見出し画像

64. 危険なヤブ医者の見分け方

薬の処方という観点から見たヤブ医者を見分ける特徴を解説します。


その1 話ができない医者

患者の話を聞かず、「自分にこの薬は合わないと思います」と訴えても
薬を変えてくれない医者は絶対にやめた方がいいです。
著者によれば、このタイプは医者として問題外だと言います。

どんなに良い薬であっても、体質の違いなどから、人によって
「合う、合わない」は必ずあります。
薬を出して異常が出たら対応を変えていかなければならないのは
医学の常識中の常識です。

ところが、自分の治療法が絶対だと思い込んでいる医者がいて、
彼らは患者さんのことは考えずに自分の処方を頑なに信じています。
柔軟な対応ができないので、こういうタイプの医者は、
特に高齢者を診ることができません。
高齢者は予想外の副作用が出ることもあり、個人差が大きいからです。

ですが、残念なことに最近では、患者さんの話をよく聞かず、
問診票や検査結果だけを見て安易に薬を出す医者が増えてきています。
このような医者には決して自分の健康を預けてはいけません。



その2 抗生物質を出しまくる医者

安易に出してはいけない薬の筆頭が「抗生物質」です。
抗生物質とは、いわゆる抗菌薬のことで、これを飲みすぎると
耐性菌という薬の効かない菌が出てきてしまいます。

また、抗生物質の乱用によって私たちの皮膚や腸内で、有効に
働いてくれている常在菌が減ってしまうという弊害もあります。
抗生物質は悪い細菌だけでなく、体にいい細菌まで
殺してしまうのです。

ひと昔前は、風邪をひいたら抗生物質を処方するのが一般的
でしたが、今は気管支炎や肺炎などを併発している場合を除き、
ただの風邪では抗生物質を出さないのが常識となっています。

抗生物質が効くのは細菌のみで、ウイルスには全く効果がないと
いうことが分かっており、風邪のほとんどはウイルスによるもの
なので、抗生物質は効きません。

また、抗生物質は感染を予防する薬ではないというのが一般的な
見解ですが、まれに病気の予防として抗生物質を処方する
高齢の医者がいます。
そのような人は医学の知識が半世紀前で止まっていますので
気を付けてください。



その3 生活習慣病を薬で抑え込もうとする医者

生活習慣病は、偏食や運動不足、喫煙やストレスなど、日常の
生活習慣が主な原因なので、高血圧や脂質異常症といった
生活習慣病に対し、すぐに薬を出してしまう医者は問題です。

生活習慣病を治すためには、原因となっている生活習慣を
改善することが大切であり、治療の基本となるのは
食事療法と運動療法です。
それでも症状の改善が見られない場合は薬物治療を用いるというのが
本来の治療方針です。

もちろん、血糖値や血圧が異常に高い場合は、生活習慣を改める前に
薬を使った方が早く数値を下げることができますので、
薬物治療が優先されることもあります。

問題なのは、正常値よりもちょっと高いという程度であるにも
関わらず、すぐに薬を飲ませようとする医者です。
ただ薬を処方するだけの医者は、信用してはいけません。



病気が治ったら患者が減るはずなのに、なぜどこの病院も
こんなに毎日混んでいるのでしょうか?

病院がいつまでも患者で溢れているということは、病院へ行っても
病気は治らないんじゃニャいの? ฅ(°͈ꈊ°͈ฅ)ニャー

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?