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「愛の不時着」 このドラマに託された思い(?!)

このドラマについての私なりの感想です。北朝鮮と韓国という断絶された状況下にあって自由な行き来もできず、言葉も交わせないけれど文芸作品や音楽なら国境を越える可能性がある。だから全世界の人々が感動したこのドラマを彼の国の人々にも届けられたらいい。彼ら彼女らにも同じように感動してもらいたい。そんな思いが込められた贈り物なんじゃないかと。だからセリが第14話で北の5人を前にして言う:

「美しい世の中になって欲しい。そうすれば連絡ぐらいは取れるのに」

この願いは、きっとみな同じだろう。だからタイトルがCrushlanding on you(あなたという特定の人)ではなくちょっと野暮ったい日本語タイトル「愛の不時着」の方が普遍性があるような気がする。

このドラマはいろいろな愛について語っている。男女の愛、母親の愛、仲間同士の愛、家族愛、夫婦の愛、近隣愛、母子の愛、そして恵まれない人たちへの愛。我々人間の根源的な愛の営みは国境や人種を越えて通じ合うものだから、この物語を彼の国の人々に届けたい、届いたらいい。きっと我々と同じように同じシーンでときめいたり、涙を流したりするだろうなあ。そんな思いも込められているのかなあ、なんて考えてしまう。

そこまでは意図していないだろうけど、ひょっとしてあのデビッド・ボウイが、西ベルリンから壁の向こうの東ベルリンの若者達に向けて、彼の歌を届けたように、そしてそこから壁が崩れ出していったように。波及効果ということもあるから、ひっそりと静かに変化の兆しが芽生えるかもしれない。

文芸作品や音楽というソフトパワーで何かが変わるんじゃないかと。BTSファンのミンジちゃんのような若者、きっとたくさんいるはず。例えどんなに抑圧されても、好きと言う感情は、誰にも消せないものだと思うから👍👍👍

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