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追いたい背中。


2014年3月、尾道。
クロスバイクを漕ぐ私たちの額には汗が流れていた。

3人だけで集まること自体、おそらく小学校ぶり。
大学4年生になる前の私たちは、しまなみ海道を走る旅に出た。

ただただ、海沿いを、山道を走る・走る・走る。
後から調べてみると、普通の女子大生はやらないレベルのサイクリングプランだったみたい。


そんな、何気ない過酷な旅で出会ったまち・出会った人たちのことは今も忘れられない。いまの仕事に通ずるカケラは、確かに、ここにもあった。

途中途中で「ちょっと休憩していきな〜」とミカンをくれるおばあちゃんたち、尾道につく手前で出会ったどこかの国のトモダチ、「尾道、いいところですね!」と言うと、0.1秒で「でしょ〜」と返してくれる地元の方々。


何もかもが新鮮で、羨ましかった。
同時に、なぜか「悔しい」って思った。


それまでは「まちづくり」にもあんまり興味がなくて、地元も「なんとなく好き」程度。学ぶことが好きだったので、学部柄、少子高齢化についてはずっと考えていたと思うけど。

「ここね、高齢化率50%よ!ははは!」と笑う島の元気なおばあちゃんたちの表情に、日本の未来は明るいと思えたっけ。

「なぜ日本の料理はこんなにもおいしいんだ?理由を説明してくれ!」とどこかの国からやってきたトモダチに聞かれ(というより問いただされ)、あたふたしながらも「旬とおだし」って答えてたっけ。


この旅の10日後に降り立ったイギリスでの出来事は確かに大きなカケラになっているけれど、それ以前にきっかけをくれたのは地元の旅好きな友達だったみたい。ちなみに、はじめて泊まったゲストハウスは「あなごのねどこ」。


あの時3人で自転車に乗りながらたのしく話してた、「未来郵便局」やいろんな国の子どもたちが通える「幼稚園」のこと、もうすこし先の将来にたぶん応用できるんだろうな。 やるかどうかはまだまだ未定だけどね。

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