見出し画像

シヴィライゼーションⅥプレイ記。スペインで世界制覇を目指す。

せっかくの週末なのに、天気はあいにくの雨。

そんな日は、シドマイヤーズの戦略ゲーム「シヴィライゼーション」シリーズを家でじっくり楽しむのはいかがでしょうか。

画像17

"『シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI』は、歴史に名を残す実在した24名の指導者から1人を選び、紀元前4000年から21世紀にかけて国家を築きどう生き残るかを競うターン制ストラテジーゲーム。
歴史と文明をテーマに、ボードゲーム感覚で楽しく遊ぶことができます。"

"戦争を仕掛けるのも、和平を結ぶのも思うがまま! 世界を探検して自分だけの一大国家を築きあげよう!"
(公式サイトから引用)

本記事は、シヴィライゼーションⅥプレイ記です。

-----------------------------

選んだ指導者はスペインのフェリペ2世。

画像2

【世界史メモ】フェリペ2世(1527-1598年)
ハプスブルグ家のスペイン国王。在位は1556年から15981年。
その治世は「太陽の沈まぬ国」と言われたスペイン帝国の最盛期と重なる。
”無敵艦隊(アルマダ)”で知られる海軍力を背景に、その広大な版図を支配した。

フェリペ2世の強みは以下の通り。

①固有ユニット"コンキスタドール"
 ルネサンス時代の固有ユニット。コンキスタドールが隣接した状態、もしくは自ら都市を攻め落とすと、自動でプレイヤーの宗教を信奉するようになる。また宗教ユニット隣接で戦闘力が大きく強化される。

②"重商主義"で大艦隊が創設可能になる
 通常、複数の艦船で艦隊を組むには政策の"ナショナリズム"、"戦時動員"が必要だが、それよりも早くから獲得可能な"重商主義"で艦隊が組めるようになる。

史実のスペイン帝国通り、宗教と艦隊で次々と攻勢をかけるプレーが得意なようです。

それでは早速開始。よろしくお願いします。

---------------------------

第一章:帝国の勃興

プレー開始から間もないスクショです。

画像3

わがスペインです。まだ帝国には程遠い状態です。
はじめの都市マドリードに続いて、その北東に第2の都市バレンシアを開拓したところです。

はじめは雪が積もるほどの標高の山を後ろに抱えた、海に面した都市だと思っていたマドリードでしたが、探索を進めると、実は海ではなくて巨大な湖に面していました。
将来的に大艦隊を育てたいスペインにとって、海に面した都市を持たず、艦船の発展の下地を作れない事態は避けたいところです。

そこで、代わりにバレンシアを海岸に面した位置に開拓し、ガレー船で海へ乗り出して探索を開始しました。(下画像の中央、上方に赤い船)

画像4


その結果、スペインの東側に都市国家の"プレスラフ"と"キャンディ"があり、その向こうにライバル文明のマプチェがいると分かりました。

【世界史メモ】プレスラフ
893-972年まで、"第一次ブルガリア帝国"の首都であり、その帝国はバルカン半島のドナウ川流域一帯を支配した。

画像13

【世界史メモ】キャンディ
スリランカ中央高地に位置する都市。スリランカ先住民のドラヴィダ人とインド・アーリア人が混合した民族のシンハラ人による最後の王朝の首都であった。その王国はのちにイギリス領セイロンへ併合された。
キャンディはスリランカの仏教の聖地であり、ユネスコ世界遺産に登録されている。

画像15

【世界史メモ】マプチェ
南米のチリからアルゼンチンにかけて住んでいた、先住民の部族。インカ帝国やスペイン帝国の支配に長年抵抗を続けた部族として知られる。
今回のCiv世界ではその因縁のスペイン帝国と同じ大陸でスタートした。
下はマプチェ族の旗。

画像14

シヴィライゼーションの魅力のひとつに、実際の史実とのギャップがありますが、今回はスペインとマプチェが紀元前から接触しました。

-----------------------

その後、さらに探索を進めた結果、スペインが位置した大陸は世界地図の赤道から若干北に位置することが分かりました。

また、近隣に大きな大陸はありませんでしたが、そこそこの大きさで未開拓の島が一つあることが分かりました。また、それは幸運にもマドリードのすぐ南にありました。

画像8

先述のマドリードとバレンシア、そしてバリャドリッドを加えてスペイン帝国の中枢地域としていましたが、発見した島一つでそれらの総面積に匹敵するほどでした。

早速開拓使を送り込み、セビーリャを開拓しました。また都市面積の拡大速度を早める能力をもつ総督を送り込み、領土拡大を狙いました。

そうして領土内の充実に努めるかたわら、艦船は引き続き探索を進めました。

その結果、セビーリャの島と同じような大きさの島が、3から4個さらに南に浮かんでいる事が分かりました。またそれらはいずれのライバル文明の手もついていませんでした。

そこで、軍備拡張は最小限にとどめ、開拓使と労働者の生産を最優先で進めました。近隣の都市国家との交易で得た金銭や、マドリードを中心に発展させてきた帝国中枢の生産力を注ぎ込みました。

その結果、南北に広い領土と領海を誇る、もはや帝国と言っても差し支えない規模の海洋国家に成長しました。

その過程でいずれのライバル文明とも戦争にならず、戦闘といっても蛮族の掃討で済んだことは非常に幸運でした。スペイン帝国の勃興期は、運に恵まれたものでした。

第二章:他文明との激突

ここまでの時代で、スペイン帝国の土台は固まりました。いよいよ飛躍のときです。

西暦1480年、最初のコンキスタドールが完成しました。海洋の探索に使っていた艦船とセットで、周辺の文明の様子を探ります。

画像9

また、西暦1640年には"重商主義"が完成し、艦隊を編成できるようになりました。スペインに洋上で敵う文明はひとつもありません。

画像10

ここまで来て、狙いをとある文明に定めました。山脈を挟んでスペインの西側に位置していた、トラヤヌスが指導するローマです。

【世界史メモ】トラヤヌス
ローマ五賢帝のひとりで、ローマ帝国の最大版図時の皇帝。為政者としての手腕に加えて、軍隊指揮官としても優れ、ダキア戦争を勝利に導いた。
自身の出身地は属州ヒスパニアで、初の属州出身の皇帝としても知られる。
数多いローマ皇帝のなかでも、ひときわ高い評価を受ける名君である。

画像18

スペイン帝国の中枢に近く、軍隊を送り込むのが簡単な点。そしてライバル文明のなかでも手強いグループに入れる実力を蓄えており、ローマを取り込めばその後は一気呵成に他文明も攻め取れる点から、ローマに照準を定めました。

一度戦いの火蓋が切って落とされると、その後はトントン拍子に進みました。コンキスタドールと艦隊の威力に加え、内政を充実させたスペインは科学力でもローマを圧倒しており、戦闘ユニットの時代が先んじていたのです。

画像6

ローマの中枢であった首都ローマ、そしてクマエとメディオラヌムを取り込んだ状態です。このスクショの範囲が、新たに拡大したスペイン帝国の中枢地帯といえるでしょう。

その後も、スペイン帝国はかつては友好関係にあった他文明に次々と牙を向きました。海から襲いかかるコンキスタドールと艦隊の砲撃は、前時代の城壁しか備えていない都市を簡単に陥落させていきました。

ローマのさらに西方に、好戦的な文明として知られるモンゴルがいることは、艦船による探索で知っていたので一応警戒していました。
しかし、海軍力に劣るモンゴルは、十分な馬の放牧地を発見できなかったのか、自慢の騎馬兵は特に見当たりませんでした。

画像8

迷わずに侵攻し、首都のカラコルムを占領しました。海から攻め込むスペイン帝国の機動力は、他文明に軍隊を整備する時間を与えなかったようです。

また、帝国中枢は今や戦争の前線から離れており、軍事ユニットは前線都市でゴールドで購入する指針に変わっていました。ですのでその優れた生産力は、例えば遺産の建造にあてました。
下のスクショは、マドリードとセビーリャ間の海峡に完成した自由の女神像です。

画像7

いまやスペインは文化力でも他文明を引き離しています。

また、優れた大提督が艦隊を率いるようになり、より強力な軍事力を手に入れました。スペイン帝国の主力艦隊には李舜臣、ドレークなど、史上有名な提督が揃っています。

画像13

【世界史メモ】フランシスコ・ドレーク
今回のプレーでは、スペイン帝国の大提督として主力艦隊を率いましたが、史実ではイギリス軍の事実上の司令官として西暦1588年の"アルマダの海戦"を戦い、スペイン帝国の無敵艦隊(アルマダ)を破りました。
シヴィライゼーションならではの、史実ではありえない興味深い展開です。

強敵かも、と考えていたモンゴルを片付けたスペイン帝国の前に、もはや手こずる敵は残っていませんでした。

最後に残った他文明は、スペインとは史実で非常に関係の深い相手であるマプチェです。

マプチェは初めて出会った文明でありながら、
・特に敵対する素振りを見せなかったため、急いで滅ぼす必要がなかったこと
・その勢力は小さく、後回しにしても問題ないと考えたこと

という理由で、いままで同じ大陸で隣接する文明として共存してきました。
しかし、もはやその関係にも終止符を打つときです。
制覇勝利の条件は、全ての他文明の首都を占領することです。友人か、敵かは関係ないのです。

遠く西方まで遠征した主力艦隊を呼び戻すのも手間なので、マプチェに近い首都マドリードに戦艦を作りました。海から艦砲射撃で城壁を崩すためです。また、帝国で首都マドリードに次いで古い都市であるバレンシアに、戦車と機関銃を用意しました。特に機関銃は、古代から蛮族相手に戦ってきた歴戦の猛者です。科学の発展に合わせてアップデートし、いまや最新の機関銃となっています。

こうして、マプチェの首都ングル・マプは簡単に落ちました。

画像16

スペイン帝国は、世界の他の文明のすべての首都を支配しました。いまや地球にスペイン帝国に抵抗する勢力は残っていません。

画像17

史実でも、太陽の沈まぬ帝国と形容されるほどの大帝国を治めたフェリペ二世ですが、もはや地上に彼が支配しない土地はなく、敵対者もいません。
人類は初めて、たった一人の男が全人類を統治する時代を迎えたのです。
今や彼は、地球文明を導く役目を、一人で背負っています。
彼自身が、全人類の未来を照らす"太陽"にならなければならないのです。

-------------------------

以上、シヴィライゼーションⅥプレイ記でした。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

記事内の各画像は以下より引用しました。
・Civilization 公式Twitter
・Civilization Ⅵ内のスクリーンショット
・Unsplash


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?