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防災版「What's in My Bag?」をやってみる

2024年は年始から災害が発生し、直接的に被災はしていなくても、防災意識が高まる1年のスタートとなりました。
ということで今年は、年明けから防災バッグの見直しを開始。
かねてより、ファッション系の企画でよくある「カバンの中身」の防災版をやってみたいと思っていました。

防災の専門知識があるわけではない一般人のバッグの中身なので、余計なものや足りないものがあるかもしれませんが、エンタメ感覚で覗き見ていただけたら嬉しいです!


防災ポーチ

外出先で災害にあった場合を想定し、ポーチに入るだけの量で、平時でもいざというときあると便利そうなものを中心に入れています。
元々持っていたフランフランのマスクポーチを使いました。

・マスク1枚
・生理用品
・携帯トイレ1個
・ばんそうこう
・アルコール綿
・常備薬
・ビニール袋(白・黒)

あとここにモバイルバッテリーを追加したいです。
軽さと容量のバランスがよく、欲を言えば普段使いしていて気分が上がるデザインのものを探すつもり。
あとは歩きやすい靴、当座の食べ物と飲み物はできればその場で確保したい。
もちろん周りの状況によって全然違うとは思うのですが、「災害発生直後に食べ物・飲み物・靴を確保する」のが現実的なのかは調べておこうと思います。

持ち出しバッグ(小)

すぐに逃げなきゃいけないときに、とりあえず持ち出すことを想定したバッグです。
バッグ自体の写真を撮るのを忘れていましたが、だいぶ前にもらった小さく折りたためるアウトドアブランドのリュックに入れています。
薄地で丈夫なリュックなので、場所を取らなくて便利です。

衛生用品バッグ

こまごました衛生用品は、祖母からもらったバッグにまとめてみました。
ファスナー付きなのでポーチ感覚で使えます。
バッグは自分の好みと合っているわけではないけど、災害が起きて不安な気持ちになりやすいとき、身内の存在を感じるものが手元にあることが心の支えになる気がします。

・マスク(不織布・布)
・ウェットティッシュ(アルコール有・無)
・生理用品2種
 持ち運びやすいコンパクトサイズ、かつ量が多い時でも対応できるもの
 洗濯ができないときに役立つであろうおりものシート
・アルコールジェル
・ポケットティッシュ
・歯磨きシート
 身体を清潔に保つためのアイテムを厳選するならどれか考えてみました。
 歯磨き、シャンプー、洗顔、ボディウォッシュ、なくて最も辛いのは歯磨きだと思ったので、緊急性が高い方の持ち出しバッグに歯磨きシートも入れています。

その他

・タオル2枚
・携帯トイレ(持ち運び用ポーチに入れた後の残り全部)
 個数を絞ってもよかったのですが、たくさんある分には困らないと思うのでとりあえず全部入れておきました。
・靴下
 寒いとき、汗をかいたとき、そして特に水害で避難するときは替えの靴下が欲しくなるのではと思い入れました。
・軍手
・アルミシート
・眼鏡
 今使っている眼鏡の1代前を防災バッグに保管。
・カイロ
・筆記用具・印鑑

写真を撮っていて気づいたのですが、仮に水害で逃げるなら大雨が降っているかもしれないので、タオルや靴下をリュックに直入れすると濡れてしまい、いざ使いたいときに使えないのでは。
濡れないよう、ビニール袋に入れておこうと思います。

・(写真には入っていませんが)ノート
過去の仕事のノベルティ的なやつでもらったものなので、身バレ防止で写真からは外しました。
最近家の中の整理をしたところ、気に入っているけど全然使っていないノートが何冊かあることに気づいたので、そちらに入れ替えようと思います。

持ち出しバッグ(大)

避難所に行くときなど、災害モードがそれなりの期間続くときに持ち出すバッグ。
以前購入した小ぶりのボストンバッグにまとめています。

・トイレットペーパー
・寝袋
・ライター・ナイフ
・ジップロック
・ラジオ
 中学の技術の授業で作った手回し式のラジオ。もう20年近く前のだけど、一応USBポートもついています。
 もう少しコンパクトなものに変えたいと思いつつ、使う機会もないのでずっとそのままになっています。
・東京防災
・レジャーシート
 ノベルティでもらったシート。デザインはそこまで気に入っているわけではないので、気に入ったものに替えたいと思っています。

衣生活・衛生用品系

・洗濯板
 無印の洗濯セット。小さいピンチハンガーと洗濯板のセットなのですが、ハンガーは普段から使っているので防災バッグには入れていません。
・ドライシャンプー
・こまごましたものをまとめる袋
・裁縫セット
・レスキューランジェリー
 ランジェリー洗濯用の袋(袋に水と洗剤を入れて洗えて、かつ下着が外から見えないように干せる)と、洗剤や速乾性の下着が入ったセット。
 前々から気になっていたのですが、満を持して今年買いました。
・小分け洗剤
・メイク落としシート
・汗拭きシート
 メイク落としシートと汗拭きシートは、別の目的で購入した余りです。
 災害時にメイクはしないのではとも思うのですが、余っているなら防災用として使えばいいかと思いそのまま入れています。

持ち出しバッグに入れていないもの

水・食料・キッチン系消耗品

ローリングストックとして日常生活で使いまわしていきたいので、防災バッグには入れずにキッチンに置いています。
水は重いので、防災バッグが重くなりすぎないようにという考えもあったりします。

防災バッグに入れていなかったとしても、自宅から急いで出なければならないタイミングで水と少しの食べ物をつかんで出ていくことくらいはできるのでは、という気がしています(今は1Kに住んでいるので、玄関入ってすぐにキッチンがあり必ず通る、という理由もある)。
また、避難所に行けばある程度は食べ物の備蓄があるはずなので、飲食物を自宅から持ち出すことより、自宅に留まったときに食べるものに困らないかを考える方が優先度は高そうだと想像しています。

衣類

普段着ないものを防災用に持ち続ける気にならないので入れていません。
下着や靴下など、衛生面から替えがないと辛くなりそうなものだけ防災バッグに入れています。
本当に差し迫って逃げなければならないときは着るものなど構っていられないので、その時着ている服でどうにかしのぐのでは。
日頃から服はこだわって厳選しているので、逆に数十分の猶予があるなら、カバンに入るだけの服を選んで詰め込むことは朝飯前です。

持ち出しバッグとは別で備えているもの

・ヘルメット
・ライト
寝ている間に地震が起きた時にすぐ手が届く位置に、と考えベッドサイドテーブルの引き出しにしまっています。

・ホイッスル
・タグライト
家の鍵と一緒にして、外出時常に持ち歩いています。
タグライトは小さいのに結構明るくて優秀。色もたくさんあるので見た目にもこだわりたい方にもおすすめです。

・カードケースの中
保険証やよく使うカードを入れているカードケースに、いざというときの連絡先と家族の写真も入れています。

個人的、バランスを取りたいポイント

ここまで、今私が用意している防災バッグの中身を紹介してきました。
防災用品として揃えておくものでまず優先すべきは、機能性だと思っています。
ライフラインが止まったり、そもそも自宅にいられないかもしれない中でなんとか生き延びていかなければならないからです。

機能性を優先することは前提として、防災用品を選ぶ中で何を重視するか。
バランスを取っていきたいと感じる、個人的な悩みポイントを2つ挙げてみました。
全ての防災用品に通じる一貫した判断軸はないので、一つ一つの物ごとにどのポイントを重視するかを考え、自分が想像しうる範囲でベストだと思える選択をしていくことが大事なのではと思っています。

①持ち物にこだわるか、こだわらないか

・普段使わないものだからこそ、余ったものや使い古したもの、手ごろなものを中心に揃える
→私の場合:眼鏡、衛生用品、下着や靴下、置いていると劣化してくるもの

・災害で不安になりやすいときにに使うものだからこそ、自分の心の支えになる好きなものを持つ
→私の場合:思い出の品、宝物、長く放置していても劣化しないもの

いつ使うか分からない、もしかしたら一度も使わないかもしれないものに対してお金をかけることには抵抗感があります。
でも、災害で気分が落ち込みがちな時にこそ、使っていて嬉しい気持ちになるものを手元に置いておきたいとも思います。
機能性が同じなら、デザインが好みな方を選びたい。

②専用の物で備えるか、普段使いの物を使うか

・専用のものをひとまとめにしておく
→メリット:すぐに持ち出せる
 デメリット:普段使い慣れていないので、使い方に迷う。普段と違うこと自体がストレスになる
 私の場合:ヘルメットや寝袋など、平時は使わないもの

・普段から使い慣れたものを災害時にも使う
→メリット:使い慣れている安心感がある
 デメリット:いざという時にも家の中からかき集めなければならず、すぐに持って出られない
 私の場合:食べ物や衣類

災害対策としていつ使うか分からないものを溜め込んでおくより、日常で使えるものは使ってモノとして活躍させたい、という思いがあります。
しかしいざという時に持って出られないのなら本末転倒。それぞれの利用シーンを想像したり定期的に見直したりして、防災用と日常用のバランスをうまく取っていきたいです。


私は阪神大震災で被災した経験はありますが、まだ幼かったので、被災直後に周りの人たちがどれだけの苦労をしてきたのかは正直覚えていません。
地域柄、防災教育はきっちり受けてきたので、高いところに重いものは置かないなど、家の中の配置は気を遣っている方だとは思っています。
(阪神大震災では家具などの下敷きになって亡くなったり負傷された方が多かったので、基本的な物の置き方については授業でも扱っていました)

とはいえ、本当に災害が起きると何に困るのか、役に立ったもの、立たなかったものは何かといったリアルな事情までは、想像が及んでいないところもあるはず。
実際に被災された方のリアルな声や専門知識のある人のアドバイスを聞きながら、これからも防災バッグの中身を定期的にアップデートし続けていきたいです。


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