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amores
2021年11月22日 11:19
風の中に温かい香りを感じた時。照らす太陽が肌をじりじりと確実に焼いていった日の夕暮を見た時。鼻を通り抜ける冷たい空気が、シンっと身体を通り抜け、同時に吐く息が白く眼の前をかすめる時。こんな瞬間にいつもいつも決まって思い出す、とっても会いたい人がいる。それって、ただ少しの感情の隙間に思い出すセンチメンタルで、あぁあんな人と付き合ってたなぁとか、大好きだったなぁ、とかって思い出の引き出し開け
2021年2月13日 08:04
野球部のキャプテンに恋をする。しかも、試合での姿を見て、ひとめぼれ。教科書に載ってるような例文だな!おい!というくらい青春の通り道ど真ん中を歩いていた私。彼に恋をした、と自分が気づいて、生活が変わった。大学生の彼とは別れた。野球部は甲子園に行けず、夏の戦いが終わった。夏休みが終わったら、学校に行くのが死ぬほど楽しくなった。朝何時頃にどこにいれば、彼に「おはよう」と言えるか、何曜日の何時
2021年2月12日 14:49
ルーズソックス。携帯電話。ミニスカートの制服。日焼け。似たような曲が流れ、駅の裏の大型商業施設はまだなかった頃。今の夏よりはまだまだ暑さの柔らかかった、高校生の夏に、恋をした。恋って断然夏にするのがいい、とそれから何十年も経っても思っている。楽しさも、嬉しさも、どきどきも、ぎらぎらの太陽とこだまする蝉の声で、5倍増しくらいで味わえるから。高校3年生はそれまで部活漬けだった自分の頑張りを、自
2020年4月8日 11:00
踏切の音肌を刺す温度耳に届く かすかな誰かの話し声左手の暖かさときっと一生忘れない あの朝靄 空気の色 もう2度と確かめられない何かをそれでも2度とない温かさを思い出して あと少しあと少しだけここからあなたを見てみたい 遠い昔の私が知らなかったものを忘れた頃の私が手に入れる1番欲しかったものに触れてみたらただ心地よい温かさだったことを教えてあげた