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【読書感想】超情報化社会におけるサバイバル術「いいひと」戦略(5月課題図書)

どうも、地方公務員のばたやんです!

月末の更新は月1冊読了チャレンジ課題図書の感想になります。

🔷5月の課題図書

調情報化社会におけるサバイバル術「いいひと」戦略
著者:岡田斗司夫FREEex

🔷なぜ本書を課題図書にしたのか

私は最近YouTubeで岡田斗司夫ゼミをよく視聴しているのですが、そのなかでとても気になった動画がありました。

ホワイト社会を生き延びろ!“いいひと”戦略 徹底解説 岡田斗司夫ゼミ#428(2022.2.6)

この動画の中でこれからの社会と「いいひと」戦略がどういったものなのかが説明されており、ネット社会においての立ち回りの一つとして学んでみようと思い課題図書としました。
本書は10年前に発売された書籍なのですが、読んでみると現在(10年後)を予見していたような内容でした、詳しくはこの後書いていきます。

🔹本書の面白いと思ったところ

🔷社会情勢の変化

「いいひと」戦略を語る前に社会情勢の変化について理解しましょう。
本書では現在(10年前)は貨幣経済社会に我々は暮らしていて、仕事してお金を稼ぐ、そのお金でほしいものと交換する、これが貨幣経済社会の仕組みです。
しかしながらインターネットの発達によって、情報に貨幣価値がつかなくなってきました、情報は消費もされませんし、誰もが同じ情報を見ることができるようになりました。
本書では、行為の良し悪しに関係なく、あらゆる情報が短時間で共有される「ハイパー情報化社会」に、我々は突入していると書いています。
ハイパー情報化社会では、ものやサービスと”評価”という情報が一緒に流通します、Amazonのレビューなどが良い例ですね、Amazonで何かものを買う時はレビューを参考にすると思います。
これは、ハイパー情報化社会においてはものだけでなく個人の評価もネットワークに流れていくという事でもあると考えられます。
本書ではそんな社会を評価経済社会と呼んでいます。
要は貨幣経済社会から評価経済社会へ変化しているという理解でよいと思います。

🔷「いいひと」戦略

本書で「いいひと」戦略の本質は次の一言に尽きると書いています。

「愛は負けても、親切は勝つ」
「いいひと」戦略

要は、愛することはできないかもしれないけど、「いいひと」というキャラクターを演じることはできる、というものです。
動画内では、かみ砕いて、他人から「いいひと」と誤解される ⇒ 社会生活における最適な生存戦略である、と言っています。

では、なぜ「いいひと」戦略が必要なのでしょうか?
前述したとおり、貨幣経済社会から評価経済社会へ経済システムが変化しているために、これまではどんな手段を使ってでも稼いだものが勝者そうでもないものは敗者、という実力主義でした、しかし、評価経済社会では能力よりも人格、つまり「いいひと」であるかどうかが重要になってきます。

個人的に肌感覚として、数年前から人間力を高める啓発本やセミナーが増えたなと思っていたところ、本書を読んだため妙に納得しました。

🔷「いいひと」戦略の注意点

〇本当の「いいひと」ではない

本書はいいひと”戦略”とうたっているので、あくまでもいいひとのフリをすることを言っています。

「いいひと戦略」を取るような人は、「本当のいいひと」なんかじゃありません。他人からの評価 を稼ぐためにやっているという意味では、「ビジネスライクな人」ともいえます。
「いいひと」戦略

生存戦略なのでいいひとのフリという”戦略”であるということを忘れてはいけません。
いいひとになるの悪いことじゃないのになぜ?と聞こえてきそうですが、これに対しても本書で解説されています。
「良い人は損をする」というフレーズをみなさん聞いたことがあると思うんですけど、これは良い人過ぎて搾取されてしまうという事を指していて、本書で言う”戦略”という観点からすると失敗ということになります。
では、どうすればいいのか、損しそうになったら避けろ!ということです、動画でも武道に例えて「武道の究極は闘わないこと」としており、損切りは手早くできるようにした方がいいと言っています。

🔹いいひと戦略のやり方

いいひと戦略がどういったものかを書いてきました、ここからはどのようにすればいいひと戦略をとることができるのか書いていきます。

○イヤな人になる努力をやめる

人間は意図せずにイヤなひとになってしまっていることがあり、このイヤなひとになる言動を回避すれば結果としていいひとになれるということです。
本書ではいいひとになるためにやめるべき6つのポイントを示しています。

  1. 欠点をさがす

  2. 改善点をみつけて提案する

  3. 陰で言う

  4. 悪口で盛り上がる

  5. 悲観的・否定的になる

  6. 面白い人、頭のいい人、気の合う人だけで集まる

私が気づきを得たポイントとして、改善点をみつけて提案する行動はイヤなひとになる行動だった、という点です。
「改善点をみつけて提案する」は一見いいひとの行動のようにも見えますが、実は相手のモチベーションを奪ってしまっている行動で、我々が誰かに相談するときはどこかに「共感」してほしいという思いがあるはず、答えだけを求めているものではない、問題を解決するのは本人、人は正しさだけでは動かない、と本書でも書いています。

○いいひと戦略メソッド

本書で「いいひと戦略」は6つのフェーズからなっていると書いています。

  1. 助走:フォローする

  2. 離陸:共感する

  3. 上昇:ほめる

  4. 巡行:手伝う、助ける、応援する

  5. 再加速:教える

  6. 軌道到達:貨幣経済から抜け出す

フェーズ1~4は飛行機、フェーズ5~6はロケットをイメージしていただくとわかりやすいと思います。
各フェーズの詳しい内容は本書を読んで理解していただきたいと思います。

内容が濃すぎて1冊ほぼまるまる感想として書きたいのですが、その中でも特に感想としてお伝えしたい部分を切り出してみました。
まとまりのない内容になってしまいましたが気になっていただけた方がいらしたら幸いです。

この記事の内容が誰かの力や気づきになれれば幸いです。

それでは、地方公務員のばたやんでした。

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