詩「朔」
先日書いた曲「朔」。この曲は先に歌詞から書いたから、ここに詩片の塊として置いておく。
なんか最初は満点の星空に合う曲を作ろうと思ってた。
新月祭というワンマンライブに合わせて、新月だから見える星空に着目して描くつもりだった。
でも、みんなが「綺麗」というあの満点の星空の裏に月はちゃんといて、僕はそっちの月の方が全然愛おしくて、やっぱりそっちにフォーカスして曲を書きたくなった。
月という衛星を愛しく思う。好きというより愛しい。
僕は天体に詳しいわけでもないから知らないけど、多分満ちて欠けてる星って月くらいだよね。
なんだか満ちて欠けてるその姿を見てると、人間みたいで、調子が良かったり悪かったりするのかななんて思える。
調子悪いで行くと、多分三日月は調子が悪いはずなんだけど、だけど三日月にしかない美しさ、愛おしさがあって、それもまた、自分の満ちきれていない姿も誰かに美しいと思ってもらえるんじゃないかって気持ちにしてもらえる。
この朔って曲は、「僕もあなたは月だ」って言いたかった曲なんだと書き終わってから思った。
この僕が月を愛おしいと思う気持ちのように、僕はあなたが愛おしいし、同時に僕も愛おしいと思って欲しい。
満点の星を見た時は、ちょっとその後ろで隠れてる月に思いを馳せてあげてみてほしい。
そしたらちょっと月も元気になって、翌日に少し光ってくれると思うから。
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