わたしはねこなの〔てるとさん。うっかりめっちゃ遅くなりました。残酷設定あります〕

私は猫なの。
本当よ。
その小さな細っこい蛇は言った。
どうみても蛇だろう。
私はひとかみで。
こんなものかんたんに退治できる。
生臭くてはうまくはないが、それでも一食分だ。
こどもらにはねずみでも捕って、もっていってやろう。
さっさと片付けて


動けない


なぜだ


小さな細い蛇はゆっくり寄ってくる。
私の武器は牙じゃない。
長い尾で叩くことでもない。
あなたの耳から脳へ入り、あなたのふりで、あなたの、

(小さな蛇はそこでためた)

お子さんたちをいただくんですよーーーー




やめて。
やめて。
入らないで。

入・・・・・




ああ。
視界に子らが。
私に気づいて近づいてくる。
きちゃだめ。
逃げて。
みんな逃げて!!

私の声はこう言っていた。

お待たせみんな。
こっちへおいで。

ああなんて低い私の声。
これから自分の子を食らう。

誰かが言う。
生きるためよ。
生きるためなの?
そうよ。
そうよね。
生きるため。
私はこどもの猫(へび)を食べる。
だってねこは大昔からへびを食べ続けてきたんだから。
私は/猫(へび)を/食べる。
食べるのよ。

それでも地球は回っている