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サッカー競技における”走り”トレーニングの役割

あらゆるスポーツ競技において、走るという動きは様々な形があるにしろ不可欠というのは想像しやすいですよね?

陸上のトラック競技のように”走る”ことに特化した種目もあれば、バスケットボールやサッカーのように競技特性の一部分として”走る要素”が組み込まれたものもあります。

競技力向上の為には移動速度は大きく関係しており、競技特有のパフォーマンスアップを図るために”走る”トレーニングを取り入れることは一般的です。

しかし本当に必要な“走る”トレーニングとは何なのか、色々と考えてみました。

競技特性を考える

どんなにサッカーにおいて走ることが大切とは言っても、ただ闇雲に走れば良いという訳ではありません。

今回、詳細については割愛しますがポジション別での走り方は大きく異なります。

走る事としては必要でも、同じペース配分で定められた距離を走る。これは一体サッカーのどの部分に活きるというのでしょうか?

サッカー_ラントレ_インターバル_スプリント

※結果としてサッカー選手の持久力が高いとしても、
それはあくまでサッカー競技の特殊性からくる努力の産物である。

つまり”走る能力”を鍛えることは必要であっても、走ることが目的ではないのです。

このことから、どのような「動きの方向」「どのようなシチュエーションなのか」をイメージしながらトレーニングを行わなければならないかということがわかりますね。

サッカー_ラントレ_インターバル_スプリント_ロングラン

これはトレーニングの原理・原則における【特異性の原理】に当てはまります。

∇押さえておきたいトレーニングの特異性の原理とは?

特異性の原理とは、筋肉に与えられた刺激(内容)に沿った機能の向上がみられることを言う。例えば高重量でゆっくりとしたスクワット動作よりも、ジャンプトレーニングのほうが遥かにジャンプ能力の向上がみられるなど。

私がサポートさせて頂いている安芸南高校サッカー部では、いわゆる長距離走と呼ばれるようなものはほとんど行っていません。

その理由は簡単で、サッカーに関係ないからです。

団結力
チームワーク

このような理由で長距離走を取り入れることにメリットはありますが、その他メリットに関してはかなり少ないことと考えられます。

更に質を高める

具体的なイメージが出来れば、あとは実践あるのみ・・・と言いたい所ですが、そうは上手くいきません。

次に考えなければならないポイントは”走り方“です。

サッカー_ラントレ_インターバル_スプリント_ロングラン_走り方

これは安芸南高校サッカー部の課題でもありますが、どれだけ特異性の原理に当てはめたトレーニング内容を考えても、結局最後に走るのは選手自身です。

走行フォームによるロスが多ければ多いほど、トレーニングの効率及び質が低下してしまうことを見逃してはならないのです。

そのためにも、選択的に”走り”に直結するような練習メニューを積極的に取り入れていく必要があるのではないかと考えています。

一つの例として、バウンディングやアンクルホップなどの瞬発系(広義でのプライオメトリクストレーニング)トレーニングは継続的に取り組んでいくべき所ではないでしょうか?

私自身は陸上競技出身(ハードル・走高跳・混成種目)ということもあり、幼少期からサッカーと共に歩んできた訳ではありません。

だからこそサッカーに生きる”走り”を考えることが出来るのではないか、これを1つの使命とし、引き続きサポートしていきたいと思います。



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