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Yコンビネーターから学ぶ各種 MA ツールの導入時期

近年、数多くのマーケティング・オートメーション (MA) が提供されています。アナリティクス | CRM | CDP | 広告 | 広告計測 | A/B テスト... 実に様々な種類の MA があります。

予算が限られている中、どのような順番で最適な MA を導入し、ビジネス成長させて行くのかといった選択は非常に困難です。

ここでは、Airbnb, Dropbox, Coinbase 等、数多くの有望スタートアップ企業を輩出してきた Yコンビネーター (YC) では、どのような順番で MA ツールの導入を案内しているのかについて紹介していきます。

なお、Yコンビネーターでの実際の案内内容は動画で一般公開されています。以下よりご確認ください。


1 | まずはアナリティクスの導入

結論から申し上げると、まずはアナリティクスの導入を薦めています。アナリティクス導入も「Web 解析向けアナリティクス」「プロダクトアナリティクス」の 2種類の導入を案内しています。

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お薦めの Web 解析向けアナティクス | Google Analytics
YC では、Web 解析向けアナリティクスとして Google Analytics をお薦めしています。Google Analytics により、どのようなユーザー属性がサービスを利用されているかを確認できます。

お薦めのプロダクトアナティクス | Amplitude
さらに YC では、プロダクト・アナリティクスとして Amplitude をお薦めしています。Amplitude により、サービスにハマっているユーザーの特徴量を求める事ができます。ユーザーが、どの機能を好んで利用し、プロダクトへのエンゲージメントを高めているかを確認する事ができます。


YC では、アナリティクスを整備した後に、ユーザーとのコミュニケーションをはかるEmail やプッシュ通知を導入し、ユーザーの定着化が確認できたら、本格的な広告による集客をお薦めしています。

YC が導入をお薦めしている MA は以下の 2つのアナリティクスの組合せ
 Web 解析向けアナリティクス | Google Analytics
プロダクト・アナリティクス | Amplitude


2 | 何故アナリティクスの導入が重要なのでしょうか?

アナリティクス導入で重要なポイントの一つとして挙げられるのは、以下と考えられています。

ユーザーはどの機能を好んで利用してくれているか
「ユーザーの特徴量」の把握

ユーザーの特徴量を求める事の重要性の事例として「インスタグラム」が挙げられます。インスタグラムは当初 Burbn という位置情報共有サービスでした。

Bubrn は、ユーザーの定着化が難しいサービスでした。その中で定着しているユーザーが、写真の共有機能を頻繁に利用している傾向が高い事を見つけ出しました。

そこで、写真の共有機能の利便性を向上させた所、多くのユーザーが定着するようになり、今のインスタグラムが誕生したと言われています。

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継続したビジネス成長に向けて
サービスにハマっている「ユーザーの特徴量」を求める事が重要


3 | どのような MA ツールが利用されているの?

ここでは視点を変えて、どのような種類の MA ツールが利用されているのかについて確認してみます。Segment 社が「The CDP Report 2020」で興味深い統計を公開しています。

このレポートでは、CDP で収集して整えたデジタルデータを、どの MA へ展開しているの利用頻度を集計しています。その集計結果が以下になります。

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上記によると、CDP データの活用方法として、アナリティクスが 83.6% と最も多い状況です。次点がメールマーケティングとなり 41.5% で利用されています。

8 割以上のユーザーが CDP で収集したデータをアナリティクスで利用

なお、The CDP Report 2020 では、それぞれのカテゴリで、実際に使用されているツール内容を公開しています。以下は Analytics カテゴリにおける内訳になります。

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Google Analytics の次に Amplitude が位置しています。先ほどお薦めのアナリティクスの導入は「Google Analytics + Amplitude」とありましたが、CDP Report 2020 で、実際に多くのデジタルデータのトラフィックが、この 2 つのアナリティクスへと展開されています。

最も使われているコネクタ Analytics の内訳は
Google Analytics + Amplitude

詳細は CDP Report 2020 をご参考ください。


4 | グローバル市場で良くみられる MA スタック構成

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グローバル市場では以下の3種類のアナリティクスが利用されている状況を頻繁に見受けられます。

● プロダクトアナリティクス
● ビジネスインテリジェンス (BI)
● アクセス解析

プロダクトアナリティクスは、以下と連携して活用されています。

● CDP | ログデータの意味付け
● 広告計測データ
● CRM
● 広告プラットフォーム

プロダクトアナリティクスは、ユーザーの特徴量を求め、その結果を CRM や広告のターゲティングに利用しています。これにより、以下の図に示すようにターゲティング精度が高まります。

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5 | まとめ

ここでは、Yコンビネーター動画と CDP Report 2020 を引用しサマリをご案内しました。皆様の MA ツール選択の参考になれば幸いです。


6 | 「リテンション向上の虎の巻」ご案内

Amplitude では、全世界で 40,000 サービスで蓄積したノウハウをベースにリテンション向上のノウハウを公開しています。お陰様で北米で最もダウンロードされています。

このブログからは、リテンション向上教本の日本語抄訳 (全63頁) を登録不要ダウンロード頂けます。

無料ダウンロード

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7 | Amplitude について

Amplitude は「ユーザー行動分析」ができる為、GAFAM の 3社を含む 40,000 企業で利用され、Twitter, Dropbox, Airbnb, Paypal, Shopifyといったグロースで有名な企業でも利用されています。

本記事の詳細を確認したい方は以下よりお問い合わせください。

お問い合わせ : tokyo@amplitude.com


なお、Amplitude についてご関心がございましたら、以下の動画をご確認ください。このブログからは登録不要で閲覧できるようにしています。

Amplitude の動画案内を閲覧してみる

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2021年1月に MarkeZine さんで注目記事として掲載して頂きました。