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「ママがいちばんだいすき」そう言ってもらえる時間を大切にしたい、志帆さんのフリーライターへの挑戦!

育児と仕事の両立に悩む女性は多いと思います。現在は、フリーライターとして活動する高山志帆さんも、かつてはそんなママのひとりでした。

子育て以外でも、心配性で保守的だからこそ、たくさん悩み最善の選択をしてきたはずなのに、これまで何も挑戦してこなかった……という思いがあったそう。

そんな志帆さんに、フリーライターを志すまでの葛藤と、今後の夢について伺いました。

家族と過ごす時間を大切に、自分のキャリアにも自信を持ちたい


ーー会社員をやめてフリーランスとして働き始めて、1年になるんですね。何かきっかけがあったのですか?

一つは、長女が小学校に入学するタイミングで、もっと子どもと過ごす時間を大切にしたいと思うようになったことです。

当時、子どもはまだ保育園に通っていて、私はフルタイムの会社員でした。朝は子どもより先に家を出ないといけないし、夜も「早く寝ろ寝ろー」って(笑)子どもの話をゆっくり聞いてあげることができなかったんです。

長女の小学校入学が迫ってきたころ、子どもが「ママ!ママ!」って言ってくれるのは、あと何年なんだろう、と。今しかないこの貴重な時間を、もっと子どもと一緒に過ごしたい、と思うようになりました。だから、時間や場所にしばられない働き方がしたいなと思って。

もう一つは、自分の好きなことに挑戦してみたいと思ったからですね。

大学も新卒で入った信用金庫も、本当にやりたいことに挑戦してこなかった、という思いがあって。自分の経歴を恥ずかしいって思っちゃうことがあったんです。

自分の好きなこと、やりたいことに挑戦して、自信を持ちたいと思いました。

ーー大学も信用金庫も立派な経歴なのに?それに若くして結婚も出産も!うらやましいくらい順風満帆な人生にみえます。

いえいえ、全然そんなことないんです。

大学や就職先を選ぶとき、やりたいことより条件がいいとか親が喜んでくれそうってことばかり考えてきました。失敗しちゃいけない、親の期待に応えなくちゃいけない、という思いがとても強くて。

やりたい仕事に挑戦することで、そんな自分を変えられるかもしれないと思いました。

ーーそうなんですね。さまざまな職業があるなかで、ライターを選んだのはなぜでしょうか。文章を書くことが好きだったり得意だったり?

得意というわけではないんです。でも何かやりたいことあるかなって考えたとき、文章を書くこと、伝えることが好きだなと思って。ライターいいなって。

信用金庫にいたときに、マンツーマンリーダーっていう新人の教育係を経験したんですよ。そのとき人に教えることが好きだし、教えた子たちが成長するのが本当に嬉しいと感じました。

それに、何か調べたり知識を蓄えたりすることも好きなので。
自分が得た知識を伝えることで、誰かの役に立つことができたらいいですね。

ーーなるほど!まじめで勉強熱心な志帆さんに、ライターというお仕事はぴったりですね。そういえば、お仕事のためではなく、ご自身のお子さんを育てるために、独学で保育士資格をとったそうですね。子育てのために国家資格をとるってすごいですよね!

心配性なので(笑)長女を妊娠したとき、友だちのなかでも早いほうで、子育てのしかたがわからなかったんですよ。それできちんと勉強したいと思って、せっかくなら保育士資格をとろう、と。

今のところ保育士として働く予定はないですが、ライターとしての強みにもなるので、勉強してよかったなと思います。

こんなに楽しそうに仕事の話をする人はいない!価値観を変えてくれたご主人の存在


ーー聞けば聞くほど堅実ですよね!そんな志帆さんが、フリーランスを選んだことは意外にも思えるのですが。


そうですね、主人の影響があるかもしれません。

主人のことは出会ったときから「こんなに楽しそうに仕事の話をする人はいない」と思っていて。デザインの仕事をしていて、長時間労働だし私から見ると条件はよくないんですけど、すごく楽しそうで、いきいきしてるなって思うんです。

そんな姿をそばで見てきたから、好きなことを仕事にするっていいな、がんばれそうだなって。「レールに沿って歩かなければ」という私の強い思い込みを和らげて、挑戦する勇気をくれました。

ーーそんな素敵なご主人がいるから、家族のために働き方を変えて、好きなことに挑戦しようと思えたのですね。フリーランスになってご家族と過ごす時間はいかがですか?

はい、今は子どもの話も余裕をもって聞いてあげられるし、やりたいことをさせてあげられて、そのための送迎もできるようになったので、よかったなって思います。

それに近くに住む両親や妹との時間もとれるようになりました。一緒に出かけたり、ランチしたり。両親が元気なうちに、なるべく多くの時間を共有したいと思っています。

壮大な夢とは

ーーフリーライターとしての一歩を踏み出したことで、理想の生活を手に入れた志帆さん。ライターとして今後書いてみたいテーマや叶えたい夢などがあれば教えてください。

保育士の知識も生かして、子育てに関することや、日常の豆知識などを書いてみたいですね。そういった記事には、これまで何度も助けられてきたので。今度は自分が伝える側になって、誰かのお役に立てたらいいなと思います。

それから、今はまだ壮大な夢なんですけど......。

ーーぜひ教えてください!

「私ライターです」って胸を張って言えるようになったら、こんな働き方もあるよってことを伝えていきたいんです。働き方に悩む人や、条件とやりたいことの間でモヤモヤしている人に、私の体験を通して背中を押してあげられたらいいなって思います。

これまでキャリアに自信がなくて、そんな自分を変えたくて、ひとりでもがいてきました。そんな私だからこそ、相手に寄り添えるかもしれないなって思ってます。

今はまだ壮大な夢だと語る志帆さん。
でもその夢が叶うのは、そんなに遠い未来ではないと感じます。
家族の幸せを一番に願う優しいママとして、どんな経験も糧にキャリアを重ねる志帆さんのこれからが楽しみです。
素敵なお話、ありがとうございました!


▼志帆さんのnote

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