【ドキュメンタリー】僕らの未来を変えるチョコレートの魔法 【古着屋AMUKURIUMおススメ映画レビュー】
こんにちは。古着屋AMUKURIUMです。
本日は、弊店一推しのおすすめ映像作品のご紹介です。
『The Taste of Nature 世界で一番おいしいチョコレートの作り方』
本作品は、世界中の賞を獲得してきたチョコレートメーカー『green bean to bar CHOCOLATE』主宰の安達健介氏のアマゾン訪問の旅のルポタージュ。制作は高城剛氏のNEXTRAVELER FILMS。
Amazon プライムで絶賛公開中です。Amazon プライム会員の方であればなんと!0円で鑑賞できます。スマホからでも気軽に観れると思いますので、ご興味ある方は是非。
※以下は弊店のAmazonレビューです。
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僕らの未来を変えるチョコレートの魔法
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この作品は、green bean to bar CHOCOLATEのオーナーである安達氏のワイルドカカオを巡るアマゾン訪問がメインテーマだが、
少なくとも三つのストーリーが相互に作用し、複雑に混じり合いながら、成り立っているように思う。
一つ目は、根深い問題を抱える開発途上国支援の現状と課題解決の物語。
二つ目は、21世紀初頭、メインストリームに対するカウンターとしてサンフランシスコで生まれた、小規模の個々がプレイヤーとなり、品質とフェアネスを価値とするサードウェーブクラフトのカルチャームーブメント(以下、サードウェーブ)の物語。
三つ目は、サードウェーブに含まれる「ビーントゥーバー」起業家の安達氏の挑戦の物語。
開発途上国でのビジネスで起こる諸問題を本質的に解決していくには、ざっくりではあるが、外部の適切なサポート(又はパートナーシップ)と、現地生産者の理解や意識変化の、両輪が必要だと思われる。
強者が弱者からぶん取る旧来のやり方と比較した場合、品質とフェアネスを掲げるサードウェーブ的アプローチは、利益が確保できれば、より適切なサポートとなり得るだろう。
ならば、クオリティを出すことがプロジェクト成功の要件となり、これには前述の通り、現地生産者のヴィジョン理解と品質向上への行動変化が不可欠だが、ところが他人を変えるのは難しいという問題がある。
しかしどうだろう。
小規模の企業体や個人が、しかも外部から変化を促すアプローチが困難でも、促す主体がトレンドならどうか。
ムーブメントは人を動かす。これは事実だ。
サードウェーブは今や世界的なカルチャー。これも事実だ。
スマホ時代にサードウェーブ的な情報が世界中の生産者の間でバズりまくり、現地に情報が届くようになれば、彼らがサードウェーブの価値観を理解し、自ら変化したいと望むようになるのは、もはや時間の問題ではあるまいか。
確かに、アマゾン奥地に住む生産者がスマホを持っているかどうかは分からない。が、今はモンゴルの遊牧民がスマホでインスタグラムを閲覧する時代。
それにどんな僻地であっても、携帯くらいは誰かしらが持っているはずで、「隣村が最近忙しくしている。金回りも良いらしい」「我々も是非チャレンジしたい」みたいな噂話はスマホなど無くても、自ずと発生するだろう。
つまり、サードウェーブが巻き起こす渦により、様々な課題が解決される可能性がある。ということだ。
7年後。ワイルドカカオ。いけるかも。
これら全てが正しい見方とは思わないし、もしかすると、やや乱暴な意見に聞こえるかもしれない。
規模も業種も能力も目的も国も異なるが、同じく異国でモノづくりに関わる一人として、プロジェクトの成功を願っている。
いただいたサポートはネパール現地の、ガラガラのローカル喫茶店やレストランで消費させていただきます。