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#8 大阪自転車考

大阪という町はとにかく自転車が多い。

中心地の梅田やなんば辺りでも老若男女が自転車を乗り回している。東京の中心地ではあまり見かけない光景なので初めは戸惑ったが、今では当たり前になった。

というかその「老若男女」に混じってぼくも自転車を駆っている。

大阪には何でこんなに自転車が多いのか。ぼくなりに考えてみた。

一つは街がコンパクトである、ということ。住宅エリアから都市エリアまでの距離がとっても近いのだ。

ぼくが住んでいる大阪メトロの野田阪神駅付近から中心地の梅田駅までは、自転車で15分程である。地価とか、家賃とかのレベル的にその距離であれば全然住めてしまう。そうなると、自動車とか電車とかを使うよりも自転車が便利になってくる。

あとは大阪は圧倒的に坂が少ない。大阪城周辺はちょっと高低差があったりするが、基本的にはほとんど坂が無いと言っていいと思う。地形的にも自転車が有利な街である。

あとは、街のみんなの自転車に対しての考え方とかもあるのかなぁと思う。

普通であれば狭い商店街に自転車漕いでグイグイ入ってくるおばちゃんの存在など許されないだろう。自転車に乗る側も商店街で邪魔になってしまうケースを考え、自転車は乗らない、使わない、という考えに至る。

だが大阪は違う。どんな道であろうとグイグイ行くのだ。そして周りの人もそのグイグイに迷惑しながら「でも、自分もやるしなぁ」と100%怒ることが出来ないという自浄(?)作用が働くのだ。

いや、本当にグイグイ行くのだ。例えていうなら土曜夕方ごろのスクランブル交差点をフルスピードでチャリで疾走するようなことをするのだ。こわい。

まぁ、そんなことで大阪人の人間性的にも自転車は合っているのだ。ソウルビークルなのだ。

これらの理由から大阪には自転車が多いのでは無いかと推察するが、別に合ってても合ってなくてもどっちでもいいなぁ。

ぼくも先日自転車を買った。jeepの折り畳み自転車だ。オレンジのハデハデ車体が結構気に入っている。こいつで大阪の街をグイグイやってやるのだ。

もし「サポートしてやってもいい」という方がいらっしゃいましたら是非宜しくお願いいたします。サポート費用で大阪の街の取材等を重ね、記事をよりパワーアップさせていきたいと思います。