会話で満ちたジャズの世界
こんにちは。最近、色々な演奏会を聴きに行ってご満悦のあみゅーじっくです。😊
今回は「ジャズ」についてお話します。
いつもは「クラシック音楽」についてお話することが多いのですが、今回はいつもと少し路線を変えて。
私は「ジャズ」については完全に素人です。
しかし最近初めてジャズの世界に触れてみて、知ったことが多々あります。
今回はそんな私の初めての味わいのうち、1つをお話しますね。
みなさんは「ジャズ」をどのくらい聞きますか?
クラシックに比べて、ジャズといえばアレ!みたいなものは、なかなか出てこないかもしれませんね。
「ジャズ」は、非常に独特な雰囲気を持った音楽だと思います。
アンニュイな感じというか、なんというか。
疲れているときとか、寝る前とかに聞くととっても癒されますよね。
「ジャズ」を聞いていてこのように思ったこと、ありませんか?
さっきと同じ曲なハズなのに、聞こえてくるメロディが全然違う!
そう、ここが「ジャズ」の魅力なんです。
私はホントに何も知らなかったものですから、ずっとこう思っていました。
同じ曲だけどこの人たちの楽譜は、それぞれどうなっているんだろう。
色んな種類の楽譜があるのだろうか。
はい、ホントにド素人なんです(笑)
そして、人生で初めて「ジャズ」を演奏する立場に。
渡された楽譜を見て、私は驚きました。
書かれていたのは「コード進行」と「大まかなメロディ」だけ。
音源で聞くようなメロディは、どこにも書かれていなかったのです。
そして1発目みんなで演奏してみたとき。
メンバーの1人からこう言われました。
「なんかオシャレな感じで、適当にアレンジしてみて?」
ド素人の私には、だいぶムズカシイ宿題です。
だってわからなかった私は、とりあえず印刷されているコード進行だけを追っかけているような状況だったのですから。
いくら好きで「ジャズ」を聞いていたとしても、いざ「アレンジしてみて」と言われて、できるものではありません。
何をどうアレンジすればいいの?
私は予想以上に、頭を抱えることになりました。
私が固まっている状況を見かねて、その人は声をかけてくれました。
「何にも考えなくていいから、音を聴いて好きなように弾いてみて?」
私は促されるまま、音を聴きながら適当にピアノを弾きます。
なんとなく大まかなコード進行だけは守って、即興で。
気が付いた時には恐る恐るではなく、楽しく弾いていました。
するとメンバーの人が一言。
「今のメロディ、結構いいから録音しといて。」
右も左もわからず始めたジャズで、初めて認められた瞬間でした。
「考えなくていいから、コード進行に身を委ねて。そしたら、自然とオリジナルのメロディが降ってくるものだから。」
私の心に強く残った言葉。
その日の帰り道、その人が私にジャズの世界を教えてくれました。
長くなりましたが、最後の言葉こそがジャズの魅力だと思います。
クラシック音楽と違って、きちんと定まった楽譜や演奏がない。
演奏者によって、生まれてくるメロディやリズム、ハーモニーが変化する。
またその日の気分によっても。
ジャズはホントに自由で、無限のアレンジが可能です。
そしてなにより。
演奏者たちのパッションで溢れているのです。
私が無意識に変化させたメロディに、他のメンバーたちも新しいメロディで返してくれます。
私にジャズの世界を教えてくれたその人は、演奏後このように言いました。
「今日のセッションは、すごく楽しい会話ができたね。」
自由で、人間の心やパッションをそのまま音にすることができて、変化させたメロディが曲に会話を生んでくれる。
そんな生物の鼓動を肌で感じられる音楽、ジャズ。
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