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ドン・キホーテ

Kバレエカンパニー

2120/05/21@オーチャードホール

Kバレエカンパニーは初めて。

キトリ:小林美奈

バジル:堀内將平

(プログラムは買っていないので、詳しいあらすじはわかりません)

3階1列目が当日券で買えた。

1幕1場:みんな楽しそう。ドンキは楽しい作品だ。

2幕1場:ジプシーが男性ばかりで、ここは女性コールドは次のシーンのための着替え・休憩ということか。男性だけでもいいけれど、なんだかうまく見えない。見せ場になりうると思うのだが、振付がイマイチなのか、やる気がないのか。

2幕2場:コールドがいまいち。振付が良くないのか、指導が甘いのか。やってて楽しくない振付だなと思った。子供が出ないから、すっきりするはずなのだが。

2幕3場:酒場のシーンということでいいのかな?屋外みたいだったけど。1幕の最後でキトリとバジルが駆け落ちしたと思うのだが、ジプシーに会ってすぐに戻ってきたように思える。一晩のうちに町に戻ってきてしまったの?

3幕:アントレが長いし、グラン・パ・ド・ドゥが切れ切れになり、合間にソリストのバリエーションが入る。主役2人は休みが長くなって楽だけど、だらだら長引かせているように見える。盛り上がりに欠けるのでは。


ひたすらキトリが大変で、バジルはお休みだらけ。女性プリンシパルが踊りすぎる古典作品のひとつですな。

キトリ、1幕が一番よかった。3幕は少し疲れたか。でもフェッテはトリプルを入れた。バジルはもっと元気があってよかったかも。2人とも2日連続公演で疲れたのか。7回公演があって、2日続けてマチネはどうなんでしょ。1日空ける日程はダメなの?花売り娘の2人がよく踊った。エスパーダとメルセデスがいまいちだったので、かえってキトリとバジルが引き立った。

なんとも残念なのはドン・キホーテ。憐れなおじいさんにしか見えない。滑稽さが出てこない。だから存在感なし。だからキトリとバジルに焦点が当たるのだが、プロの公演でそのレベルでいいのか。

2幕が長くてしんどかったのだが、酒場のシーンは3幕にしちゃダメなの?こだわりなの?配役表によると1幕が45分、2幕が50分、3幕が35分。3場あるにしても長いよ。

熊川、男性の振り付けは自分が踊りたいように作るのだろうけれど、女性の振り付けはあまりうまくないかもしれない。振り付けしても指導が下手なのか。ダンサーはうまいから踊れてしまうけれど、揃わなかったり、楽しそうに見えなかったり(森の精は笑顔でやる役ではないかもしれないが)。

衣装まで自分で決めるのは熊川のこだわりなのだろうけれど、どうなんでしょ。1幕は黒い衣装が多めで、遠目では誰が誰だがわかりにくい。そのなかでエスパーダと闘牛士のソックス(正式名称不明)がド派手で、そこだけ異様に目立った。森の精の衣装もいまいち。シンプルなチュチュでよくないか。

セットが大きくなるのはしょうがないかもしれないけれど、そこにコールドがわんさといて、ソリストが踊るときの舞台が狭いこと狭いこと。コールドが踊るときは舞台がすっきりするという皮肉。3幕のバジルのアラセゴン・トゥールの後ろにコールドはいらないのでは。

3幕、やや下手のセットの階段にずっと座っていた人、誰なのだろう。

緊急事態宣言中とはいえ、場内放送がひっきりなしでうるさかった。常に流れていると誰も聞かない。

*それにしても「みんなのフォトギャラリー」は使いにくいな。

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