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4文小説 Vol.28

「4月の夜はまだ少し肌寒いね」あいみょんが「桜の降る夜は」を発表してまだ2年あまりだというのに、開花は目に見えて早くなり、いまや3月の花になってしまった感もある。

「悲しいくらいに雨が強くて」半生と似るのか予報が的中し、屋根を叩く大きな雨音で目覚めた誕生日の朝、高校時代は好きだったゆずの「以上」を思い出した。

「わからないことだらけでもホントのことだけ探していこう」おこがましいのは承知でも、槇原敬之にはまるで自分自身のことを唄ってくれたような曲がいくつかあって、就職直後の右往左往のなか「GREEN DAYS」を聴いてから、もう16年が経とうとしている。

「明日もがんばろう、愛する人に捧げよう」うだつの上がらないまま、いまもわからないことだらけのまま迎えた40代だが、若い頃より刺さるようになったのがエレカシ、冷たい日もあれば温かい日もあるのが「四月の風」なのだ。

ー四十路の曲集め

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