生をしていた私は、5つ年上のロキノンオタクの友人から紹介されて凛として時雨というバンドの曲をオススメされた。
中学生の時からELLEGARDENやBEAT CRUSADERSやthe band apartやUNCHAINや9mm Parabellum Bulletを聴いていたから、きっと気に入るだろうと勧めて貰ったはずだ。
その曲は『テレキャスターの真実』だった。
最初聴いた時に思ったのが、『何でこんなことに…』だった。
よく覚えている。
曲の入りは最高にイケていた。大変好みド真ん中だった。
しかし声がダメだった。
「うーん、声がちょっとダメかも…」と言った。
特に当時は合唱の全国大会常連の強豪校で3年間歌っていた事や、
婚前に母が入っていた合唱団(ほぼ音大声楽科OB)のコンサートのチケットをよくタダで分けて貰って、それを2人で聞きに行っていたから、声に対する拘りが今より強かった。
それにより、強引なファルセットで永遠に歌い続ける曲は耐え難いものだった。
それ以外は良いんだけどなぁ…と思ったのを覚えている。
それから暫くして大好きな漫画がアニメ化された。
東京喰種だ。
しかし私は断然漫画派だった為、実は当初アニメを見る予定はなかった。
だが、当時深刻なニコニコ動画中毒者でランキングを漁る日々だった時に見かけたのが『unravel』だった。
最初のコメントは揶揄して皆が集って玩具にしていた。
しかし聞けば聞くほど、いつの間にかその音の魅力に引き寄せられていった。
気が付くと何度も何度も聞いていた。
それから凛として時雨というバンドを昔に紹介された事を思い出して、最初から聞き直したら、いいじゃん!となったという、単純過ぎる話。
ちなみにまだアニメを全話は見てない。
OPだけで満足してしまったね。
その後私は音楽ライブに行く暇がなかったり、そもそもチケットがご用意されなかったりで…当時の詳しい事は過去の記事の上京の話の中やらに既に書いている。(長いので省略する。)
そして広島に帰ってきて初めて、遂にTKさんのLIVEのチケットを入手出来たのだ!
広島のLIVE後。
完全に音楽の世界に魅了されてしまった後、帰りのバスの中でどんな人なのか生年月日を検索した。
これは癖なので、取り敢えずパッと出せる四柱推命で見たところによると、何という事だろう、理論値レベルの分身だった事が判明する。
確かに暦上、私は今年で32歳になるから、10年前の同じ12月生まれになるのだから、そうなる。
趣向と云い、ゆるさと云い、何故か公式からふわふわなペンギンさんだと思われているところと云い、まさかとは思ったが。
いや、これは何か重要な人物に巡り合った様だ…。と、スマホの命式を吟味し続けていた。
まぁ幾ら吟味したところで、何度見ても同じなのだが。
正直、こんなによく似た分身の命式の人物に出会ったことが無かった。
そもそも興味が湧かなかったのもあると思うが。
自分は長生き出来ないと思っていたから、何で生き残っているのか不思議でたまらなかった。
勿論男命、女命の違いはあれど、深淵世界の生き物が如何様に生きているのか大変興味が出てきた。
しかし同時に嫌な予感もあった。
TKさんを調べる事は即ち、自分を見つめる事になるのではないかと。
それから家で落ち着いて、自分の一番得意な西洋占星術のホロスコープでシナストリーを展開した。
自分のAscにTKさんの太陽がオーブ1°で合している時点でかなりヤバイが、
他にも許容度3°以内の強い引力が互いに駆け巡っている。
しかも特筆すべきは、TKさんのノードが2°以内で私のDscに合しているのだ。
つまり、TKさんは太陽サウスノード合の人物で、それにピッタリと私のアングルが乗っかっているのだ。
正直かなり戸惑った。
これはちょっとどころじゃないな…ちゃんと人生を変化させてくるなと確信した。
その後、実際に環境が整い過ぎて来ていて、正直怖いくらいだ。
占いを研究し始めて13年は経つ。
見てきたホロスコープは数え切れないので、覚えていない。
が、実際に興味を持って、ちゃんとすれ違って、ノードがアングルに乗っかって来た人は初めてだ。
理論上感受点のみで考えるなら、1/360なのだが、ちゃんと他の天体も私のAscや他の天体に狭い許容度でこんなに訴えかけてくる人は初めて出会った。
……占術的な話は長くなるので、一旦ここまで。
兎に角、前世とか来世とか分身とか信じていなかった私が、
理論値レベルの縁の強い、深い人物に人生で初めて出会った。
生きている間に出会えるか出会えないかくらいの重要人物だった。
……互いに。
自伝本。
前述した通り、あれよあれよという間にテレキャスターも、TKさんの手掛けたエフェクターまで揃ってしまった。
そして永遠楽しくて、気付いたら爪が真ん中から割れて血が滲んで、しかも他の指の爪も変な方向に曲がってしまって、
それから腱鞘炎にもなって、もうどうにもこうにもならないので、
取り敢えず今は文章を書くだけにしている。
ちなみにまだ進化を残しているが、それはまた後日。
勿論これは相当な深い沼だと自覚した私は、出来るだけ構成音だけ調べるようにした。
それからずっと曲を聴いていた。『TKfrom凛として時雨』の曲だけ聴いていた。全く違う音がすると感じていた。
スコアを調べようと検索すると、つい最近自伝本が出版されたという。
正直かなり迷った。
迷い過ぎて混乱して親友に相談した。
開けてはいけないような気がしていたから。
恐らくこれは、TKさんだけじゃなく、自分をも暴く事にもなると。
でも、何故、どうやって生きたのか、どうしても知りたくなった。
好奇心に抗えなかった。
感想。
読書は好きだ。だから沢山の好きなアーティストの自伝本も読んできた。
小説も論説も詩集も専門書も本当に何でも。
だからハッキリと言う。
この本の半分は自分で書いたんじゃないかと錯覚した。
いや、頭の中の話だけ言えば、7割は私が書いたと思った。
筆が乗っているスピード感まで感じる程に。
怖くなった。
一旦本を置いた。
そして寝た。
一日置いた。
それからまた読み始めた。
最後まで読んだ。
やはり殆ど私が書いている様。
別の私が書いた、別の世界線の私の自伝本が何故かここに存在している。
正直、想像以上だった。
占いと直感を舐めていた。いや、占いは研究しまくったから、勿論当然だったけど、ここまでとは…。
こうも性格や、考えている事や、癖や、過去や、好きな事や、切っ掛けが似る事があるのかと。
怖い程他人事ではなかった。
端々で、恐らく無意識で、その言葉や文章を私は既に使っている。思っている。感じている。
私の過去が彼の未来であり、そしてまた彼の過去はまた私の未来だと思い知らされた。
こんな分かりやすく言葉で教えてくれるなんて、なんて優しいんだ!
と業の悪戯を感じた。
本当は何がどう同じだとか、似ているだとか、細かく書いておこうと思っていたけど、
読めば読む程、自分との境界が曖昧になる。
お願いです、もう一冊書いてくれませんか。
そうしたら違う所も出てくると思うんです。
正直、今は恐怖しか感じていません。
文字通りの意味で『有意義』。
あと、どうやって生き残ったのか知りたかったけど、やっぱり変わらなかったんですね。
ストレス性難聴の悪化に気を付けて。実は私も既に難聴です。あはは。
※追記:やっぱり言いたい事が沢山あったので続き。
こんな場所で出会えたご縁に感謝します。貴方に幸せの雨が降り注ぎますように。