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寝る前のメモ。


きょうは朝から畑作業。たくさん楽しませてもらった夏野菜に別れを告げて、再び土を掘り起こし、冬に向けて大根とほうれん草を植えました。梅干しに続き、とても良い流れ。

祖父は家庭菜園程度の畑をやっていたけれど父は全くで、長らく除草シートをかけられた畑を、商店街にある種苗店さんの提案で4,5年前に掘り起こしたのが私だった。この2,3年はなかなか手をつけられなかったけれど、今年は時間ができたので、久しぶりに赤紫蘇とバジルとアイコを植えた。

そんな私の行動を見かけたからか、近所の農家さんがオクラの苗を6本くれたので、今年の夏はオクラの祭りだった。知り合いの勧めで干したりもした。畑を耕すようになってから、ご近所さんとのコミュニケーションが増えたような気がするな。

「あんたんとこのお父さん(祖父)は、大根植えるの上手やったんやで。どうやってんのか聞いたら、種を冷蔵庫に入れて冷やすって言ってはったわ。言われた通りにやってみたけど、なかなか同じようにはできひんくてな」

幼かった私は収穫したての野菜や果物を食べるだけだったので、これは初めて聞く祖父の話だった。祖父はおそらくノートなどをとっていないし、祖母も認知症が始まっている。家系図のあるような家ではないので、代々伝わるような秘伝はないにしても、彼らの「生」を記録として残すことはもうできないのだと思った。

なので、今はなるべく祖母といる時間を優先したいし、時折写真を撮っている。なかなか辛い時期もあったけれど、受け入れてみるとそれはそれで愉快なこともある。一般的には子どもに戻ると言われるけれど、ときどき乙女のような顔をするし、「アイスクリーム食べる?」と声をかけるとすごく嬉しそうな表情をする。

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やり始めるまでに時間がかかっていたことを、とことん片付ける1日でした。自分だけで完結することと、簡単なことほどあとまわしにしてしまいがちなので、あとひとつ経理まわりのことが終わっていないのだけど、それを終えられたらきょうはフィニッシュにしようかな。


最近は、是枝裕和監督の『映画を撮りながら考えたこと』を読んでいる。ちょうど1年前にスペインでおすすめしてもらった本。

映画を観た人が日常に帰っていったときに、その人の日常の見え方が変わったり、日常を批判的に見るためのきっかけになったりしてくれたら、といつも願っています。

しばらく読めていなかった『エコロジカル・デモクラシー』でも、ちょうど『日常にある未来』の章にさしかかった。

エコロジカル・デモクラシーを実現する活動が急速に進み、その展開が劇的であればあるほど、都市デザインは人々の日常生活により深く根ざさなければならない。現在とは異なる未来へと至るための変化は、親しみやすさによって支えられてるのである。

どちらも「日常」について言及されていて、私はとくにその辺りについて知りたいと考えているのだけれど、両者が話していることは近しいところにあると感じている。まちづくりの分野はありとあらゆるものに接点が生まれるので、感覚的にいながらも注意深く事象を観察できたらと思う。

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