決闘血ならぬ血糖値
健康診断で血糖値がひっかかりました。 笑
って、笑い事じゃないです。
現在、血糖と闘っております。
コンサータという薬を飲み始めてかれこれ5年になるが、7年前の健康診断を最後に(6年前は年度の途中で転職しちゃったので健康診断を受けてない)その後は血糖値と血圧がひっかかりまくりだったのだ。実は、コンサータというADHDの薬の添付文書の片隅に、血圧上昇とかトリグリセリド増加、血糖増加、血中尿素増加、血中尿酸増加、尿潜血なんていう副作用がこっそり小さく書いてある。
そして、ALT増加、AST増加・・・うん、肝臓もだめじゃん?
肝臓の数値はどちらも少し高めで、これは検査項目としては問題のない範囲だったのだけれど、今回の健康診断ではついに空腹時血糖が200を超え
(あ~これはもうあかん)
と医者にかかる決意をしたものの、うちの職場、実は絶賛人材不足中で休みを取れる状態では無い。職場の仲間に、
「ねえ、もしも、わたしが今、教育入院で入院になっても大丈夫かしら?」
なんてポロッと言ってみたら
「大丈夫じゃないっ!今は無理」
と、言われる始末。
血糖っていうのは、よっぽど高くならないと昏睡とかにはならないし、合併症も長く患ってからなので、急に倒れたりするわけではないのだけれど、放置すれば目や腎臓を壊すわけだから、なるべく早く治療を開始したほうがいいんだよ。
実は今、職場でひとり精神科通いをしている人がわたしの他にもいて、その人が休職に入ったばかり。そのうえでもうひとり休まれたりしたら仕事が回らないのだ。
仕方ない。こうなったら食餌療法だ。
幸い(?)にも夫のお下がりのOne Touch Verio Reflectという血糖測定器がある。夫は今、FreeStyleLibreという、24時間つけっぱなしの測定器を使っているので、普通にプチッと採血しての血糖測定はほとんどしていない。
幸いにも、糖尿病専門の認定を取ろうとした時期があったくらいで、食事療法についても知識はある。
要するに炭水化物を減らして(ゼロにしちゃ駄目なんだよ)食物繊維を摂ることで食後の急激な血糖上昇を抑えることが出来るし、タンパク質の割合を増やし、バランスのよい食事を摂ればよいのだ。中性脂肪が高くなければ脂質はとっても良し。あ、TG高いんだからだめじゃんw
代謝を下げないためにもビタミンはしっかり摂らないといけない。
夫が「糖尿病」と診断されたとき
「ああ、もう俺は一生食べたいものが食べられないんだ・・・」
と、絶望していたのを思い出しはするのだけれど、何故かわたしは妙にハイテンションだ。糖尿に対して闘志満々である。
なんか、面白いんだよね。
食事の内容で血糖値が変わるのだもの。
面白がって1日6回も測って「測りすぎー」って笑われたのはワタシです。
指先ばかりで採血していると、さすがに水に触れたときにしみて痛いことがあるので、深さを4とか5に合わせて指以外のところからも採血することにした。
ただ、あきらかにコンサータの影響があるなということも、血糖値を測っていて良くわかった。コンサータは10~12時間効果の持続する薬だ。だから、効いている時間の血糖を見ると、空腹時も食後もコンサータを飲んでいないときより50~60くらい血糖が高い。土日はわりと正常値に近い数値まで下げられる。
血圧は簡単に測定できるわけだから、以前から薬の影響がわかっていて3年前から血圧の薬は飲んでいる。本当はコンサータをやめてしまえば血圧も血糖も改善するのはわかっているのだ。でも、先日、メンタルクリニックにいったときに医師にそのことについて相談したら、
「これは、必要な薬だから、その上で糖尿の状態を治療していくしかないね」
と言われた。なので、糖尿病専門医のいるクリニックに予約をいれてあるのだけれど、どこも混んでいて1ヶ月先まで予約がとれなかった・・・。
コンサータを飲んでいれば、交感神経優位の状態になるわけだから、血糖や血圧があがるのは当たり前といえば当たり前なんだよね。ADHDに関して「不注意」を改善するための薬で大人に適応のある薬はコンサータしかないから、他に選択肢がない。
ビバンセが大人適応になれば選択肢は増えるけれど、コンサータの類似薬になるわけだから、副作用もそんなに変わらないはず。
さて、食事についてだけれど、朝夕は家で食べるから、いろいろ工夫して試せるけれど、昼は基本的に調理が出来ない環境の職場だし、近くにコンビニもないので持っていったものを食べるしかない。それに何より、朝から「ヘルシーな弁当」を作れるほどバイタリティに溢れてはいない。
そのため、サラダチキン+ブランパン+飲むヨーグルト+インスタントの味噌汁、コンビニに寄れたらミニサラダ・・・という内容を繰り返している。
それでも、サラダチキンにも色々味があるし、味噌汁も具材や味噌を変えることができるし、パンだって種類がある。案外飽きないものだ。というより、これもADHDのせいか、毎日同じものを食べていたとしても、不味いと思わなければさほど苦痛でもない。
本当は運動を出来れば良いのだけれど、月ー金で仕事をしているし、仕事中はほぼ立ちっぱなしなので、仕事を終わればへとへとだ。帰ってご飯を食べたらいつの間にか寝てしまうことも少なくない。
まあ、立っているだけでも座りっぱなしよりはカロリー消費は多いから、仕方なしかな。
糖尿の先生は血糖値を下げろ下げろというけれど、血糖を下げるために治療をするのではない。血糖が高いことが原因で体を壊さないように血糖をコントロールするのだ。
人間の身体は食べたもので出来ているのだから、患者に「食べるな」という医者は駄目な医者だとワタシは思っている。
生活を変えていくことが大事で、血糖をあげないためにただ食べるなというのは駄目だ。食べ方や食べる内容、生活習慣を改善することが大切だ。
おかげさまで、多分、HbA1cはこの1ヶ月でかなり改善しているような気がする。
だがしかし、ひとつ問題がある。
血糖測定器の消耗品代は結構高い。
血糖測定器そのものは5000円もしないで購入することが出来るのだけれど、測定のたびに使う「センサー」とか「チップ」と呼ばれるものは25回分で4000円以上の値段になる。1日5回も測れば5日でなくなってしまう。実際に糖尿病で受診して、インシュリンなどを使うようになれば、必要な分は保険で出るけれど、まだ、治療開始前だからねー。
なので、センサーを中国から個人輸入したり、血糖測定器そのものを外国製のものを個人輸入して使っている。まあ、日本で使っているものだって、輸入品だったりすることもあるので、品質の心配はあまりしていない。
何より、今、やる気を出して頑張っているところを、そんなことで気持ちを削がれたくないのだ。
海外製のセンサーは日本のものの3分の1ほどの値段だ。購入したのは中国のショップだけれど、中国でセンサーが作られているわけではない。生産国(簡体字で書いてあったよ)はuk。つまり中国から購入してもイギリスからの輸入品。日本で流通しているものもMade in UKなので、開封していなければ中身は同じものだ。ただし、偽物を掴まされるのは嫌なので「箱なし」で販売しているショップからは購入しないようにしている。
面白いことに日本で販売されているセンサーは25枚入りとか30枚入りしか販売していないのに、中国では25枚✕2瓶という商品があるし、100枚入りの箱がある(50枚✕2瓶)。
おそらくこれは、日本の健康保険では在宅自己注射指導管理料っていうのが月に1回算定出来るし、血糖測定器加算っていうのが3ヶ月に3回取れるからだと思う。3ヶ月に3回ってのがわかりにくいと思うけれど、例えば2ヶ月分インスリン注射を処方したら、2回分算定できるってことだ。
でも、3ヶ月に3回なので、2ヶ月後に受診したときは1ヶ月分しか算定できないってことかな?このへんは複雑でよくわからない。
月ごとだから、30枚単位で渡せるようにするのが都合が良いのだろう。
しかし、いくら安くなっているととはいえ、日本で高度管理医療機器として流通している血糖測定器のセンサーは高い。1日何回も血糖を測定していたら生活が破綻する。なので、中国製と思われる血糖測定器をサブ器として購入してみた。
だって・・・ね?
血糖測定器本体+採血器具+100回分のセンサーチップと採血針の値段が、One TouchVerioセンサーの25枚入りの日本での流通価格より安いのだ。性能はどうなんだろう?でも、中国人だっていい加減な測定器じゃ困るわけだから、多少の誤差があったとしてもひどく結果がおかしいなんてことは無い・・・んじゃないかな?と思って勇気をだして購入してみた。
しかし、届いたセットを見てみると、緩衝材として入っていた紙のほかは、測定器の箱や説明書だけでなく、センサーチップや針の箱にも中国語の表記は全くなかった。販売元はGermanyと記載があった。
でも、血糖測定器の個人輸入なんてしていいの?って疑問に思うかもしれない。確かに輸入は販売目的でないことが証明される必要があるケースもある。実際、薬とか高度管理医療機器とか、一部のものは法で制限されて通関でひっかかってしまうことがある。
体に明らかに有害な反応を起こす可能性のあるものは駄目だけれど、安全に使えて販売や譲渡が目的ではなく、個人で使う範囲と認識される程度のものであれば、通関を通ってくる。血糖測定器用のセンサーなども2ヶ月分くらいまでの量であれば、普通に購入出来る場合が多い。
血糖測定は1日4回までは想定のうちだ。短時間作用のインスリンを1日3回、持続型のインスリンを1日1回使う人も少なくないから、それに合わせての回数と考えれば2ヶ月分として240枚程度は個人使用と考えられる。
100回分のセンサーチップなんて1ヶ月で使い切ってしまう。
(まあ、それだけインスリンを処方して医者が消耗品を渡してないとしたら、それはそれで問題だと思うけどね)
測定には全く問題なし。血糖の測定など、大体の値がわかればいいものなので、しばらくこれはわたしのいいオモチャになるのだろう。
ただ、ちょっと必要な血の量が多いので、買い替えてしまうかもしれないなー。日本の医療はいい機器使ってるんだなーと思ったり思わなかったり。
ただ、先日購入したばかりなので、ダメーって連絡来る可能性もあるのかな?少し使って様子を見ようと思う。
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