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日記_240323

■ 17:02 〇 久しぶりにnoteを開いている この頃はすべての足取りが重くて、すべての内省が灰色だった 鈍色の膜が私にじっとり被さっている 今日はひたすらに読み耽るだけだった 後は少し散歩をしたくらい ペトリコールと排気ガスが綯い交ぜになった匂い 翳る鉛色の支持体にて錯綜する電線譜 私が私の死を想うこと で私の時間を満たすこと が私の防空壕になっていること あるいは私の阿片窟になっていること 私の殻 それは仮初の儚い庵 の中はフラストレーションのたえざる煮凝りでありな

    • PhenomenalSketch_240318

      ■ 16:07 〇 特に言うことない たくさん本を読んだくらい 春休みの間にポスト構造主義まで辿りたかったけど間に合わないかもしれない 言ってるのか言わされてるのか分からない ここ f(▲) 結局は私のフィルタを通って出てきた言説の残骸に過ぎない かもしれない オルタードスケールに耳が慣れない 多分ほぼホールトーンなのと、その結果完全五度すら通過してしまっているために馴染めない けど♭/#9thは好きなので多用している そろそろ好きなジャズアーティストを見つけて旋律をなぞる

      • PhenomenalSketch_240317

        ■ (null) 〇 久々に課される義務のない一日だった アラームをつけずに眠れることは幸せだと思う 12:00 靄つく視界 シロップを零したアイスティーのような 親戚との会合 私の第[0-3]親等のうち少なくとも3人は自死を試みたことがあるらしい 遺伝子の抗えなさを感じる こんな血は出来る範囲で絶やしてしまいたい 帰りの車内 曇り空が見えること/後部座席に座っていること/あの音楽が流れていること/雪靴を履いていたこと こんな引き金があるなんて思わなかった フラッシュバック

        • PhenomenalSketch_240316

          ■ ランドスケープ 記号の瓦礫 の/月 23:07 〇 教習所 8:00に呼びつけておいて11:00まで待機させる具合 そう少なくない時間を棒に振られている ようやく番になったかと思えばいつもにまして機嫌の悪い老いぼれが腹癒せの如く副流煙と怒号を飛ばしてくる あんまり理不尽なので却って力が抜けてしまった 蔑みや憐みの感情が勝ってしまった それを視線から受け取る様子もなかった 無駄な一日だった Quetiapine 聴覚の箍を取り去るもの ホワイトノイズ 歪められた鐘声 ある

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          PhenomenalSketch_240315

          ■ あわい 陽の融け目/蚕食する夜 18:16 〇 「日記」という名づけを廃止しようと思う 日記のようで日記でない気がしたから 〈PhenomenalSketch〉 久しぶりに本を読む余裕が与えられた 発見が多い日だった Lévinasもまたリズムの哲学における一人の変奏者であったこと R.D.Laingの詩の底で東洋思想が静かに光を放っていること 劃定の暴力 名づけること、あるいはあてがうこと その外側で黙する経験相を抹消すること 歪みつつ流動する現象の熱を奪うこと、固化

          PhenomenalSketch_240315

          日記_240314

          ■ 18:58 〇 私のいるところは建物が少ないので空が広く見える 夕日をよく見るようになった 地平の燃べる橙と天の黙する紺の縁 少しく桜色に滲む帯があって、その部分がとてもきれいだと思う 私の方位が私から定まることなんて無い 常に他者の磁力に惹起/離反されて動いている 動かされる 方位・私はその運動の痕跡を振り向く以前には判明にならない 〈結ぼれ〉、Lacanに触れてから読むか否か悩んだが後者にした 漠としても、誰でもない私なりの瑞々しき肉を取り出すべきだと思った 緻密に

          日記_240314

          日記_240313

          ■ 18:22 〇 特にない あんまりいい日じゃなかった 絶えず頭を壁打ちされてるような感じ 常に無能と無価値を突き刺される感じ 私(から/へ)の呪詛で窒息する きっと死ぬまでつづく 早く海の水が温かくなってほしい ▲ (null) ◆ KEI 『タワー』

          日記_240312

          ■ 知らない町の野良猫 13:40 〇 特定講習でわざわざ隣の県まで行くの謎 景色は綺麗だった 湾岸沿いの高速道路 一般道より注意することが少なくて楽だった 浪人時代の日記を見返した 書いていることはほとんど意味不明だけど、歪ませた言葉のコラージュを臆面もなく連ねていく思い切りの良さはあって、かえって当時の自分にとって現象のあるがままを新鮮に記述し得ていたと思う そういう勇気だの感受性だのが年々衰えていて悲しい 世界も私もどんどんつまんなくなっていく 〈顔〉の倫理学があるな

          日記_240311

          ■ (null) 〇 サイレン 黙祷する60秒 あの時は小学校の帰り 一人で母のいる病院に向かって 暗い待合室のテレビには人だかりができていて、黒い波が地面を這うのを見た 「ツナミ」を見たのはそれが初めてだったと思う 心許なくなって、日の当たらない、人気のない病室の廊下を早足で歩いた そんな記憶を思い出した 「お勉強だけは上手なんだねえ(笑)」 社会で欠点を曝すとこういう風に言われるのだと理解はしていたけど、いざ言われてみると来るものがある これから先幾度となく言われるであ

          日記_240310

          ■ 待ちぼうけ 11:26 〇 コミュニケーション齟齬の末、放り出される結果になった 何故 独り わだつみのほとりのベンチ 結局何もせず帰ってきた もう寄ることもない母校の前を通ると、渡り廊下からトランペットのB♭が聞こえてきて懐かしくなった そんな私の側を「チヨコレエト!」ときっかり6歩で通り抜く帰り道の少年たちを見て、もっと懐かしくなった 明るくひたむきであることが一番きれいだと思った お久しぶりの方と食事をした ない手札同士を開示したら偶然一致したみたいな会話をした 

          日記_240309

          ■ (null) 〇 特に言う事ない(n回目) どうして日記を書いてるんですか 書くことがあるわけでもないのに 誰が見るわけでもないのに 源氏物語やっと復習うことが出来た ダイジェストを見るだけでこんなに時間かかったんだから、原文ならなおさら 「こんな精神構造をきっと数十年、死ぬまで引きずらなきゃいけないんだ」みたいな鬱 メタ-鬱 ちょっとでも自分が肯定される予兆・動機があればそれで人生を正当化できると思うけど、その逆が積もるばかりなので ▲ メルロ=ポンティ─可逆性 (

          日記_240308

          ■ (null) 〇 言う事ない 全ての日々が新しい経験とか新しい思索に溢れているわけではない 私にとって鍵盤はまだ透明で、意味の色づいた地平としては立ち現れない 拙い手捌きでスケールをなぞってみる 指の運動/位置と旋律の展開を内的に架橋できていないから、鼻歌みたく弾き散らすことはできない それ相応の時間を費やすべきなんだと思う リックを習得することと、ドラムのフレーズを覚える→実践することは大差ないようにも思う ただ運動記憶の主眼がドラムのように絶対的な位置ではなく、位相

          日記_240308

          日記_240307

          ■ 帰り道 河川敷 18:28 〇 起きたのに夢が視界の真ん中から浸蝕してきて怖かった 助からないまま1時間くらい金縛りにあってた SNS 偽-コミュニケーション 宛名なき投擲 繋がりを与えるようで奪うもの 本を読むことの中には言葉を摘む行為が含まれていて 経験の肌理に寄り添う言葉が好きで ただ私の回路に取り込むと途端にその新鮮さを失って、味気ない配列の錆びた一片になってしまいます ▲ メルロ=ポンティ─可逆性(鷲田清一):p.150-197 寝ながら学べる構造主義(内田

          日記_240306

          ■ 猫 0:43 〇 テニスコートをわたわた走り回るうちに携帯を放り出してしまったようで、ディスプレイがひび割れてしまった 何年も前から使っているので、頃合いかも 複-アカウント 人格を裂くような 自我の植民地あるいは非常口 251 736 コードトーンを上下に適当に撫でるだけで一応それっぽくなるの楽しい まだ指はぎこちなくて、鍵盤の地理に馴染めない ▲ (null) ◆ 夢ノ結唱 ROSE 『最も濃いもの』 "灰遠偲无天恋遠之天天祢"って『萬葉集』の正訓字主体表記み

          日記_240306

          日記_240305

          ■ 逃避Ⅲ 14:20 〇 1ヶ月ほど圧し掛かっていた肩の荷を下ろすことができた 結果を前に失望するのも、あるいは浮き立つのも、他者の評価に振り回される点で同じだと了解したから、嬉しさは感じなかった でも嬉しかったのかもしれない その足で本屋に行って数冊買ったので 『イガク』、『人マニア』より好きかもしれない 日常の合間合間にユ!が差し込まれるようになってきた (audiostock)みたいな 読書にばかり時間を費やしてすべき他のことを蔑ろにしている感じはある 左の本棚に仏

          日記_240304

          ■ (null) 〇 朝読書をしよう思っていたが意思が睡眠欲に勝てない 12:00に起きた それでも眼の裏の見えない引力に瞼を引っ張られる感じがする 旧友たちと久しぶりに会った 社会的な利害を抜きに話せる存在が貴重だと思った もう少しするとみんな散り散りになって、そんな機会も減っていくのだと思うと寂しい 写真 自分は自分の笑い顔が嫌いなので、あえて真顔になってみた 一人だけホラーになってた ▲ (null) ◆ 坂本真綾 『プラチナ』