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家族(夫)のありがたみに支えられて生きている私

先日の3/3はひな祭りだった。母が生前、私たちが大人になっても丸いケーキを買ってきてくれていたことを新婚の頃に伝えると、いつの年からか毎年ケーキ屋さんに予約して丸のケーキを買ってきてくれたり、朝起きたらひなあられがテーブルに置いてあって、その後ダラダラとうたた寝していたら、「ご飯できたよ」という声でダイニングに行くと、手作りのちらし寿司とはまぐりのお吸い物を作ってくれていた。心が暖かくなるのを感じ、我が家は子供がいない分、子供のように波瀾万丈だった私のことを、大切に育てなおしてくれているような気持ちになった。パルコに来ていた催事で、二人では初めて似顔絵を書いてもらったのだが「オプションで2人の誕生花を入れますか?」と聞かれてとっさに8月8日の結婚記念日と答えて別の場所で待つこと1時間、完成したものを私だけで取りに行くと、イラストレーターさんは私に「お花はアザレアで花言葉は〈あなたに愛されて幸せ〉で お二人にピッタリでした!」といった。なんとも言えない高揚感に包まれて私は確かに幸せだった。その後ささいな事で大喧嘩して、メールで夫に「アザレアの花は真っ黒に枯れてしまいました」とメールしたら返ってきた言葉は「また咲かせてみせる」だった。
私の日々や幸せは夫のそういった行動やメンタルの強さ、口は悪いけど根は優しい夫の存在で成り立っている。これからの人生車も運転できない私がどこまで支えてあげられるかわからないが、私が、私のことを夫が心配しなくてもいいように、一つ一つ自立して自分でやれることを増やして行くことこそが、唯一私にできる恩返しなのではないかなと最近つくづく思うのであった。
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