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汚水浸水、獣医師の注射、泥棒そして寄生バエ😱ー私だけかもしれないレア体験

私はタンザニアでボランティア活動をしておりました。ここでは思いもよらないことが始終起こります。停電や断水は日常のことでさほど気にもなりません。

ただ、汚水管が詰まり、我が家(5階建ての2階)から上の階の汚水が我が家の排水溝から吹き出し部屋という部屋を満たし、水深が30センチぐらいになった時はさすが絶望しました。私一人では打つ手もなく、その汚水に満たされた部屋のベッドの上で三日三晩過ごしました。

この時ばかりはタンザニア人の不道徳を呪いました。でも正義の味方が現れ汚水管を開けて詰まりを解消してくれました。その正義の味方というのは同僚で、仕事が終わるとサッと去っていきました。どんなにか美しい後ろ姿に見えたことか。この御恩は一生忘れません。

「義を見てせざりは勇なきなり」感謝の一言!

それから私が呪ったタンザニアのお子たちが手に手にほうきやブラシを持って駆けつけ、部屋中の汚水をかき出してくれたのです。

「呪って悪かった」慎んで訂正とお詫びをいたします。深謝!

ここでは本当に予想だにしない事件や珍しい出来事を体験しました。
獣医さんに注射をしてもらったことはおありだろうか?当時のタンザニアには野犬が多く、狂犬病が蔓延していました。それ故、私たちボランティアは渡航の際、抗生物質や薬などと共に狂犬病ワクチンも携行していました。

さてこのワクチン誰に打ってもらおうかということになりました。

ダルエスサラームの病院はいつも患者でいっぱいだし、衛生面でもちょっと不安がありました。医師や看護師のボランティアはここにはおらず、白羽の矢が立ったのは獣医師のボランティアでした。「犬と関係しているワクチンだから」なんて冗談を言って打ってもらいました。おそらく彼も人間を相手にしたのは初めてではないでしょうか。

野犬もさることながら泥棒も多い。

被害に遭っていない人はいませんでした。という私は、被害に遭ったことはありませんでしたが…(みんなが言うには子供は対象にならないからだとのこと😡)    身長150センチの私は巨漢のタンザニア人から見れば、ま、子供同然かもしれません。

一度など通勤途上で「子供がオートバイに乗ってはいけない」と交通整理のお巡りさんに停められたくらいです。パスポートを見せても彼は信じてくれませんでした。ボランティアIDを見せてやっと認めてもらいました。

さてその泥棒対策。私の足とも言うべきオートバイ。ホンダのトライアル90cc。これが無かったら身動きできません。私のアパートは2階だったので、いくらなんでも毎回オートバイを担ぎあげられません。そこで一階に置いたオートバイだけのためにガードマンを雇っていました。

彼は夕暮れと共にやってきて、オートバイの横で眠り、明るくなると帰って行きました。ある日のこと、ガードマンが言うには、泥棒がやってきたそうです。泥棒が近所の人のオートバイを盗んで行きました。私のと同じホンダのトライアル。

で、ガードマンが止めに入ると、その泥棒たちは「お前の主人のオートバイではないのだから邪魔をするな」と言ったそうです。ガードマンの目の前で近所の人のオートバイが盗まれていきました。

その後何度か泥棒が来たそうです。でも私のオートバイは盗まれることはありませんでした。私のガードマンと泥棒の間に何か取引のようなものがあったのでしょうか。今となっては、わかりません。

さて、ここからは超「レア体験」の本題です。

ある日、体に赤いポチポチが5〜6か所できました。虫刺されくらいに思っていると、それが化膿して痛みが出てきました。早速手持ちの抗生物質を飲みました。抗生物質は所定の期間飲み続けないと効果を発揮しないとのことで、処方箋の通り飲み続けました。しかし状態は一向に改善されません。

そのうち赤いポチポチに小さな穴ができました。そこに抗生物質の入った軟膏を刷り込みましたが一向に治りません。そうこうしているうちに、一つの穴が動いたように思いました。

よく見ていると確かに穴からプカプカ何かが出て来ては引っ込むを繰り返しています。全身から血の気が引きました。それはお米などに発生するあの白い幼虫のようなものの頭でした。

「ガーン‼️ こ、これは取り出さないと大変だ」

針を火であぶり、頭が出てきたところをブスッと突き刺し、ちぎれないように引っ張り出しました。取り出した幼虫はまだ動いていました。その他の箇所もほじくり出すと最初のほど成長していない虫が出てきました。あとの残りはまだ卵状態でした。

全てのポチポチをほじくった後、消毒して手術完了です。ものすごい脱力感😮‍💨  成虫が出てきた穴はなかなか塞がりませんでしたが、徐々に傷は消えていきました。

後で例の獣医さんに聞いたところ「それは、恐らく寄生バエでしょう」とのことでした。放っておいたら、私の体からハエが飛び立ったのでしょうか。想像しただけでもおぞましい光景です。

いくつかの私の体験、結構レアだと思いませんか?



#私だけかもしれないレア体験


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