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カウンセリングサービスを継続しなかった話とその理由

自分ごとながら先月まで1vs1のカウンセリングサービスを受講していた。

きっかけは、以前から興味があったのと、どんなものか試してみたかったから…

そしてこのタイトル。ちょっとドキッとするお題かも…ただ事実を書くまでで批判とかじゃないからね。

多分理由が知りたいよね。どうして継続しなかったのか…
理由は2つ。
受講継続への促し方が露骨でちょっと違和感だったのと、
「わたし=リピート要員」って空気を察してしまったから。

初めて話をしたとき、受講することに迷いはなかった。「このカウンセラーさんからたくさん学んで交流を続けたい!」と思ったから。そして、1クールが終わる数週間前までその気持ちは変わらなかった。

でも、面談最終回の1つ前の面談の時、カウンセリングルームで一通り話を終えて、次回の日程調整しているタイミングで受講継続をプッシュされたときに、それらの学びたいとか、交流したいっていう思いと、心から突き動かされるようなもっと進めていきたいっていう気持ちが一気に失速してしまった…勝手に心がそう思った。そこに私の思考が入る余地はなく、私自身も止められなかった。。。ざんねん。

カウンセラーさんは、とてもいい人だと思う。
そして、1クールの間でそれなりに改善できた実績には感謝している。

でも、最終回の面談の日時を確認しあって、すかさずそのカウンセラーさん。「あ、次回最終回だから、継続の受講費は早めに払ってほしいかも。」と、さらっと言ってきた。その時あまりにもさらっとしすぎてて

「え?…」

と、声にならない声が出て戸惑ったのと同時に、その物言いに適切なリアクションが取れず、私はしばらく黙ってしまった。

それはまるで、生活費が枯渇した一人暮らしの学生が「おかーさーん。お金足りなくなったから仕送り入金しといてー。」って言うテンションにとても良く似ていた。

記事を読んでいる皆さんの考えは多種多様で定量観測はできない。しかしながら、私個人としては、継続するか否かって、受講者の自由意志そのものだと思っている。もちろん、これは勘違いしてほしくないからここであえて言うけど、人の考えは皆それぞれ違うし、多様性が尊重される昨今だから、そこにはなんの制約もジャッジもない。ただ、受講者として私は継続の意思って自分で決めるものだと思っていた。

同時に、既出のやり取りから、「受講費入金してね。」と、カウンセラーさんに言われて、「はいわかりました。」って、そのまま入金する受講者さんが存在するのだと理解した。別にだからどうこう言う訳ではなく、事象として説明するまでです。

話がそれてしまったけど、私はその瞬間に継続意欲が失速したし、検討の余地のスペースすらなかったのがちょっと不快で、そのまま完了することにした。こーいうのって、受講者側は敏感に感じちゃうものです。どんなにぼーっとしてる人でも、ちょっとまともな人なら、何とも言えない、すごい違和感と圧をカウンセラーさんから感じるものです。

「継続」と称した「入金依頼」
非言語情報がダダ漏れして止まらない…

ごり押しのエステの勧誘も同じだよね。とはいえ、エステの勧誘は初回のみで、一度たりともYesといったことはないけど…

1クールの間に、カウンセラーさんとの相性や相違みたいなものが見えていたことは否めない。継続依頼の件のみならず、カウンセリング契約中、不定期に契約者全員宛に割引のお知らせ等、頻繁に告知していたのもあまりいい気分ではなかった。

受講費用が設定されていたとしても、受講者各々で金額が違うことはそこで推定できた。でも、これってあまりいい印象ではない。他受講者の心情は聞いたことないけど。

タイミングのずれで正規料金で契約した人にとってみたら、「え?割引できたの?…」と、不公平感や損失感がハンパない。ゲインロス効果ってやつ?いや、違う。

…いずれにしても、マーケティング戦略がわたし好みではなかった。魅力的ではなかった。

重ねて言うが、そのカウンセラーさんはいい人だし好きだ。ただ、カウンセリングを受ける人としてはフィットしなかった。

だから、1クールのタイミングで完了にすると決めた。

面談最終回が終わって、カウンセリングルームを去る前に、「(継続しないのは)もったいない。」とか、「もっと続ければもっとうまくいく。」と、言われたけれど、私はわかってしまった。ごめんなさい。発する言葉のなにもかもが「とにかく入金して!」っていう情報にしか変換されなかった。

同時に、その見えない思念のような圧に押しつぶされそうになり、その場にとどまるのがとてもしんどくて、私の中で、見えない別の存在が、「とっとと帰ろう!即時撤退!」と、アラームがけたたましく頭の中に鳴り響いていた。

だから、相手の言葉にほほ笑みながら玄関に向かい、「ありがとうございました。」と、満面の笑みで会釈しながら扉を閉めた。
エレベーターを待つ数秒さえも長く感じて、気分はまるでトロッコの主人公。

早く帰りたいよー。えーん。

エレベーターの扉が開いた。
誰も乗ってなかった。
すかさず飛び乗り、扉が閉まったことを確認してから、ふぁーっと大きなため息をついた。
立つ鳥跡を濁さずとは、まさにこの事。

私のカウンセラーさんに対する認知バイアスがガタついてしまったみたい…何はともあれ先ずは一旦その場から、カウンセリングを受ける日々から離れるしかないと、その時はっきり悟ったから、私の危機管理能力はまだまだ健在みたいだ。

カウンセリングを受けたけど、継続しなかった話。は、以上でおしまい。


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