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「このレベルでお金を頂いていいのか?」不安の分析と対策5つ【質問回答】


「1時間500円です」。

コーチの資格を取った頃の話。
私はようやく有料でセッションをはじめたのでした。


500円という、日常では考えずに使える金額でも、提案するとなるとその重みは100億倍!!


500円のセッションを提案するわたしの手のひらは富士五湖を作れそうなくらいびっちょびちょで、危うく神奈川に大高五湖を作りかけました。


そもそも、1円すら言い出せずにビビっていたのだから有料化に踏み切れたことすら奇跡的な進歩で。


そしていざ有料で売ってみると、それはそれで「このレベルでお金を頂いていいのか?」という不安が付きまとっていました。売るも不安、売らぬも不安。息してるだけで不安。


それから5年近く経ち、すっかり高単価のサービスも扱うコーチになった私。


先日クライアントさんから

・クライアントの望む結果
・クライアントの求めているもの

これらを満たせないとき、お金をいただいても良いのだろうかというブロックがあるという連絡がありました。

『大高さんもこのようなことで悩んだことはありますか?』と。


あるある!ありますとも!


同じ道を歩んだ私が、今だからお伝えできる考え方や対策があります。

今日はそれについてお話していくので、
「このレベルで有料にしていいのか」
「お金を頂いたけれど
求められているものを提供できているだろうか」
こんな不安を持っているかたへ届くと嬉しいです。


なぜ不安になるのか


色々と話したいことはあり、頭の中は二郎系ラーメンのようにてんこ盛りなのですが、まずは前提から抑えていきたいと思います。


そもそも、なぜお金を頂くことが不安になるのか、ということ。


不安にアプローチする前に、不安になる私たちの心について知っておきたいのです。


ひとつ、私の中である傾向を感じています。

ずばり、不安になるのは、優しいから。
真面目で優秀だから。
私は本気でそう思います。不安がりさん、そういう人が多いんだもん。


あなたは、大人の求めるものを察知できる子供だったのではないでしょうか。

テストでそこそこ点を取れる学生時代を過ごしたのではないでしょうか。


正解をつかむ力があって(もちろん分野によって得手不得手はあると思いますが)、選べる正解は選べてきた優秀さがあると思うんです。

いい子でいたい人なんじゃないかなって思うんです。


そういう優しい真面目さんは、クライアントのなかにある「正解」も選びたくなります。選んで当然だと感じています。


お金を頂いているわけですから、プロとして当然それは悪いことではないのだけど。

学生時代のテストと大きくちがうのは「無限の正解がある」ということです。

マルバツに収まらない広がりが、コーチングのなかにはあります。


クライアントと誠実に向き合ってさえいれば「不正解よりも正解の数の方が圧倒的に多い」ということを理解すると、気が楽になるかもしれません。


そして、それだけあなたがクライアントの満足度を心配する人だからこそ、作れるサービスやその質があることも付け加えさせてください。


求めるものを提供したい気持ち、望んだ結果を出してほしい気持ち。

それらは足を止め自分を縛り付ける方へ使えばブロックになるけれど、長く愛される素晴らしいサービスをつくるための武器にもなります。


今稼げればいいや〜!なんて、そんなふうに思ってる人は、一時的に稼げても長く続くことはありませんから。


また、きっとあなたのクライアントさんは、あなたがそれほどのプレッシャーを感じながら商品を作り売っていることを決して嫌な気持ちでとらえることはないはず。

そう考えたら、むしろ魅力的。

あなたのその真面目さは、あなたのサービスやあなたのクライアントと、価値観が合うんです。


なのでどうか、不安で動けないから向いてないとか、動けてない自分はだめだとか、ブロックのせいで上手くいかないとか、そういうふうに結んだ線は優しくほどいちゃいましょう!そして武器になる方へ結び直してください。


無理に自分を変えたり、ブロックはずしに躍起になる必要はないから大丈夫、大丈夫。


不正解より正解のほうが圧倒的に多いこと、そしてそのブロックは武器になること。それを踏まえた上で……

ここからは具体的に「お金をいただく不安」と付き合いながらどうサービスを売っていくか、という話をしていこうかと思います。


①クライアントは正直か?


クライアントさんの求めるレベル。悲しいし悔しいけれど、私たち自身やサービスの内容のレベルが期待に達しないこともあるでしょう。

その時、クライアントさんは正直に言ってくれるかどうか、という問題があります。


多くの場合、不満がある人はそっとフェードアウトしていきます。具体的な改善点を投げかけてくれる方はとても少ないです。


わたしたちは常に、そういったフィードバックを受け入れる姿勢とヒアリングを心がけていく。それしかできません。

環境は整えても、心優しいあなたの心優しいクライアントさんは、不満を言えない人の方が多いはずで。


そしてその不満も、我慢ならないレベルということは(とんでもない失礼をはたらかない限りは)そうそうなく、クライアント自身が不満に気づいていないことすらあります。


なので、「求めていることを満たせているのか?」という私たちの不安は、本当の意味でゼロにすることはできないのだと思っています。

「不満はないです」は本当?
「大満足です」は本当?
それらを疑い始めると心の中を開けて見ることはできないので、確かめようがない迷宮に入って一生出て来れなくなります。



なのでこの「クライアントが求めていることを満たせているかしら……?」という疑問に関してできることは、

信頼関係を育み続ける姿勢を忘れないこと

非言語コミュニケーションにも注意をはらうこと

ヒアリングやアンケートなど
クライアントの率直な思いを
開示しやすい環境を作っておくこと


くらいでしょうか。


それ以上先は確かめられないので、環境だけはしっかり整えて、あとはクライアントを信頼するだけです。


②クライアントは自分の望む結果をまだ知らない


大好きだからこそ、大切だからこそ、わたしたちはクライアントさんの望む結果を一緒に出したい!と心から願うし、求めていることは満たしたいと苦しいほどに思います。


でもこの時、クライアントの言葉を100%信じた上で、わたしたちコーチはあと一歩踏み込んで想像したいのです。

「クライアント自身もまだ想像できていないほど、もっと良い未来がある」ということを。


わたしたちの満たしたいと願う、クライアントの望む結果や求めていること。

そこにフォーカスを当てすぎると、それ以上の未来まで視野が広がらない。それはとても、もったいないじゃないですか。


第三者であるコーチが、本人以上に本人を信じ、時には誰よりも遠くから俯瞰して見て、「クライアントが望む以上の、想像する以上の未来」を発見しそこまで寄り添うこと。


そこにこそ、期待を満たす以上の大満足があるんじゃないかなと思います。


つまり、期待を満たせるだろうか、と考えているくらいだったら、期待を超えるところにエネルギーを使うほうがいいのではないかしらと。

単純に期待を満たしたい時にはわたしたち自身に焦点が合っちゃってるしね。視点は常にクライアントに合わせるほうがよきよきです。



コーチがクライアントの見ている未来よりも、大きく高い未来を見ること。

よりよい結果になるのなら、そっちのほうがよくないですか、というご提案です。


③満たしたらOKで満たせないとダメなの?


前述したように、お金をいただく時に「期待通りにできるか」と不安になる人は、学生時代優秀だった、おりこうさんだった、というひとがとても多いです。

あとは親が厳しかったという人もめちゃくちゃ多い。満たせないと怒られた、要求をこなせないと無視された、みたいな。

そんな幼少期があれば、チンで温めるよりカンタンに気弱な真面目さんを作り出せます。


こういう人の中には「人の願いは満たせてようやく合格、満たせないとダメ」という価値観が染み付きやすい。自分で書いてて耳と胸が痛ぇっす!!


この価値観はそれこそ学生時代や、組織で働くなかではとても有利にはたらくでしょう。悲しい環境で身につけざるを得なかった、生き抜くための武器です。


ある程度一緒に動く人数が多い場面や、厳しい職場や忙しい仕事などでは、あなたの思考とその働きはとても重宝されるはずです。


けれど一転して、自分で自分の仕事を作っていくとなった時。

この価値観はあなたに毎日、毎時、UberEATSのようにピンポンを鳴らし丁重に不安をお届けしてきやがります。


ひとりで仕事を作る中では、評価軸も1on1もありません。回答に丸つけをしてくれる人もいないし、合ってるかどうか誰も教えてくれません。


そんななかで「相手を満たせてない可能性」が常によぎり続ける。そりゃあしんどいってワケよ。


まず、そこにある期待を満たせなければダメだという価値観は足をひっぱってくるので手放す方向へ動くのがおすすめです。


私はこれまで様々な自己投資に、直視したくないくらいたくさんのお金をかけて来ました。

大学時代に始めたアフィリエイトの教材からスクール、コーチング、たくさん買ったからね。


その中には、私の期待を下回るサービスだってありました。大学生の私にはかなり高かったのにしょーもないことばかり書いてあるクソPDF教材買っちゃったこともあるし。


けれど、それも含めて私はいい投資になったと今思えています。(最初は強がりだったけどようやく……ようやく最近本気で思えるようになってきました)(ちょっとまだ悔しい)


期待以下で残念だった部分は反面教師として、これから自分が絶対に守りたいと思うラインになりました。


頼むから返してくれと思うくらいの金額だったものも「この金額でこれなら、誠実に向き合う私はもっと稼いでいいってことやな」と転換することで、より自分の稼ぐ力がついたし、悔しさからくる行動力でゴリゴリに動けました。


一方でサービスや商品の完成度が期待通りとまではいかなくても、誠実に向き合ってくれた人にはより信頼感が増して大好きになって、結果的にほかのサービスや有料コンテンツを買ったりするほどのファンになったこともあります。


②でお伝えしたとおり、「クライアントもまだ気がついていない要望」もある。満たしきるとはどこまでのことか?という線引きはできません。


全力で提供したあとは、「このサービスがどうであっても、このクライアントは必ずこれを糧にできる」という信頼をするのも大切なのだと、買い手側の実体験から思っています。


④目に見えるカタチをつくる


コーチングをしていると、扱うテーマが目に見えないものであることも多いです。

家族仲をよくしたい、会社の人間関係に悩んでいる、スキルアップしたい……。


私は今ビジネスを一緒に作ったり売上を促進するためのサポートをメインサービスとして提供しています。

その場合、発信の数、反応の数、申し込み数、受注率、売上などは数字になるけれど、ライフコーチングの場合ほとんどのテーマが数字では測れないもの。


また、コーチングを受けるクライアントさんは自己評価が高くないこともよくあります。


数値で見えないもの×自己評価が低い となると、クライアント自身が自分の変化をうまく認められなかったり、受け入れるのに苦労することも。


そういう時には、コーチ側から数値化を促したり、ビジュアル化できることはないか考えてみるのがおすすめです。


私の場合セッションでは毎回メモを取りますし、人が話してたことをめちゃくちゃ覚えているという特技があるので、記憶やメモをさかのぼってクライアントの変化をクライアントが認め受け入れやすい形でお伝えします。

点数の時もあれば、進捗率の時もあれば、感情の色だったりしたこともありました。


契約期間の終わりに最初との比較を出してあげる、セッション間の変化をしっかり見つける。


もちろん本人から出てくる感覚として変化がバッチリあると感じ、言語化できる!というのは理想です。

でもそこを見るのが苦手だったり照れてしまうクライアントさんもいらっしゃいますので、必ずコーチ側でも変化を読み取れるようにしておきます。


そうしておくことで、この変化はたしかに起きたのだと、クライアントはもちろん、サービスに対する自信をコーチ側も感じられることになり、お互いにやさしいせかいに。


⑤保証を考える


①〜④に気をつけてもらっても、期待を満たせるか、求めているものに応えられているかという不安をゼロにするのは難しいものです。


それに対してできる事として、保証をつける、という対策があります。

返金保証だったり、サポート保証だったり。


私は今でも、もっとこうするべきだったと反省したり、自分のアプローチが足りなかったと感じる時には、無償での期間延長を私から提案することがあります。


そういった期間延長や、プラスアルファのサポートなど、自分で振り返り足りなかった部分を補う提案ができると、クライアント側の安心にも繋がるのではと考えています。


例えば、クライアントさんの進捗によっては『契約期間でいえば今日が最後になるけれど、クライアントさんがはじめてのセールスを来週に控えている』というような場面にも出会います。

そういう時に私は、あと一回やりましょー!と声をかけます。

セールスまでサポートしたいし、契約が取れれば一緒によろこびたいし、もし断られたら一緒に考えて次に繋げたい。


しっかりお値段をいたただくようになってからずっと(4年くらいかな)こういうやり方なので、契約の説明の際にそうお伝えしています。

「期間はこうありますが、キリが悪くならないようにきちんと調整します。いきなり、んじゃさよならー!ってなることはないので安心してください」と。



求めていることができるか不安なら、望む結果を一緒に見られるか不安なら、サポートや保証をつけてそれを補うこともできるんです。


ルールを作って良いのが個人で仕事をするメリットのひとつ!

これが組織だったら勝手にサポート増やしたりしたらいけないことかもしれないけど、個人なら臨機応変に対応していいのよ。


自分やクライアントが不安なこと、それを解決するためのサポートがあるなら、それは柔軟に作って適用していいと考えています。


快適じゃなくちゃ



クライアントの満足度を想像して不安になる、優しくて愛のあるあなたのことだから。

きっとクライアントに喜んでもらえるように、関わった人が良かったって思ってくれるように、買ってくれた人がその後の人生に本気で活かしてくれるように、たくさん考えて頑張っちゃうと思うんです。


でも、わたしはそんなあなたにだから、お伝えしたいことがあります。

「コーチもクライアントも、快適じゃなくちゃ!」


コーチングでは、間違いなくクライアントが主役です。上下関係はなく対等な立場での関わりとはいえ、スポットライトはいつもクライアントを照らします。


だから忘れがちになってしまうけれど、コーチだって幸せに仕事をしなくちゃ、いいパフォーマンスがでないから。


特に、コーチという立場だけじゃなく日常で親であるとか、責任ある立場の仕事をしてるとか、何かとスポットライトを他者に当てることが多い生活をしていると、うっかりないがしろにしてしまうことがあるのよ……。


私たちだって、快適じゃなくちゃ。クライアントの満足度にこだわることは美しく尊いけれど、私たちがずっと不安でいることはそれとイコールじゃないもの。

できることは手を抜かない。全力でクライアントを信じて、一緒に最高の未来を見に行く。誠実に仕事をする。そのあとは、知りようがないことも多いんです。


不安を呼び込む価値観は少しずつ手放して、私たちも幸せに快適な仕事を確立させていきましょう。


あとは、発信もおすすめです。クライアントの満足度には、コーチとクライアントの相性も大きな影響を及ぼします。

発信を続け、そこからクライアントさんに指名してもらう流れを一部だけでも作れると、そもそも「期待に応えられない価値観の合わないクライアント」は発信するなかでフィルタリングされていきます。


ブロックを武器に変え、不安をUberEATSしてくる価値観は手放し、発信をしていく。あとは来てくれた人に全力でサポートすれば、期待とか要望とかを超える関係を作っていくことができます。


私はいま、真面目で優しくて、気弱だけどとてもおちゃめなクライアントさんたちと過ごしています。すごく幸せにサポートさせてもらっています。


しかもその人たちが人生を変えたり、新しい挑戦をしたり、稼いだりしていく姿がめちゃくちゃ近くで見られる。最高のしごとです。


好きだからこそのプレッシャーはもちろんあるけれど、それすらエネルギーになるくらい素敵な毎日です。だから、やる前の「期待に応えられなかったら……」なんて不安はぜひ超えてみてほしい!

超えて「期待に届かなかった」って言われてから悩も!?全然わたしも付き合うし。



ブロックを武器にするやり方がわからなかったり、不安があったり、仕事を作っていきたい方はぜひ公式LINEにご連絡いただければと思います。

実践してきたし、クライアントさんのその部分のサポートもたくさんしてきたので。

2023年12月16日はランチ会もやるのでそこに来ていただいても色々お答えできます🍽
ランチ会の詳細はここから(noteの別記事です)

まずはお金取りませんので、体験セッションだけ受けていただくのも大歓迎です!


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