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在外選挙@マレーシア 2021年第49回衆議院議員総選挙

マレーシアで初の在外選挙に行ってきました。

マレーシアでの投票も、在外選挙を行うのも初めてです。在外投票を行うにあたって、一体どうすればよいのか、どう投票するのかなど投票前から疑問に思って調べてたことのまとめを簡単に紹介します。

海外からでも投票できるの?

できます。ただし条件があり、在外選挙人登録をする必要があります。在外選挙の概要に詳しくはこのページなどを参照に。

外務省HP「在外選挙・国民投票」

外務省「第49回衆議院議員総選挙における在外投票の実施について」

*公示日の10月19日アップデート。今回の総選挙のスケジュールや投票方法、持ち物などについて記載されています。

海外でも選挙に行こう!参議院選挙2016にマレーシアで投票してきた

*マレーシアの在外選挙の情報が少なく、おおよその流れなど事前の情報収集の際かなり参考になりました。

選挙区はどこになる?

国内で最後に住民票があった場所です。投票を行うにあたり、まず疑問に思ったのがここでした。外務省HPやら色々調べて確認。前回は進学先での投票だったので、今回初めて地元の選挙区に投票することになりました。

投票するにはどうしたらいい?

在外選挙人登録をする必要があります。大使館で申請書を提出し、選挙人証が送られてくるのを待ちます。ここがトリッキーで、用意ができるまで数か月時間がかかります。選挙のニュースを聞いてからだと間に合わない可能性があるので、長期滞在の方は前もって申請しておくのが良いと思います。

ちなみに私は2021 4/27申請→7/29到着の連絡(3か月)でした。ただ、時と場合によって1ヵ月ほどで届いたという方もいらっしゃるようです。

人生初の選挙の時は丁度サラワクに留学していて、この選挙人登録のことを知らず投票をすることができませんでした。そのため今回は選挙の有無にかかわらず、他の用事で大使館に行った時に合わせて申請しました。

選挙人証の受領

選挙人証が日本から大使館へ送られてきた時、郵送で自宅へ送ってもらうか大使館で受領するかを選べます。大使館での受領を選択した場合、お願いすれば選挙人証は選挙の日まで保管してもらえます。

私はKLから離れた場所に住んでいるので郵送してもらうか迷いましたが、大使館の方から「郵送で送ると紛失の可能性がある。紛失した場合、再度申請して日本から証明書が送られてくるのを待たないといけない」という話を聞き、最終的には大使館での受領(そのまま保管依頼)を選びました。

そして7月末の到着から10月の選挙まで、私の選挙人証はそのまま大使館で保管してもらいました。投票日当日は受付で名前を伝えてすぐに受け取ることができました。

ちなみに先に紹介した「海外でも選挙に行こう!参議院選挙2016にマレーシアで投票してきた」の方などは郵送でもきちんと受け取られていますね。

投票の流れは? - 大使館で投票する場合

在マレーシア大使館へ行く。

→指示に従い会場(2階)へ入る。

→待機場の机で日本へ送付する際の封筒に名前や選挙区などを記入。

→順番が来たら小選挙区・比例代表用の投票用紙2枚と封筒をもらい、個別の机でそれぞれ記入。

→記入した投票用紙はそれぞれ内封筒・外封筒に入れ封をする。封筒に名前などを書き、提出。

→選挙立会人の方が封筒に署名し、まとめて送付用の封筒に入れて封をし、終了。

コロナのため人数制限があり、2階へは順番に案内されました。投票用紙に記入する机はついたて付きで距離を空けて3台ほど。それぞれの机に投票用紙の書き方や注意が貼ってありました。

立候補者の名前や漢字が分からなくなったらどうしよう、などと思いましたが、それぞれの机に全国各選挙区の立候補者名一覧があったので、そちらを見ながら書くこともできました。またスタッフの方もそれぞれのステップで丁寧に説明してくれます。

人数制限のためか混雑はしておらず、それでも人は途切れずおひとり、ご夫婦、お子様連れといった方々が来ていました。私が行った時は同年代らしき人は見かけませんでした。在マレーシアの日本人の年齢層が分かりませんが、どのくらいの人・年代層が投票したのでしょうね…。

当日の持ち物は?

在外選挙人証、パスポートなどの身分証明書の2点。

大使館へ行かれた方はご存知だと思いますが、スマートフォンやタブレット端末は入り口で提出し、館内には持ち込めません。必要な情報がある場合は紙などで手元に用意する必要があります。かばんなどその他の荷物は館内に持ち込めます。私は念のため小選挙区で投票する候補者の漢字を書いたメモを持っていきました。

その他メモ

選挙の公示が10月19日(火)で、マレーシアでの投票期間は10月20(水)~22日(金)の三日間でした。この間、大使館の営業終了時刻は16時から19時まで延長されていましたが、かなり急ぎ足のスケジュールです。

初めての選挙で投票ができなかった悔しさもあり、今回は衆議院の解散・選挙の話が出てきた頃(9月末~10月上旬?)から在外選挙のやり方や投票先を調べ始めました。特に小選挙区の候補者の発表から投票日までの日数がないので、前回の選挙の立候補者や予想される顔ぶれ…といったニュースを調べ、なんとなく目星を付けておきました。(結果的にはこの用意、とても助かりました。)

また今回大使館で投票する場合は来館予約も必要でした(2021年10月)。事前に候補先を絞っておいたことで、大使館から在外投票の案内が来た時、余裕を持って来館予約や仕事の有給申請を行うことができました。

振り返ってみると、在外選挙で一番ネックになるのは選挙人証を得るプロセスだと思います。マレーシアに長期滞在される方でまだ選挙人証をお持ちでない方は、ひとまず選挙人証の申請だけでも行っておくのが良いと思います。

もうひとつ言い忘れていました、申請費用は無料です。投票含め、現地への交通費以外にかかったお金はありませんでした。

終わりに

ちなみに私も選挙や投票にとても詳しいわけではないです。毎回調べながらで、比例代表はどの政党を選ぶか今回かなり迷いました。

今回は下記のような質問に答えて近い考えを持つ政党をマッチングしてくれるサイトを幾つか試して候補を絞り、その後にそれぞれの政党HPから公約やら選挙演説やらを見て投票先を決めました。

JAPAN CHOICE 意思決定に、ハードルがない社会を。

そのほか最近目にしたYoutube動画など

VOICE PROJECT 投票はあなたの声

若者よ、選挙に行くな

つい最近、この日本語版の動画を知りました。日本語版の元になった英語の動画↓が好きなんですが(演者の表情が最高)、日本語版の「いつまでも「ゆとり」「さとり」と開き直ってなさい!」という言葉もパンチがあるなあと思って見ていました。

Dear young people, "Don't Vote"

まとめは以上です。ありがとうございました!


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