助成金を受給してみる

アナです。3投稿目となります。

今後助成金の申請を考えている方、労働局との面談を控えている方に向けて事前に知っておくべきことをお伝えします。

ここだけ守れば助成金の申請は通る

結論から申し上げます。どんな助成金でも必須提出である就業規則のポイントを押さえること。これだけで助成金の審査は通過します。
厚労省、労働局が何故助成金を出すのか考えてみたことはありますか?何らかの政策目的を達成するための支援金という位置づけですよね。でも本当はなあなあになっている就業規則を整備することが一番の目的です。

厚労省目線で考えると就業規則は労使トラブル等が起こらないよう法律を遵守してもらうためのツールです。助成金を申請するために就業規則届出を徹底してもらうという絡繰りになっています。
※10名未満は申立書で問題はありませんが届け出を推奨されるケースが多いです。

就業規則のポイントとは

そもそも助成金とは何か立ち返ってみましょう。助成金とは厚労省管轄の雇用に関する支援金という意味で使われています。「雇用に関すること」ここがポイントです。
それぞれの助成金では雇用に関することで何らかの目的を達成した際に支払われる、という形になっています。例えばキャリアアップなら非正規社員が正規社員に至る何かを整備したりなど。当然ですが助成金をもらうために今回だけルール整備しても不正受給となります。そのような不正受給を防ぐために就業規則にルールを盛り込むことが原則となっています。逆説的に言えば内容をしっかり盛り込み、論理破綻していなければほぼ間違いなく審査は通ります。

もし貴方が申請サポートを頼む場合、ここらへんのポイントすら押さえていない業者なら相手にすべきでないです。私の周りでも基本の流れや要点すら理解せずにただ客を取りに行く方が多く非常に残念に感じています。

受給までの流れ

①計画申請②計画期間での取り組み③受給申請④着金、と大きく分けて4段階に別れます。
①計画申請
まずは目的とする助成金を受給するためにどのように取り組んでいくかという書類を作成していきます。厚労省のホームページに最低限必要な書類が記載されていますが、各労働局によってルールが違うため事前に窓口で確認をした方が良いでしょう。正直な話、県や担当者で審査基準が違うのが当たり前というのがまかり通っています。最終的な目的は事業者、労働局、みんな一緒のはずなのですが・・・最終的に認定通知というものをもらえたら大丈夫です。受領通知ではありません。
②計画期間での取り組み
計画申請で申し出たルールに沿って通常通り業務を行なってください。基準を達成したら受給資格を満たすことになります。
③受給申請
おそらくここが一番時間がかかるかもしれません。受給要件を満たしたことを証明するために多くの書類を求められたり、問い合わせが来ます。各助成金で通過するためのポイントがありますのでこの段階に至るまでに色々細部の再確認をしておきましょう。
④着金
おめでとうございます。無時着金ですね。助成金は1年間予算が確保されているため無くなることはほぼないですが、受給までに約1年~1年半かかります。一部助成金はもっと早いですがこれくらいの期間は考えた方が良いです。

用途を使い分けるべき

皆さんは何のために資金調達をしたいのでしょうか?早くお金を用意しなければならないから、ただでもらえるから、先のことを考えて準備したいから・・・色々あると思います。以前のnoteでご紹介しましたが資金調達には様々な手段があり、長所短所があります。私個人としては複数の調達方法を並行しながら今の事業を頑張るという形が理想ではないかと考えます。例えば1年間無返済融資を先に申し込み、運転資金を数週間で確保しつつ並行しながら補助金、助成金、クラウドファンディングといったものを試していく、などのスケジュールを描いてみる。お互いの支援金のデメリットを打ち消しながら事業を安定させていくのも一つの方法ではないでしょうか。        -------------------------------------------------------------------------------------

長くなりましたが助成金に関することを全国300社以上申請サポートをしてきた私の目線で記載してみました。

コロナの影響もあり環境が目まぐるしく変わり自営業、中小企業にとっては厳しい時代かもしれません。今の環境を変えるために資金調達を考えている全ての方へ少しでも知識、経験が共有出来ていたら幸いです。

TwitterのDMを開放していますので質問相談などありましたら気軽にお待ちしています。
noteプロフに連絡先も記載してます。

アナ(@nayamisugija)

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