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JUN TAURA 『NOW & HERE』インタビュー

アムールレコードが制作段階から携わった初めての作品である JUN TAURA『NOW & HERE』について、JUN本人にいろいろと聞いてみました。

( 聞き手:アムールレコード代表・ひびのわたる )

ひびの (以下 ひ):あらためて『NOW & HERE』のことを色々聞かせてもらいます。よろしくお願いします。

JUN TAURA (以下J):こちらこそよろしくお願いします。もう2年も前のことなんですね。

ひ:そうなんです『NOW & HERE』を配信リリースしたのが2020年5月でした。そもそもどうしてアムールレコードからって思ったの?

J:以前に日比野さんのバンド The WANDER の複数枚のアルバムがアムールレコードというレーベル名でリリースされていたのを知っていたので、別アーティスト作品として自分の作品も扱ってもらえたら良いな、、なんてこっそり狙ってまして。『NOW & HERE』収録曲の "アメノヒマワリ" が日比野さんの作詞、私の作曲による共作曲だったので、アムールレコードからリリースしてもらう大義名分があるじゃないか!と思い打診しました。

ひ:LINEのやりとりをさかのぼってみたら、2019年8月にデモとして録るって話が出てて、当初は1曲だけの予定で11月末に録音した後、2020年1月にはあと2曲増やして、アコギと歌だけで1作品リリースということになりました。こっちは気楽にかまえてたのに(笑)。どんな心境の変化があったの?

J:そもそもは "アメノヒマワリ" 1曲をリリース出来れば良かったんですけどね。欲が出たんですね。"センチメンタルアーミー" も随分前に完成していた曲だったんですけど、これに追加作詞とヴォーカルパートの1部を日比野さんに担っていただく事で、アムールレコードからのリリースの大義名分を揺るぎないものにしました(笑)
"獲物達の夜" は、その目論見がハッキリした段階でタイミングよく完成したので、それならコレも!と押し込んだんじゃなかったかなぁ?

ひ:まあ確かに当時の状況だと最初から「3曲録音してリリース!」って聞いてたら断ってたかもしれんけどもね。

J:そもそも音源リリースはCDとしてのリリースが理想だと思っていたんだけど、単純にジャケデザインとかが面倒になってきたのもあるけど、デジタル配信で行こう!となったのはアムールレコードさんの先進性の賜物でした。

ひ:いえいえ、WANDERの作品は解散後もバンバン配信に載せてたけど、レーベルとして複数のアーティストを配信面でも扱える体制にする、という良いきっかけになったよ。

J:このリリースの後、コロナ禍の影響は更に大きくなって、ライブ等でのCDの手売りが不可能となったね。

ひ:そうか、時期的にはギリギリのタイミングだったわけだ。

J:そう。結果として最良の選択であるデジタルリリースとなったのは奇跡的だね。

ひ:収録したのはタイプの違う3曲で、まず最初に取り組んだのは "アメノヒマワリ" でした。ずいぶんと前に私の書いた詞におしゃれな曲をつけてくれたんですよね。だいぶJUN君に加筆してもらったので、作詞面でも共作ってことにしてもらいました。

J:この共作をしたのはかなり前の事で、記憶では3.11の後の共感疲労みたいな状態、あっという間に沢山の人の命が奪われるような不確実な世の中で、音楽をやる事になんの意味があるのかわからないような状態の時に、失った創作意欲を補う意味で、誰かの作詞に乗っかってその勢いで新しい曲を書こうとした試みだったんです。
それが意外にすんなり曲になったので、何度か人前で演奏したんですが、アーカイブとして音源には残してなかったので、少しもったいないなぁと思ってました。
また、これまでの自分の作品の中にはあまりない感じのポップな曲だったので、その当時に書いていた曲や演奏していた曲と比べると異色な感じがしていたのも音源化を遠ざけていた一因です。最終的に音源として残せて良かったです。

日比野が渡したメモ原本(だいぶ修正入ってる)


ひ:続いて "センチメンタルアーミー" は、一部私も共作させてもらいました。8小節の穴あき問題をもらって(笑)。一部歌を入れてないデモと歌詞が送られてきたんですよね。

J:さっきも言ったんですが、共作の幅を広げる事でアムールレコードからのリリースを不動のものとするための私の作戦の一部です(笑)
裏事情はさておき、この曲は完成した段階でとても短い曲だったので、リリースにあたりボリュームアップさせたいとは思ってましたが、なかなかアイデアが浮かばなかったのと、既にほぼ完成されたテーマとコード進行にスペースを空けて、自分以外の人の解釈が加わったらどうなるか試したい気持ちもあり、結果として新鮮味を得たのかな、と。

(穴あき問題と回答)

ひ:良かった。僕も初めての経験で、面白かったです。そして最後が "獲物達の夜" 。そういえばこのタイトルは、以前の自主企画ライブイベントのタイトルですが、そんな昔からあった曲なの?

J:自分がメンバーだった 33 というバンドでのイベントタイトルをソロ名義の1曲のタイトルに持ってくるのもどうかとは思ったのですが、あのタイトルのセンスは「我ながらなかなか良かったんじゃない?」という自負みたいな気持ちがあったので、あのイメージで詞を書いたらメロディも自然に出来たのでソロでやっちゃえ!となりました。
3曲の中では、一番最後に完成した曲ですね。

ひ:そしてこの3曲を『NOW & HERE』というタイトルでまとめました。これにはどういう想いがあったのでしょう?

J:音楽活動を続ける環境は、この10年くらいで大きく変わったんですが、今此処でやれる事が等身大の自分の音楽ですよ、という捻りは無いけれど気負いもない自然なタイトルにしました。

ひ:ジャケット写真は2人のJUN君が写ってます。これは誰のアイデア?

JUN TAURA『NOW & HERE』ジャケット

J:ソロでしっかりしたアー写が欲しいと思い、友人であるカメラマンに対価を (友人価格ではありますが) お支払いして事前打ち合わせの上で複数の写真を撮影してもらいました。同じ場所で歌う自分、ギターを弾く自分、その他何枚かをデータで受け取り、たまたま左右対称の位置に座っている自分の写真があったので、その2枚を合成してもらいました。色合いやロゴデザインなどはサービスしてもらってます(笑)

ひ:では最後にこの『NOW & HERE』のリスナーにメッセージをお願いします。

J:もう2年も前の作品ですが、その当時の自分のありのままの音楽ですし、今もそんなに上手くなっていないので、リリースのタイミングは気にせず、今此処にいる誰かに楽しんでもらえたら嬉しいです。

ひ:コンパクトにまとまってて、バリエーション豊かな『NOW & HERE』まだ聴いたことのない方にも是非聴いて欲しいですね。今日はどうもありがとうございました!

J:ありがとうございました。
じゃあ次のリリースの打ち合わせ、いつにしましょうか?(笑)

ひ:おおっ?(笑)

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