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「掘りゴタツから明けましておめでとう」

 一日の計は元旦にあり。一年だったか?
ともかく今年はひとり部屋が欲しいのでコタツを無理やりロフトベッドの下に引き入れ、ベッドの周りをシーツで覆った。
多少息苦しいが簡易ひとり部屋が完成。
これでテレワークにも使える。
 昼間なのに暗いコタツ室でネットを見ていると眠くなって来た。
コタツはだらける。子供の時も今も同じだ。
きちんとした大人になったつもりだったが、まったくの勘違いだ。
ついに横になり、仰向けに。極楽やん。
とろけそうになって、とろけて掘りゴタツの穴に流れ出てしまった。
穴は隣の家、ああ隣とは仲が悪いからそっちへ行く穴は去年ふさいで、そのまた隣の家の掘りゴタツに続いている。
お父さん、お母さん、息子ちゃん、おばあちゃん、皆んなの足が見えた。
「家族団欒のところお邪魔します」と穴から出て、明けましておめでとう、の挨拶をして寒い中パジャマで歩いて帰って来た。

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