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2023.1.3. 意味があるかもしれないこと

2023年1月3日

朝、目が覚めて、寝室を後にして
子供部屋から毛布を引っ張ってきて
リビングのソファにひとり寝転んだ。

後を追い寝室から出てきた夫に
「最近、俺と一緒に寝たくない感じ?」
と声をかけられた。

彼の人生とわたしの人生とをずっとひとつにしている必要性が、このところのわたしには(さっぱり)わからない(ここ5年くらいずっと)

と(括弧内の言葉を省いて)伝えた。
やっと言えた。
今年はここからのスタートと長い戦いなんだろうな。とうつむき思う。

小一時間、隣に座って話をした。朝から昼に近づく陽が眩しい。外でコーヒーを飲みたくて、ドトールで遅い朝食をとる。誰かと一緒に食事を取ると、食べた気がしない(ここ5年くらいずっと)

いい天気の中せっかく外に出たので、書店を巡って帰りたかった。夫も行きたいと言うので一緒に目当ての書店へ向かったが、あいにく正月休みだった。もう一つ、商業施設の中の書店へ向かう。

恋人の作った本が並んでいる。手に取る。後ろ表紙を開き、そこに載る名前を目でなぞる。これまで何度もしてきたのに、今日も祈るように繰り返す。

今ごろ、帰省先から自宅に戻ってのんびり、、いえ、私から朝イチに「夫と話し合いになった」連絡をしたから、私からの返信を待ってそわそわしているだろう、世界で一番美しい人。

私と彼とそれぞれ子育てを終えるまで、あと12年。
そうしたらお互いの今の生活を整頓して、ふたりで一緒に暮らそう、と言ってくれたのはちょうど昨年の年末。あれから一年。彼の気持ちは変わらずとても堅く、肌触りが良く、あたたかく、しなやかだ。

自覚する性格として、わたしは人に取り込まれやすい。だから、自分のペースを保つことが難しい。夫、子供、友人、職場、いろんなものに流されて清濁を併せ呑む。苦しいと自覚することなくそれをやってきてしまったわたしを、細かい層で丁寧に愛して浄化してゆく恋人の存在は、いつも美しい。

わたしはその美しさにひるみながら、背中を向けながら、逃げてきた。自分の感情や思いに価値はないと思い続けてきたから。そんな時恋人は、そんなわたしの持ちものをじっくり覗き込んで、根気強く言葉を重ね、気持ちを伝え、わたしの顔の向きを正し、目を合わせてさらに言葉をくれ続けた。

その結果、今のわたしは全力で恋人に甘えている。甘え腐っている。これでいいのか(恋人曰くこれでいい、そうだ)。出会った年にふたりで買った「3年の星占い」は、最終年に入った。新しい一年が始まる。

愛に触れて、生活と向き合う。こんな四十路を迎えるなんて、世紀の大失恋をした20年前にも、世紀のスピード結婚をした15年前にも思いもよらなかったことだけど、
ここからの自分がどう変わるのか。変わらないのか。今年の一歩一歩を残してみることにも、もひかしたら意味があるかもしれない。ひさしぶりにnoteを開きました。どうぞよしなに、お気軽に。

お腹がすいたな、近所の中華屋さんで、大好きなあんかけ焼きそばを食べて帰ろう。

#2023

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