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【近況】サスティナブルな開発途上国支援と生存戦略(小規模・個人)

こんにちは。古着屋AMUKURIUMです。

4月末からのカトマンズのロックダウンが続く中、最近は、オリジナル商品の生産管理がメインテーマになっています。


すべての工場に当てはまることですが、チベットラグの生産は歩留まりが低く、課題となっています。

職人たちは織る技術はあるものの、工場長含め、デザインの理解に乏しく(彼ら自身のプロダクトについては除く)、この辺りのスキルアップをどのように進めるかといった状況です。


よいラグを作るためには、時間をかけて現場にコミットして、「魚の釣り方」を考えていくことが重要です。


チベットラグの生産は、今までは、数をこなすことで品質をカバーしてきましたが、観光客が戻る気配がない状況で、無闇にストックを増やすことが得策とは思えません。

どうしたら生産性を高められるだろうかと、日々考え、実践し、だいたいは失敗しています。


殆どの問題は明確なので、工夫をすることで改善可能と考えています。

ですが、言い方が悪いですが、外国人は「財布」として見られ「ナメられ」がちのため、現地の人が問題を「問題」と認識してくれないという、ハードルがあります。


今までゴリ押しで通っていたものは、コロナの影響による観光客の減少とロックダウン大不況により、今後は通用しなくなる。損はさせないから、どうにか理解して貰いたいのですが。


ネパールは開発途上国として外国からの援助金に頼ってきた長い歴史があり、それ故に、風土特性として依存的な面があり、多くの人は目的に向かって努力することを嫌います。


国の上層部が戦略的貧困政策を採用しているように見えることや、多民族国家故に政情の安定が困難であること、カーストに遮られた縦横全割り社会であることなど、何事もスムーズに進まない現実も、原因としてあるように思います。


だから、どうせうまくいかないのであれば、一般市民は何もせずにいる方が賢明なのであって、それが不満な人は、海外に行ったり、出家してサドゥーになるのだと思います。


ネパールに住んでいると海外帰りのネパール人によく会いますが、彼らは少し雰囲気が違います。特に、日本やオーストラリア帰りのネパール人は、どこか洗練された雰囲気を醸し出しています。


最近は、コロナの影響で帰国した海外組の人たちが起業をして、新たなビジネスを始める動きがポツポツと出てきているようです。

日本からの一時帰国中にコロナが発生して戻れなくなったネパール人が、「このままネパールに残って、地元のために何かやりたい。できることがあるし。」と言っていました。

彼らが希望の光になれば、素晴らしいなと思います。


どの道、この状況で暫くはネパールから出られないし、私もカトマンズに滞在する間は、もう少し頑張ろうと思います。

いただいたサポートはネパール現地の、ガラガラのローカル喫茶店やレストランで消費させていただきます。