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今日ときめいた言葉ではなく出来事41ー「孫が来た!」

「孫が来てすごくうれしい。でも帰った時はもっとうれしい❣️」


綾小路きみまろのギャグだ。ジジババの心境をずばり表現していて名文句だと思う。

Covidのためにアメリカへの渡航を自粛して、もう3年がたってしまった。長女の第4子は会えない間に生まれ、すでに3歳になっていた。この6人の家族が、静かに暮らしていた我々夫婦の日常を破壊した。

朝は時差もあってか5時過ぎから騒ぎ出す。起きたらすぐ朝食の準備。ソーセージだ、ベーコンだ、ゆで卵は半熟じゃないと食べない、と注文の多い食堂のおばさん状態。というより齢(よわい)「ヒトミばあさん」(知ってる人は知ってる志村けんのあの人)のような老体にはかなり厳しい。でも、半熟卵に醤油を垂らして食べる姿を見た時には思わず吹き出した。「君たちもどこか日本人なのね👍」

イーオットはというと、「おばあさんは川へ洗濯に」ではなく、洗濯はじいさんの仕事だった。朝から何度も洗濯機を回し、小物干しを総動員しても干しきれない。小さなパンティや着せ替え人形のソックスみたいなのをチマチマ干す。小さくても手間は一緒だ。干しても干してもちっとも減らない。その後たたむのも一苦労。でも、その小さなソックスやパンティを見るとなんだかとっても愛おしくなる😂

お風呂に入る時は大騒ぎ。入浴剤の色に感激し、湯船の深さに驚く。でもみんな日本式浴槽は大のお気に入りだった。「私の胸までお湯がくる」と大興奮。

一旦ケンカが始まるとどうにも止まらない。誰かが泣き出す。9歳、7歳、5歳、3歳だけど、ケンカになると精神年齢はみんな一番年下の子に同調する。もう手がつけられない。第4子は地面に寝転がり、手足をバタバタする最悪の悪い子。でも口だけは達者で、延々と一人偉そうに演説をする。お兄ちゃんの事など手下のように扱う。お兄ちゃんも抵抗なく彼女にヘコヘコ従う。それが彼女を大いに勘違いさせ、さらに偉そうに振る舞う。長幼の意識は希薄なのだ。

9歳のお姉ちゃんは3歳の妹をいつも気にかけている(ように見える?) 妹が寝ている時に、自分たちが何かを手に入れると必ず私のところに来て、「妹の分もちょうだい」と言う。「起きたらきっと欲しがるから」って(それって自分の分を取られないようにとの自己防衛じゃないっと悪意にも考えられるけど、ここは彼女の優しさと解釈しておこう)

2週間の滞在予定。イーオットとは、「後何日、頑張ろう」と励まし合った。この間、二人の子がクリニックに行った。前回来た時もそうだが誰かが必ず病気になる。今回は一人が小児科、一人が眼科。健康保険に入っていないので全額自費。「ヒェー、自費って高いねえ…😱」

それより何より私に不調が現れた。声が聞き取りにくい。右耳を押さえてみたら左耳が聞こえていない。ま、以前から左は聴力弱めかなとの自覚はあったが、耳鼻科に即行った。検査したら「低音障害」と診断された。ストレスで発症するらしい。今大量に薬を飲んでいるが、どうも芳しくない。「ああ、左耳の聴力は永遠に失われてしまったのか…😭」

全員で行った箱根旅行も楽しかったけれど、もう疲れて限界だった。夜は上の二人が一緒に寝ると言って、我々の安らぎの時間も奪われた。部屋に付いていた露天風呂に一緒に入ろうと、第一子の長女に強く誘われて、イーオットは、ちょっとビビっていた。結局私も一緒に4人で入ることに。

お風呂大好き❤
ビミョーな表情のイーオット

帰途、3番目の子が「ウンチ、もらしそう」だと。玄関の鍵を開けるや否や、トイレに駆け込んだ。が、チビってしまったようだ。トイレからでてきた時は、スッポンポンになっていて、お風呂に入るという(まだお風呂にお湯入れていないんだけど😅)

そして、便器の中をのぞくと真っ黒なものが大量にこびり付いている。
「な、なんだ?この真っ黒な墨のような物質は?」
「🫣ああ〜ん。箱根で食べた黒いラーメンと黒いソフトクリームのせいかな?きっとそうに違いない。恐るべっし😱」

黒いラーメン
黒いソフトクリーム
マスタシュみたいね


私が何を作っても、「マミーの方がおいしい」とぬかす😡 クソガキ👎
お前たちの味覚は、本当に保守的だ。新しい食べ物に挑戦しようとしない。なんでも食べないと日本人のような味覚は育たないよ。

そんな中でも第3子の二女だけはなんでも食べた。揚げあんぱんがおいしいと言ったのは彼女だけだったし、しゃぶしゃぶのゴマだれが好きなのも。でもすき焼きの牛肉はみんな好きだった。私の高級和牛の半分は食べられてしまった😰
そして、うれしいことに2週間の滞在の間にお箸の使い方がみんな上手になった。

カレー以外は箸で食べたね
最後まで箸で食べてたね

帰国の日、イーオットは長女が洗濯しなくて済むようにと、全ての汚れ物を洗濯しドライヤーにかけていた。

私の3人娘とは大違いの4人の悪ガキの子育てをしながら、フルタイムで働く彼女は親ながら本当にすごいと思う。体には気をつけてね。あなたがコケたらみんなコケちゃうよ。

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