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発信は「有益」じゃなくてもいい


ためになることを言わないと、有益な情報を提供しないと、と思うと、発信は続かない。



情報発信をしようとすると、「有益なこと」を言わなきゃいけない気がしてくる。役に立ちたいと思うから。頼って欲しいと思うから。


それでも、毎日発信を続けていけば、いつかは言いたいことを言い切ったのではないかと思う日はくる。いわゆる、ネタ切れである。


そんな時、まだ自分でも答えが出ていないことや、日常の些細な気づきを、晒す勇気が持てるか。


本来発信は、難しいことじゃない。女子高生がする自撮りも、汚い路地に残されたスプレーの落書きも、全部発信だ。有益な話をし続けようと思うから、役に立てないといけないと思うから、難しい。


自分の経験の中で溜まった、これは役に立つぞと思う話は誰にでもある。それの見つけ方もちゃんとある。
自分なりの答えを見せる発信は、答えに共感してくれる人を集めてくれる。

もう一方、誰に役立つかはまだわからないけれど、「もしかしてこうじゃないかな」とか、「今日あったことでこう感じた」という話。これはより自分や自分の脳内を見せることができる。そういう発信は、ファンを増やしてくれる。


だから、どっちだっていいのだ。どちらも混ぜていけたらよりいい。

見つけてもらうための発信と、好きになってもらうための発信を織り交ぜていく。



いつも人の役に立てる答えを用意しようと思うと、語れる話題の底が尽きた時が大変なのだ。

新たに投資して学びを得るループから抜けられなくなったり、悪質な人は人の出した答えをパクってくることもある。いつも答えを出すことに追われていたら、学びが苦しいものになってしまうかもしれない。


それじゃあずっと楽にならない。できるだけ、楽しい時間を増やせる方へ動けるといいなと思う。


自分の口で語る答えは、自分の脳みそで出したものじゃなければ深みは出ない。読者は見抜く。借りてきた言葉はバレるし、ちゃんと生み出した言葉には感動してくれる。

「見抜かれる」というと一見厳しく感じるかもしれないけれど、しっかり自分の言葉を生み出す人からしたらしっかりとした希望だと思う。


どんなに有益なことを追い求めても、万人に効く答えなんかない。答えの合う人の役に立つには、読者に見つけてもらって、判断してもらうことしかないのだ。

だからもうそこは割り切っていい。たった一人でも、自分の出した答えを喜んでくれる人へ書き続ける。見つけてくれた人が、もっと私を知って好きだと思ってくれるように、日常や脳内を明かし続ける。その繰り返しができた時、発信を通して指名が起きる。


自分には言い切れることなんてないだとか、教えられるような知識なんてないという相談を受けることがある。

そんなことしなくていい。自分の頭の中を見せていくだけでいい。じゃないと誰も何も書けないもの。


答えは自分が持ってる。答えが出ていないものを見せてもいい。


自分の言葉を、生み出し続けていく。語り続けていく。


ちゃんと届けようとすれば、ちゃんと届くようになるから大丈夫。


拙くても、自分では弱く感じる話題でも、こんなん誰が喜ぶねん!と自分でツッコんでしまうテーマでも、届け続けること・届くと信じることが大切。


あなたの言葉が、一番届いてほしい人へ届きますように。発信が苦しいものでなくなりますように。


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