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トー横キッズとは一体何だったのか?(1)

6/11 自筆

私はよく新宿に寄ることが多い。同期との食事、買い物、大学の帰路、というか毎日新宿に寄る。基本的にない物などないという程に見渡すばかりの広大なビル群や品々、蒼氓、観光客も非常に多く、煌びやかな夜の街として「眠らない街」と人知れず呼ばれるほど都内でも群を抜いた勝景が見渡せる。しかしそんな中にも闇は混在するようで、ホームレスや物騒な事件も多く存在している。最近の話題では歌舞伎町で家出少年や少女が社会問題となった事例があり、それらを揶揄した通称「トー横キッズ」が大きな問題としてメディアで取り上げられていた。

閉鎖前の新宿歌舞伎町の広場。
飲酒によって、塞ぎ込んでしまっている。
(2023年撮影)

彼らの多くは未成年飲酒や喫煙を始め、市販薬の乱用やオーバードーズ、立ちんぼといった闇バイトに手を出す人間が多い。最近Netflixで配信された「シティーハンター(2024)」ではこれらの社会問題を用いた展開が時代風景のリンクとして引用されたりと、民衆の間では殆どの人間が共通で知る「都会の闇」といった側面が大幅に認知されていることだろう。しかし今現在、彼らの居場所であった歌舞伎町も「歌舞伎町タワー」の建設に伴い、手前にあった広場も閉鎖され、またYoutuberやSNSにおけるインフルエンサー等野次馬の多発、警察の一斉補導によって、唯一であった新宿の彼らの居場所は奪われてしまった。まぁなんというか、世間的に良い印象がなかったとはいえ、様々な事情を持つ彼らのためにも、もう少し段階を踏まえた対応が出来なかったものかと個人的に思うところはあるのだが…致し方ないところなのだろう。

歌舞伎町広場より
泥酔状態で中央で踊り狂っている男性
(2023年撮影)

さて、次項はその問題について個人的に思ったところなどについて話していこうと思う。

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