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武器になる哲学 第2回

どうも、地方公務員のばたやんです!

今回は、同じ公務員の活躍されている先輩方が口をそろえておっしゃっている、○○さんだからできるなんてことはない、ということがとても腹落ちした哲学をご紹介します。

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🔷タブラ・ラサ

~「生まれつき」などない、経験次第で人はどのようにでもなれる~

ジョン・ロック
イギリスの哲学者。イギリス経験論の父とも呼ばれる。政治哲学者としての側面も有名で「統治二論」などにおけるロックの思想はアメリカ独立宣言やフランス人権宣言にも大きな影響を与えた。

タブラ・ラサとはラテン語で「何も書かれていない石板」という意味。
タブラはタブレット=板の語源。
Wikipedia:タブラ・ラーサ

○ロックが到達した結論

何事も、実際に存在するものに対する私たちの考え、つまり「現実世界についての理解」は、感覚を通して得られた経験により直接的に導かれるか、間接的に経験から導き出された要素がもとになっている。

個人の素養はすべて、生まれた後にどのような経験をするかによって決まる。

○フランス人権宣言への影響

ロックは先人である2人の哲学者の考え方を明確に否定しています。
1人目はデカルトで、「経験に頼らずに世界を正確に認識することは可能だ」という考え方を否定しました。
2人目はプラトンの”イデア”に関連して「人は生まれながらにして前世で得た知識を有している」という考え方を否定しました。
現在では当たり前のような考え方ですが、ロックが「ダブラ・ラサ」を唱えた当時のフランスにおいては画期的なことで、大衆も教育を受けることで社会的な隷属状態から解放され、全員が平等な立場に立てるという信念の形成に繋がっていきます。

Wikipedia:フランス人権宣言

○人生100年時代における「学びなおし」という論点

テクノロジーの進歩が著しい社会では、一度学んだ知識がすぐに陳腐化してしまう傾向にある。この状況を考えると、自分の経験をリセットしタブラ・サラのような何も書かれていない石板状態に戻して、そこに有意義な経験や知識を書き入れることができるか?が大きな論点となってくるでしょう。

今活躍されている人たちも最初はまっさらだった、そこにあらゆる物事を見聞きして結果を出せるようになったということ、そして、体験は自分で選ぶことができるということに気づきました。

この記事の内容が誰かの力や気づきになれれば幸いです。
それでは、地方公務員のばたやんでした。