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クラシック音楽まで何光年?

こんにちは。1日全然違う録画ドラマを4本観て、満足感と喪失感2つのアイテムを手にした、  最強戦士ことあみゅーじっくです。😅


今回は「クラシック音楽」についてお話ししたいと思います。みなさんはクラシック音楽に対してどんなイメージがありますか?上品なイメージ。別世界の人って感じ。眠い。難しそう。こんなところでしょうか。たしかに、どれも当てはまる感じはしますよね。特に演奏会とかは聞きに行っても結構な確率の人が寝ちゃってますね。    私もクラシック音楽を勉強しているにもかかわらず寝ちゃいます。笑

前々から「クラシック音楽は敷居が高い」という内容の議論は色々なところで繰り返されていますが、いまだに解決されていません。これだけ議論されているのに解決しないということは、違う方向から考えてみる必要がありそうです。


まず、「なぜクラシック音楽は敷居が高い?」という問いについてですが、そもそもクラシック音楽は敷居が高いジャンルなのでしょうか。人間が高いと感じているのであって、クラシック音楽そのものが敷居が高いわけではありませんよね。 クラシック音楽というジャンル自体は他のJ-popやジャズといったジャンルと同レベルです。何も変わりません。少しイメージが和らぎましたか?

では、はじめの問いに戻りますね。      なぜ敷居が高いと感じるのか。        まず「敷居が高い」という表現は、不義理・不面目なことがあってその人の家に行きにくいという意味です。キチンと調べました。では、クラシック音楽でいう、不義理・不面目なことってなんでしょう。

さきほどの、J-popやジャズと比べてみるといろんなことが見えてきます。まず、圧倒的に親しみが薄いです。クラシック音楽を昔から学んでいる人は、自分のそばにはいつもクラシック音楽があるという、家族のような存在だと思います。ですが、クラシック音楽を学んできたわけじゃない人からすると、どこで触れ合う機会があるでしょうか。J-popのようにカラオケで歌うこともない。 通勤・通学途中に聞いているかというとそこまででもない。ジャズはジャズバーがあるけど、クラシックバーは聞いたことがあまりない。カフェで流れているのはクラシック?いいえ、ジャズです。演奏会だって、そもそもクラシック音楽を聴きに行きたい!と思わなければ行くことはありません。つまり、せいぜいクラシック音楽に触れるのは、学生時代の音楽の授業ぐらいなんですね。

そして、クラシック音楽の演奏会やリサイタル開催のシステム自体にも、敷居が高いと感じさせる要因がありそうです。なぜなら、クラシック音楽は定期的に開催されていることが少ないからです。J-popのアーティストは夏と冬にツアーをしていたりしますよね。駆け出しのアーティストなら毎日のように路上ライブをしていたり。でもクラシック音楽の場合はどうでしょう。1年に1回決まった演奏会が開かれているぐらいしかありませんよね。また、客層を見ても明らかです。J-popは、親子連れもいれば、カップルもいれば友達もいます。いろんな年齢の人が同じ空間に集まっています。ですが、クラシック音楽は、演奏者の知り合いか、音楽が好きで上品なおばあさまとおじいさま。こんなイメージありませんか。よっぽど、知名度のある演奏者なら話は別ですが、大体の演奏会はこういう図になります。というか、知名度があったとしても、その人を一度は見ておきたいという感覚で見にきている可能性すらあります。曲ではなく有名人だから。こんなところにもクラシック音楽がなんか近寄り難いものになっている理由が転がっているんですね。

また今は、様々なメディアで演奏動画がアップロードされていたりしますが、クラシック音楽がアップロードされていますか?「最近話題のあのアーティストの曲歌ってみました」みたいなの多くないですか?クラシック音楽をアップロードしている人は、「音大卒」とか「演奏家」という肩書きのある人ばかりです。一般の人が、「ラ・カンパネラを弾いてみました」とか「〜のオペラ歌ってみました」とアップロードしているものを見たことがありますか?ないですよね。

つまり、他の音楽ジャンルと違ってクラシック音楽はすぐに始めることができないんです。J-popなら、ギターやキーボードを練習して弾き語りしてみることも可能ですが、クラシックだとそうはいきません。他のジャンルが簡単では決してないですが、クラシックはさらに簡単じゃないんですね。普段から触れていない人にとって、クラシック音楽の世界って「ガチすぎる」んです。

例えるなら、J-popなどは地球の周りをぐるぐる回っている月。常に視界に入ってきます。クラシック音楽は、地球から離れたところにある他の惑星。たまたまどこかで情報を手にした人が遊びに行く惑星なんですね。だとしたら、クラシック音楽に親しみのない人からクラシック音楽という名の惑星までは何光年あるのでしょうか。この距離が近づいて、色違いの2つの月が地球の周りをぐるぐるしていてもいいと思いませんか?

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宇宙へ旅に出よう

それでは旅の準備を進めましょう。      1つは親しみが薄いことが原因でした。では、クラシックの曲に歌詞をつけてみるとどうでしょう。なんだかJ-popみたいで親しみやすくありませんか?鍵盤の位置がわかる人は、キーボードで知っている曲のメロディを少し弾いてみてください。別にガチで演奏しなくても、クラシックの曲は弾けるんですね。知っている作曲家の曲を聴いて、自由に物語を書いてみるという手もあります。これで今日からあなたはクラシック音楽のわかる小説家です。


定期的に開催されていないということについては、悲しいですがこれからクラシック音楽界を引っ張っていく人たちに期待するしかないです。 こう言うと、遠い惑星のままな気がしてきますが考え方を変えてみるとどうでしょう。1年に一度しかないかもしれないけれど、1年に一度は確実に行われる。他の月はぐるぐる回っているけれど、クラシックは1年に一度出会うことができるとてもレアな月。そう考えると、すごく楽しみなものに思えてきます。お誕生日と一緒です。たまにしかないから価値があるんですね。

準備完了です!!


ここまでお話ししてきましたがどうでしょうか?クラシック音楽は手の届かない敷居が高い惑星ですか?少しでも遊びに行ってみようと思う人が増えたら嬉しいです。ニコニコします。私たちのようにクラシック音楽のそばにいる人間は、綺麗な月になるように一生懸命磨いて引っ張ります。いつか月が近くで輝きますように。


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