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月一回のこども食堂の日

笑顔だけがやりがい

ニーズはどこにあるのか??

今日は月一回のこども食堂の日✨
私はこの日が、一か月の中で一番の楽しみになっている。
もう開設して4年目になる。子どもたちの間では認知が広まっていて、とても嬉しく思う。

「こども食堂」とは、子どもが一人で行ける無料または低額の食堂です。

「認定NPO法人 全国こども食堂支援センター むすびえ」HPより

何よりも子どもの笑顔が間近で見れるのはいい‼
それが私のやりがいになり、ボランティアの方々のやる気に繋がっている。

私の開設している地域は、決して貧困層が全てではない。
むしろ裕福な世帯が数多くあり、社長や代表取締役の子どももいる。
それでも必要としてくれている世帯がある。
どこにニーズを見出すのか――開設前は何度も自治会の会合に顔を出しては、資料を用意して必要性を訴えてきた。

なぜ開設しようと思ったのか。
元々は協働センターが「地域力向上事業」の一端で、私が何となくこの学区にもこども食堂が欲しいなぁと思い、書いたのがきっかけだ。
そこに協働センターの職員の方も加わり、開設に向けて動き出した。

学区に赴任する時のそこのイメージは、綺麗でお金持ち。
だが、話し合いを進めていく中でそれだけではないことに気付く。
「この地域は社会の縮図だからね」と聞いてピンときた。
裕福な世帯が多いが、一方で県営と市営の団地があり、大きさはたぶん県内でも有数。外国の方も多く住み、全体として大きく二極化していた。

そんな実態を受けて、私たちが掲げたこども食堂の姿は
「地域づくり/多文化共生のこども食堂」とした。

動き出してから形になるまで

地域の実態を知り、自治会の了承を得て、4年前に満を持して開設した。
コロナ禍と被ってしまい、テイクアウトからのスタート。
どれだけ広まっていくか、読めない最中であったため最初の方は学校で予約をしてもらう方法。

最初は20食程だったが、少しずつ増えていき、その年度の終わり頃には100食を超えることもあった。ニーズがあることは分かったが、ボランティアさんの体力がもたない。
少しずつ折り合いをつけながら、配食数を減らし、なくなってしまった分は地域の方々から頂いたお菓子や野菜などを渡していった。

今現在は対面式のイートイン方式を取っている。
コロナが明ける前、昨年度の2月からテイクアウトをやめてイートインに絞った。そうすると、本当に必要だった世帯の方々か来てくれるようになった。

紆余曲折あったが、何とか今の姿に落ち着いた。
現在は30食程度。地域のボランティアさんメインで、たまに手伝いに学生さんが来てくれるような感じだ。
また、私が昨年度まで教員だったこともあり、SSWと連携を取りながら繋がりを作って必要な世帯を呼んで一緒に食べるようになってきている。

日本財団ジャーナル
「貧困対策だけではないこども食堂の役割。医師が考える食を通じた「健全な社会づくり」とは」より

地域の応援団的存在

良いところを出し合いながら

今年度になり、前代表の体調が思わしくなく、私が再度代表に戻った。
地域づくりの中で、少しでも地域に還していきたいとした当初の目的。
「開設(1年目)→ 伴走(2年目)→ 見守り(3年目)」の計画だった。
しかし、それが今年度になり崩れてしまった。

私も教員を辞め、午前こそ支援員として働いているが、基本的に午後は自由な働き方ができている(いわばフリーター的な感じ💦)。
組織の代表として、全体を引っ張っていく上ではやりやすくなった。
昨年度までは、学校での仕事をやってからこども食堂に向かう。組織内部の動きやボランティアさん各々が考えていることを吸い上げることができていなかった。

中には、ボランティアを離れてしまう方もいた。
何が原因なのか、私自身もよく分かっていなかったし、教員でいたときはあえて「知らなくていいこと」だったのかもしれない。
だが、今はまとめる役回りのため、中心に引っ張っていかなければならない重圧を感じていた。

今日調理をしていて感じた事がある。
「もう少し、ボランティアさんの主体性に任せてみよう」
信頼していなかった訳ではなかったが、昨年度の様子を見ていてうまく回っていない部分もあったため、引っ張っていかなければならないと思い詰めていたところがあった。
そうではなくて、それぞれに良いところがあるのだから、その良いところを存分に発揮できるように立ち回りを変えてみようと思った。

課題は資金調達?!

どの組織にも共通して言えることだが、資金調達が重要になる。
お金なくして、組織は決して動かない。
ありがたいことに、地域のボランティアの方々は子どものため、地域のためと無償でやってくださっている。

今年度は地区社協と話しをして、100000円をいただくことができた。
ただ、それは来年度も約束されている訳ではない。
私が今代表だから、話しを通せるからでは困る。
今後も永続的に組織を回していくためにはお金が必要だし、より取りやすくするように今動いておかなければならない。

正直、行政のお金は使いにくい。
もし高齢の方が代表になって、億劫になって閉めてしまったら意味がない。
どのようにしていくか、どのようにボランティアの方々の力を最大限発揮させるのかは、今の動きにかかっているだろう。

今後の子どもたちを支える地域のためにも大事なことだ。

こんな感じでみんなで考えていきたいですよね‼
「広がる! 宮城のこども食堂の輪! みやぎこども食堂ネットワーク」より拝借

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