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外資系メーカーに勤める公認会計士の日常|24. 鬼のヘッドカウント管理と転職事情

これも外資系ファイナンスあるあるかもしれません。周りを見ているとこんな感じのキャリアをたどる方が結構います。

最初に大手の外資系で勤務→次に中規模の外資系に1つ上のポジションで転職→これを繰り返し→最終的に小規模の外資系にCFOとして転職

私自身は監査法人→外資系メーカー(1社目)なので、外資系に入社して以降の転職は経験していないのですが、これって、かなり魅力的なキャリアパスです。なんでかっていうと最終的にはCFOになれるかもっていう夢があるのが大きいですが、もうひとつ理由があります。

それは、外資系特有の「どんなに頑張ってもポジション空いてなければ昇進できない」というまるでアカデミアのような鉄の掟をかいくぐって昇進していくには、社外にも目を向けた方がチャンスが広がるから、という理由です。

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どういうことかというと、例えばノンマネジャーの○○さんが△△チームで素晴らしい成果を収め、かなり良い評価をもらっているとします。

でも、○○さんが、あくまで△△チームにとどまりたい場合、この方の上司なり、他のマネジャーの誰かがいなくならない限り(もしくは急激なビジネスの成長やプロジェクトによりぽこっと1ポジションが増えない限り)、昇進することはできないのです。

これが外資系ファイナンス鬼のヘッドカウント管理(組織内のポジションと頭数がカチッと決まっている)なのです。

そうなると、○○さんは、△△チームでマネジャーを目指す以外にも、社内の他のチームでマネジャーポジションに空きがでれば社内公募でチャレンジしてみてもいいですし、なんなら社外に目を向けてもいいわけなんです。

社外に目を向けるとなれば、業界も変えてもいいかもしれないし(ファイナンスのスキルは汎用性があるので必ずしも業界は問わない)、規模も大小さまざま選んでみるのもいいし、一般的には少し会社規模が小さいところを選んだ方が、するっとポジションも上げやすいというのはありそうです。

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そういうわけで、このあたりの事情を熟知している転職エージェントのみなさんは、こういったニーズに合う案件を紹介してきてくれます。

普段あんまり見てなかったLinkedInを開けてみると、「こんなポジションがありますがどうですか」というメッセージがいろいろ届いていたりするのですが、正直言うと「なんか全部似たような感じの案件だな…」という印象で(上述の一般的なニーズに合わせてくれているので当たり前)「こりゃ面白そうだ!ぜひやりたい!」というサプライズな案件はあんまり見当たりません(私だけ?)

なので、いざ転職!と思う際には、自分がこの「小さめの会社に移りつつCFOを目指す」をやりたいのかどうか、ちょっと違うルートを辿りたいならどういうことをやりたいのか(その仕事は希望を伝えれば転職エージェントさんが見つけてきてくれそうなのか?自分で探すのか?)、明確にしてから取り組みたいなと思ったのでした。

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