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今日ときめいた言葉126ー「神々がよみがえるとき、憲法がたそがれる」

(2024年3月20日付 朝日新聞 「自衛隊と靖国参拝」憲法学者 斉藤小百合氏の言葉)

斉藤氏のこの言葉、美しいけれど実にこわい言葉だ。
斉藤氏は、「空洞化が進む憲法20条と9条」の現状をこう表現した。

「日本国憲法の制定には、旧体制(アンシャン・レジーム)と決別する意味があった」と語る。

政教分離を定め国家神道を解体した20条、軍隊を解体し戦力の不保持を定めた9条。だが現実は、自衛隊員の靖国神社への集団参拝や否定してきた集団的自衛権の行使を容認し敵基地攻撃能力が持てるまでに変化している。

「自衛隊員の集団参拝」は「私的参拝」だと説明するが、上意下達の組織で自由意志がどこまで働いていたのか大いに疑問だ(どう考えても「行きません」の選択肢はなかったのではないかと思える)

また今までの「戦争ができない国からできる国」への変貌はもっと大きな問題だ。できる国にしたいのなら、論陣を張って国民に十分な説明を尽くさないといけない。閣議で決めてなし崩し的に軍国化が進んでいる。この意思決定の仕方。いつも同じ。「誰が決めたかわからない」風に物事が決められていく。(裏金問題もこのパターン。責任者が見つからないように、責任を取らなくていいように・・・)

旧日本軍と自衛隊は違うはずなのに、いまだに過去の延長線上で考えている。それは過去をきちんと省みていないからだと思う。最も延長線上として考えたい人もいるのだろうけど。


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