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Amsterdamとダンスミュージック

2021年に入り都市の名前をつけたダンスミュージックをシリーズ化し、リリースをしています。第4弾は、世界有数のリベラルな都市“Amsterdam”をイメージした楽曲です。
多様なカルチャーへの理解と共に、ダンスミュージックにおいても重要な位置を占める都市でもあります。毎年10月に開催のAmsterdam Dance Event(ADE)は、全世界からダンスミュージックに携わる関係者が集い、開催期間中は、町中の至るところで音楽イベントが昼夜開催されると共に、ダンスミュージックに関するたくさんのカンファレンスやセッションが行われます。特にこの数年は、ADEに参加するために私たちもAmsterdamを訪れ、肌でダンスミュージックを感じると共に、木々の葉が色づく様や、肌寒さを体感しながらAmsterdamの街を満喫しています。

Amsterdamは、AmPmの結成においても、その後の活動にも大きな影響を受けた街です。実際に、私たちが初めてレーベル契約したのも、ここに拠点を構えるArmada Musicです。また、ADE参加時に滞在先で篭って制作をやりとりして出来上がった楽曲に、Faded Loveがあったり、Amsterdamを訪れたことがきっかけに実現したAfrojackの楽曲のRemixあったり。楽曲制作が先だったか、会ったのが先なのか記憶が曖昧ですが、Maybeという楽曲を共作したプロデューサー、StarRoに会ったのもAmsterdamでした。

オランダの新国王の即位式典にオーケストラを従えて、Armin Van BuurenがDJをするくらいの場所ですから、ダンスミュージックにおける文化の根付き方や理解の深さが日本とは全く異なります。凄い所です。
(この式典の映像は是非、見て欲しい。ロイヤルファミリーの登場に、盛り上げるその様は、ダンスミュージックへの理解の深さが如何なるものか伝わるかと思います。)

| Amsterdamの好きな場所

New York Cityのリリースの際にも書きましたが、Amsterdamにもたくさんの好きな場所があるので、ご紹介したいと思います。
残念ながら、今年もAmsterdamに直接行くことができないので、Google Mapを見ながら、いくつかご紹介したいと思います。

GENERATOR Amsterdam
Amsterdamにおける定宿としている場所です。
元々は大学の施設の一部として使われていた建物を利用し、現在は宿泊施設として活用されています。ADE開催時には、かつて講堂や図書館として使われていたスペースを利用し、カンファレンスが行われていたり、地下のスペースはダンスイベントが毎日行われるような場所です。なにより目の前には、Oosterpark Amsterdamという大きな公園があり自然を目の前で感じることができます。この場所をオススメする理由の一つに、これら立地もあるのですが、GENERATOR施設内に併設されるカフェで飲めるチャイが、最高に美味しいことです。これまでも、様々な場所でチャイを飲みましたが、今のところ、この場所が提供するチャイに出会えていません。もちろん、食事も美味しいのですが、目の前の公園を眺めながら、チャイを飲みに来るにも十分な価値があります。
https://staygenerator.com/hostels/amsterdam
De School
廃校になった小学校の建物をそのまま利用し、カフェやレストラン、ギャラリーやクラブスペースを併設した建物。レストランは、カジュアルながらも予算に応じてコース料理を提供してくれますし、カフェも十分に満足できるクオリティの食事を提供してくれます。飲食店としてのDe Shcoolも好きな要素の一つではありますが、この場所はクラブスペースとしても最高な場所でもあります。この地下で開催されるイベントは、まさにヨーロッパのクラブを体感できる空間です。少し休みには、地上に戻り、施設内にある中庭でお酒を飲んだり、しゃべったり...言葉で表現をするにはとても難しいですが、ヨーロッパのクラブに求める全てがある、という感じでしょうか。
https://www.deschoolamsterdam.nl/en/
d'Vijff Vlieghen
1939年創業のオランダの伝統的料理を提供するレストラン。建物自体は、1627年に建てられたようで、まるで“当時”の雰囲気を感じることができるレストランです。おそらく世界中の観光ガイドにも掲載されているのか分かりませんが、比較的観光客も多い印象ではありますが、正しくオランダ料理を満喫できるお店ですし、美味しいです。いわゆる定番な、ベタなお店かもしれませんが、長年愛される理由が行くと分かります。もし、Amsterdamに観光に来られて、ちょっと冒険するのは怖いなと思う方がいれば、ぜひこちらのレストランに行かれるのが良いかと思います。素敵な旅の思い出と共に、こういう体験が、新たなお店や場所に行ってみようと勇気をくれるかもしれません。新しさはないけど、ちょっとの特別感と安心感のある素敵なお店です。
https://www.vijffvlieghen.nl/

| 最後に

Amsterdamについては、文章では表現できない程の印象的な思い出がたくさんある場所です。場所は忘れてしまいましたが、郊外で開催していたBoiler Roomに行ったら、お客は私一人だけでスタッフと一緒に盛り上がった思い出。Hardwellの活動休止前の最後の公演に行ったら、家族連れが多く、幅広い世代がダンスミュージックに浸り、盛り上がっていたこと。地下鉄のホームにもダンスミュージックが流れていること。自然が多いことや、自転車乗りがとても多く、自らのライフスタイルを見つめ直すきっかけを毎回与えてくれること。コンパクトな街で、ロンドンやパリのような華やかさはないけど、それがちょうどいいこと。
どの街も同様ですが、訪れる人それぞれに印象も異なると思います。
今回リリースのAmsterdamを聴いていただきながら、街を思い出したり、想像し、興味関心を持つきっかけになったら嬉しいなと思います。
このような状況でなければ、この文章さえもAmsterdamの街のどこかで書いていたかもしれませんが、みなさん同様に私たちもこのAmsterdamの楽曲を聴きながら、街の思い出に浸りたいと思います。


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